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雨蛙の部屋  〜 新着順表示 〜


[195] ひとり酒
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盃に映る明月に
今日も一夜のお勤めを
共に時を過ごす君へ
今宵も一献
眠りの酒を傾ける

2011/03/21 (Mon)

[194] 日常の渦
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孤独に泣く夜も
無情に歎く朝にも
日々の流れの刹那にも
人々は心を隠し
今日と言う日々は
繰り返される


歓喜に歌う春も
快楽に酔う秋にも
季節の移ろいの狭間にも
人々は心を亡くし
今日と言う日々は
輪廻の様に繰り返される


誰かの狂気も
誰かの狂喜も
全てを巻き込み
全てを呑み込み
渦の様に
クルクルと
狂々と
世界はまた
新しい今日と言う日々を
織り成していく

2011/03/08 (Tue)

[193] 届かぬ気持ち
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掴んだはずの言葉は
掌から抜け落ちて
伝えたい想いは届く事無く
深く深く闇空に溶けてゆく

2009/06/02 (Tue)

[192] 茜色の想い
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空が焦がれて
茜に染まり

届かぬ想いは
地に堕ちる

涙はくすぶり
涸れる事無く
胸を裂く

2009/04/28 (Tue)

[191] 未完
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自らの手で
掴めるものの
少なさを嘆き
明日を見る事を
忘れて生きる

己の弱さを
受け止めながら
今を受け止める事が出来ず
矛盾が
この身を蝕んで行く

2009/04/03 (Fri)

[190] 月無シノ夜
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月無しの夜は嫌いだ
己の心を映す様で
己の想いを飲み込む様で
月無しの夜は嫌いだ
どこまでも
どこまでも
悲しさが
淋しさが
この身を包んでいく
月無しの夜は
己を見る様いつまでも
好きにはなれない

2009/03/21 (Sat)

[189] 空蝉に祈る
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君を想い
空蝉に祈ろう

君が
孤独を嘆き
孤独を誇り
虚空に鳴くのなら

君の
孤独を包めるよう
君を想い
空蝉に祈ろう

2009/02/25 (Wed)

[188] 大樹のように
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大きくその手を広げ
太く強く真っ直ぐ立ち
時には雨を防ぎ
時には恵みをもたらし
羽ばたく者達の
羽根を休める
寄る辺となり
ただ誰かの為に
ただ君を守る為に

慈しみで包む
大樹のように
僕はなりたい

2009/02/13 (Fri)

[187] 希望と言ふモノ
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街の灯は落ちて
闇夜が世界を包む
僅かに残る灯りも
白く濃い霧が
光りを喰らう

闇夜はより濃く深く
全てを飲みこむ様に
そこにある

震える様に恐る恐る
窓外に瞳を向け
うねる闇のむこう
朝日が昇る
その時を
ただ待ちわびている

2009/01/19 (Mon)

[186] 冬の深まる音
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朝靄に響く
霜柱を踏み
シャクシャクと鳴く声を聞く

日一日と深まる
冬が五感に触れていく

2009/01/16 (Fri)
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