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黒夢の部屋  〜 投稿順表示 〜


[63] エゴイスト
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一つだけ、初めて君に嘘をつく。

君の為にと言いながら
僕の為につく、残酷な嘘。

僕の心を守る為に、君の心を傷つける。

それでも君は優しいから、きっと
笑って僕を赦すだろう。

今はもう見慣れたはずのその笑顔が
痛々しくて見ていられない。

僕の為に、君の為にも
僕が君から離れよう。

本当は君が、誰よりも愛しい。
でも
これ以上一緒にいても、互いの傷を深くするだけだから。

大切だから、離れる。
好きだから、別れる。
矛盾してるけど
君の笑顔が痛いから。
君の幸せを思う故に。

「好きじゃなくなった」
−本当ハマダ、好キダヨ−

「さよなら」
−ゴメンネ、ドウカ泣カナイデ−

君の為に、最初で最後の
僕の為に一つだけ
本音を隠す為の、嘘をついた。

2005/02/16 (Wed)

[64] 教室
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僕等が笑った場所。
僕等が授業を受けた場所。
きっといつの日も、僕等はこの場所で笑っていた。


白い壁にもたれて、いろんな話をした。
古びたロッカーの上に座って、先生に怒られた。
きっとそれが、僕等の日常だった。


1日の半分をこの場所で過ごして
そしていつもこの場所が笑顔の中心。

いろんなことで一喜一憂してくれる友の存在。
それを包み込む、この場所の温かさ。

心地よい、僕等の教室。


ああ、もうこの場所には戻れない。
寂しいね。
もっとここに居たかった。
特別なものなんてなかったけど
この場所自体が、僕等にとって特別。

息苦しく感じた時もあった。
こんな所に居たくないと思ったこともあった。
それでも、僕等の居場所はこの場所に在った。


きっと来年も、その先もずっと
この場所は変わらない。
沢山の、この場所から巣立っていく人々の『思い』を残し
この場所は在り続ける。

お礼を言って、歩き出そう。
いつも僕等を見守ってたこの場所に、挨拶をしていこう。

『ありがとう。
頑張ってやっていくから、応援しててよ。』


ありがとう。
僕等の教室。

2005/02/18 (Fri)

[65] 思うこと。
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僕が笑って君を元気付けるのも

似合わないキザな台詞を言うのも

君に笑って欲しいから。


僕が誰かを傷つけるのも

君の涙の訳を背負うのも

君に笑っていて欲しいから。


全部、僕がやりたいからやってるだけで

君が責任を感じる必要なんてない。


僕のほんの少しの勇気と行動が

君のためになるのなら

僕はただ、それでいい。

2005/02/20 (Sun)

[66] 知ること
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道行く人々に人生を問うたところで
誰も、答えをくれないと知った昨日。

矛盾を感じる大人の言い分。
僕等はとても曖昧な位置に居て
都合のいいように
大人と子供に変化する。

けれど本当は
そんなことを簡単に受け入れられるほど
僕等は大人じゃない。


いらぬ正義を掲げたところで
誰も、そんなものを必要としていないと知った今日。

正直な生き方を選んでいく人間の切なさ。
僕等は周りに流されて
いつの間にか
自分という型を変形させていく。

しかし僕等は
それを流されているのではなく、合わせていると言う事で
ギリギリに己を保っている。


知っていくというのは
とても残酷なことかもしれない。
いつの間にか見えなかった周りが見えてきて
その変化についていけずに
僕等はうろたえる。

目に見える現実は
目を背けたくなるようなものばかりで
僕等に絶望を与える。


きっと知れば知るほど
僕等は知りたくなかったと口にするだろう。
偽物の世界に誤魔化され続けることを望んだだろう。
例えそれが僕等の身を滅ぼすと知っていても。


僕等は現実を知っていく中で
耳を塞ぐ術を知らない。
ただ、流れ込んでくる現実を
真っ向から受け入れるしかない。


誰か、僕等が目を背けなくても済む様な
マシな現実を教えてくれ。

こんな腐った世の中を
壊す術を教えてくれ。

2005/02/21 (Mon)

[67] 携帯電話
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一つのメモリを小さな液晶画面に表示して。
「YES」と「NO」の間で僕の指は止まる。

人間は酷く臆病だ。
たった一つの結論を
いつまでたっても導くことが出来ない。

世の中は便利になったものだ。
ボタン操作一つで、全てとの繋がりを断つことが出来る。
それは君とだって同じ。

こんなものが残ってるから、いつまでも忘れられない。
ああ、始めからこうしていればよかった。

水の中に沈んでいく鉄の塊が、酷く虚しい。

これでもう、迷う必要もない。
「YES」と「NO」の選択で、悩むことはない。

悲しくなんかない。後悔なんかしていない。

目頭が熱くなって。

伝う涙は、目にゴミが入ったことにしておこう。

痛むのは

この胸の奥。

2005/03/04 (Fri)

[68] それだけあれば。
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僕に神様なんていない。

それでも

かけてくれたその言葉が

支えてくれたその腕が

抱きしめてくれたその温度が

何よりも温かいと知っている。

だから

貴女だけが僕の世界。

貴女だけが、僕の光。

2005/03/04 (Fri)

[69] 貴方にとって
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『会いたい』
そう思うことさえも
貴方にとっては鬱陶しいことなのですか?

私だって1人の人間なんです。
貴方の都合の良い人形じゃないんです。


『聞かせて欲しい』
そう伝える瞬間でさえ
貴方にとって煩わしいことなのですか?

言ってくれないと不安になるんです。
伝えてくれないと怖くなるんです。


『伝えさせて欲しい』
別れを言わせてもらう時でさえ
貴方は私を見てはくれないんですか?

私が男の人に理想を持ちすぎてるのかもしれません。
解らない、貴方の心。


一度だけでいいんです。
私の目を見て、私の言葉を聞いてください。

そう願うことさえ
貴方にとっては面倒なことなのですか?

2005/03/05 (Sat)

[70] 失って。
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失って初めて気付いたよ。

僕を包んでた温もりの大切さ。

そうやって後悔しても

僕が失ったものは戻ってこない。

ただ時間だけが

異常なまでに早く過ぎていく。

心だけが

時間の流れについていかない。

このまま時間が止まれば。

あの日以上に

僕はそう願うよ。

2005/03/05 (Sat)

[71] Our song
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意味のない、繰り返すばかりの日常で。

違えても違えても
まだ、この世界は
壊れることを許さない。

崩れていく世界の中で
消えていくのは
力のない偽善者達。

心を獣に変え
人の生き血をすすり
親の屍を越え
限界間近の精神で
僕等はどんな唄を歌おう。

きっときっと
これまでにない
素敵な唄が
この耳に届くよ。

2005/03/05 (Sat)

[72] 俺と君
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堕ちていく。

翼をちぎられ
その四肢には自由を奪う為の鉄の枷。

もう二度と
はえない翼の代わりに
狂った愛をあげる。

俺の為にそこにいて?
俺ただ1人を愛したらいい。
その瞳に俺だけが映ればいい。

狂った愛と独占欲。

例えば。
俺達の周りが全て壊れてしまえば。

眼下に広がる崩れた街。
そこに俺と君。
素敵じゃないか。
それだけでいい。

世界なんか壊れてしまえ。

アイシテイルヨ。

2005/03/05 (Sat)
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