ホーム > 詩人の部屋 > 里雨夜の部屋 > 新着順表示

里雨夜の部屋  〜 新着順表示 〜


[107] 目にはさやかに見えねども
詩人:里雨夜 [投票][編集]

教室を駆けていく風

冷たく湿っていて

少し雨のにおいがした




窓から見える空

白の多い灰色で

重たそうな雲が過ぎていく



寒くなっていく空気

紅葉はもう少し先だけど

冬はすぐそこまで来ている

2007/11/01 (Thu)

[106] 風船
詩人:里雨夜 [投票][編集]

強い風に吹かれていると

なんだか

どこへでも行けそうで





それが

淋しくも

心地よくも

あるんだ

2007/10/29 (Mon)

[105] イタイこと
詩人:里雨夜 [投票][編集]

今でも

君を思い出すと幸せで

そんな自分が

嫌いではないけど



そんな自分は

淋しい人間だと思う

2007/10/28 (Sun)

[104] 地面のはな
詩人:里雨夜 [投票][編集]

キレイな

大輪が咲いたハナも

蕾が咲かなかったハナも

後悔も

羨望も

散って始めて想い出になる

儚い恋



人々は

地面のハナに

興味なんて持たないけど

散ってこそ美しい

儚い恋



















だって
想い出は
淋しさによって
美化されるのだもの

2007/10/27 (Sat)

[103] キンモクセイ―記憶のカギ
詩人:里雨夜 [投票][編集]

甘い香りが包む道


その香りの正体に気付いた時
記憶のカゴを開け
想い出が解き放たれる












―君がいたあの頃










きっと
来年も再来年も
新しい想い出ができるまでこの香りとともに思い出すのだろう





―君の笑顔を

2007/10/17 (Wed)

[102] aging of a teenager
詩人:里雨夜 [投票][編集]

ぽろぽろと堕ちていく

カサカサと消えていく




まだ花も盛りの年頃なのに

得るよりも
失う方が断然多い



潤い

活気

美しさ





あぁ蝶よ

そんな褐色の花びらに
滑りゆく空の屑を








2007/10/05 (Fri)

[101] 遠景
詩人:里雨夜 [投票][編集]



蒼き曖昧な山陰


くるくる回る大きな羽の影


潮風にさらされた木の形


澄み渡る青き空














強く惹かれた
淋しさも心地よく思えた

2007/10/02 (Tue)

[100] ドクターストップ
詩人:里雨夜 [投票][編集]

上手くなりたくて
辛いのも我慢した



もっと楽しみたくて
痛み堪えていた



なのに
どうして観ていることしかできない





抑制は身体を蝕み
無理は
好きな事を取り上げた













頑張ったのは
強くなりたかったからなのに

2007/09/21 (Fri)

[99] 流れていく今
詩人:里雨夜 [投票][編集]

大切な今も
些細な今も
同じ速さで流れていく


忘れてしまいたい自分も
色褪せさせたくない君も
同じ速さで流れていく




流れは全てに平等で
よくも悪くも
同じ速さで流れている

2007/09/16 (Sun)

[98] 秋の訪れ
詩人:里雨夜 [投票][編集]

肌を撫でる風

早くなる夕暮れ

小さな命の鳴き声

湿った土の香り

賑わう食卓





少しずつ

少しずつ


濃くなる秋の色

2007/09/11 (Tue)
427件中 (321-330) [ << 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 >> ... 43
- 詩人の部屋 -