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中村真生子の部屋  〜 新着順表示 〜


[170] カサブランカ咲く
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朝ご飯を食べきに来た

蚊に起こされ

我慢して寝ようと思ったが

今度は

朝ご飯を探しに来た

烏の声に起こされ…。

外はしらじら。

あきらめて起きて

庭を見るとカサブランカの花。

その麗しき姿に

すっきりと目が覚める。


2012/07/20 (Fri)

[169] あの頃の夏休み
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子どもの頃

夏休みは姉や従姉妹たちと

母の実家で過ごした。

祖母が「連れてくるように」と

言っていたのだという。

女ばかり6人がいつものメンバー。

離れに住んでいる伯母の昔話を聞いたり

玉蜀黍を取りに行って食べ

その皮で人形を作ったり…。

ちょっと苦手だったのは

いつもおかずに出てきたイギス。

海藻を練って固めたもので

味はあまりない。

軒下には決まって松葉ぼたんが

一列に並んで咲いていた。

大人になってイギスがあると

競って姉と食べるようになり

松葉ぼたんも好きな花になった。

そうして時折思い出す

あの頃の夏休みと

祖母や伯母の遠い面影を…。


2012/07/19 (Thu)

[168] 薄明かりの東の空に
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薄明かりの東の空に

まだ還らぬ二つの星。

天空の父なるジュピターと

美の女神ヴィーナス。

日が昇る前に

ジュピーターは還ったが

日が昇ってからも

ヴィーナスはうっすら輝き続けていた。

けれど

散歩の人に声をかけられ

振り向いて返事をした間に

彼女は還ってしまった。

さようならも言えないまま…。

目を凝らしても

見つけることは叶わず

ともに過ごした思い出だけが

明るくなった空にひっそり輝く…。


2012/07/18 (Wed)

[167] 夏のシクラメン
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玄関先の花壇に

真白い花一輪。

緑の中にひっそりと。

花はつぶやく

「やっと会えたね」と。

焦がれていた

夏という季節に…。

2012/07/17 (Tue)

[166] 夏とトライアスロン
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暑さをもって暑さを制す

といわんばかりに

炎天下で燃え盛る松明のごとく

花開く松明草。

エアコンがない夏も3回目。

以前使っていた

調子が悪かったエアコンは

引っ越しの時に処分。

室外機を置く場所も考えず

引っ越し先の庭に花や木を

植えてしまったのがそのきっかけ。

なにせ季節が秋だったもので…。

昨日、米子は36℃。

そんな中で行われた

第32回全日本トライアスロン皆生大会。

勢いよく駆け抜けるツワモノたちに

エールをもらう。

暑さをもって暑さを制せよと。

夏の元気をありがとう!


2012/07/16 (Mon)

[165] お社にて
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九州に出雲の神・大国主命を

主祭神とした神社がある。

宮崎県の中ほど

日向湾にほど近いところにある

都農神社である。

社伝によると

神武天皇が祭神を祀ったという。

摂社に祀ってあるのは

スサノオ命と

スサノオ命の義父母にあたる

アシナヅチ命・テナヅチ命。

末社の熊野神社には

ククリヒメ神が祀られていた。

ククリヒメ神は『日本書紀』の一書に

あの世とこの世の境目である黄泉平坂で

イザナギ命とイザナミ命の

争いを収めた神として登場する。

神社の由来や祭神は

歴史の中で変遷を

余儀なくされたところも少なくないが

それを含め

神社は私たちにさまざまなことを伝え

問いかける。

「人々が歩んできた道は

いかなる道であったか」

そして

「お前はいかに

歩もうとしているのか」

と。



都農(つの)神社(宮崎県児湯郡都農町川北13294 )

2012/07/15 (Sun)

[164] 天井画の秘密
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天井画の秘密
ハス、クロッカス、菖蒲、ススキ、

ジギタリス、サボテン、葡萄、紅葉…。

鹿児島神宮本殿の天井に描かれた

美しいボタニカルアート。

いずれも身近な

花や野菜、果物の絵だが

宝暦6(1756)年

島津重年公により再建された折

サボテンやメロン、ケイトウなどは

日本になかったとされている。

薩摩藩の密貿易の証だという。

明治になって150年弱。

鹿児島は

今もアジアの匂いが色濃く漂う。

夜のとばりが下りると

いっそうその密度を増して…。



2012/07/14 (Sat)

[163] 運玉‐鵜戸神宮‐
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日向灘の断崖の下に
亀の形の大きな岩。
その背中に縄で囲まれた
大きなくぼみ。
断崖の上から
運玉という素焼きの球を投げ
その窪みに見事入ると
願い事が叶うのだという。
5個100円也。
誰もが真剣に窪みをめがけ
運玉を投げる。
けれど
入りそうで入らない。
海に沈んだあまたの願事も
鵜戸の神様が
広いお心で
叶えてくれることを願わん。
誰もがはるばる
やってきたのだから。

鵜戸神宮/宮崎県日南市大字宮浦3232

2012/07/14 (Sat)

[162] 西都原古墳群
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「ここが邪馬台国だったのでは」

とも言われている西都原古墳群。

広大な敷地の中に点在する

3世紀から7世紀にかけて築かれた

墳墓の数々。

その数311基。

日本最大の帆立貝形古墳と

九州最大の前方後円墳もここにある。

弥生時代の稲と鉄が築いた

富と権力のランドマーク。

1500年の時の経て

自然の一部と化した古墳を

時に荷物を積んだ馬が大地を陥没させて

その存在を明らかにしたという。

生い茂る夏草を

古墳につながれたヤギが

おいしそうに食んでいた。

2012/07/14 (Sat)

[161] 上野原遺跡
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祖先の記憶が刻まれた

火山灰の大地が広がる

鹿児島県上野原遺跡。

土というタイムカプセルに乗って

1万年の時をさかのぼる。

沈黙の大地が

祖先たちの営みを

饒舌に物語り始める。

ここで確かに生きていたのだと。

ここでこう暮らしていたのだと。

土器や住居の跡を

言葉に替えて・・・。

ねむの木が咲き

アキアカネが飛ぶ草原に

1万年の昔を生きた人々の

賑やかな暮らしがよみがえる。

2012/07/14 (Sat)
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