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無題
2012/06/08(Fri) あの子は寂しそうだった 俺はあの子が好きだった そばにいなきゃいけないと思った あの子の部屋は狭くて 床に布団を敷いて それ以外のものは何もなかった 窓からの星明かりが部屋を青白く染めて あの子の頬は月のようだった 俺は枕元に座って あの子の寝顔を見ていた 髪を撫でるとあの子は目を覚まして 俺の手を握って言った 「ずっと一緒にいようね」 声はもう忘れた その言葉だけが確かに記憶にある そのときのあの子はすごく幸せそうで 俺も幸せだった ひどくありふれた恋だと思う けどもう恋じゃないんだ 好きとかそんなんじゃないんだ ただそばにいること それだけなんだよ 恋愛ってのは 付き合うとか無意味な契約だよ そばにいて幸せならずっとそばにいればいい 悩む必要なんかないと思う そんな相手がこの世界にいるとわかってるだけで充分なんだよ さみだれ
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