窓の上の雨粒は

街灯に照らされて


空の上の星となった

残暑の昼
蒸し暑い廊下から
湿気と気温を吹き飛ばす風


秋の夕刻
部活で熱った体から
優しく汗をさらっていく風




僕たちの先の未来でも
大空を吹き渡っていますか

いろんな人がいる

今もたくさんの人が
生をうけ
死を迎え
長い旅路を歩いている

僕もその一人だ



いろんな人がいる

今もたくさんの人が
死に怯え
生を望み
混沌と生きている

僕もその一人だ



いろんな人がいる

どの人も例外なく
世界に参加し
世界を構成し
主人公を演じている

君もその一人だ

薄い雲のフィルターで
夕闇が
少しだけ優しい夏の空

くっきり浮かぶ月は
いつもより温かいレモン色


深く深く澄んでいく空と
温かさを増す月が
秋の訪れを感じさせる



８月の終わり
涼しくなる夕刻の
穏やかで幸せな一時

闇に浮かぶ街の灯りが

寂しく思えて


夜空に散る星が

大きく感じた日



心を満たしたのは


鮮やかな記憶

と

モノクロの現実

だった

抱く想いは同じはずなのに



どうして

すれ違ってしまうのだろう





ただ



傍にいたいだけなのに

高速を走る車の後部座席で

じっと外を眺めた


ービルやマンションなどの建築物を敷き詰めた街




人々は日光を嫌い
建物に身を潜めた


壁やアスファルトも
日光を拒絶している





日光を受け入れるものなどここにはいない






受け皿を失った日光は

それを奪った人々を

苦しめ始めた、という

心が萎えだ時


あなたならどうしますか


僕はどうしたらよいですか

頑張りたいのに

思い通りにならない自分


心はピンピンなのに

身体はボロボロ



そんな
どうにもならない自分に

腹が立つ




好きなのに

拒絶してる自分










果たして


素直なのは心か身体か




どっちだ

空はもうすっかり夏色で


とても遠くなってて


高く澄んで


僕の弱さや辛さを


受け止めてくれてるみたいだった