詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
はるなちゃん
愛はないけれど
泣くことはないよ
会えなくても
あなたを想えた
あの頃とは違う
僕らはもう
戻れない
時間が軋む音に
胸が痛む
僕は何を望んで
朝を迎えるのだろう
背中を押され
無意識に進みながら
せめて夢の中で
あなたを想わせて
はるなちゃん
僕は誰よりも
あなたを愛していたよ
僕自身よりも
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ぽっくりこ
ぽっくりこ
転んで起きて
ぽっくりこ
転がされてまた起きて
色をぬって誤魔化して
ぽっくりこ
ぽっくりこ
泣いて怒って
ぽっくりこ
そっちの道は崖じゃ
こっちの道は山じゃ
ぽっくりこ
ぽっくりこ
誰か愛して
ぽっくりこ
誰かに愛され
ぽっくりこ
転んで最後の
ぽっくりこ
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騙されたくないなんて傲慢だ
(禿頭父ちゃん傲慢だ)
信じているなんて身勝手だ
(二段腹母ちゃん身勝手だ)
愛されてるなんて信じない
(僕は傲慢、身勝手だ)
※元気よく大きな声で読むこと
※だだし()は小声で読むこと
※ひとりで読むこと
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僕は知っている
誰よりも素直な君を
そして卑怯な自分を
君は知っている
肩にのしかかる時間の重さを
そして潰されそうな自分を
君は僕の方を見て
つまんない
と言う
さっきまで笑っていたくせに
だから僕は
この終わらない夜に
君を永遠と呼ぼう
いつか大人になる日まで
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寒くて
お腹空いて
冷蔵庫を開けたら
マヨネーズと味ぽんと
賞味期限の切れたもやし
そうだ
僕は賞味期限の切れたもやしだ
そう呟いて
寝床に入る
とりあえず熱してくれ
食えるかもしれん
なんてさ
あーあ
人間バカばかっしだ
おやすみなさい
そして(笑)
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なーに彼女の顔色うかがいながら生きてんだ?
って後頭部の辺りから聞こえた
君を大切にしたいはずなのに
結局は
自分が大事なだけだったのかもね
でも
そんな自己嫌悪が
独り夕暮れ街をあるけば
ほら世界には
こんなにも僕たちの心が溢れている
そう気付くはずさ素直に
君が好きだと
笑えるはずさ
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親父の背中
俺の真ん中
ぶっとい鉄棒
いつかの誓い
サカアガリして
大車輪
大きく咲かせて
おくれよベイビー
そうですか、で
それっきり、で
やめられない
否、病められない
抱いてくれと
言わないが
泣いてくれとも
言ってない
抱くのも
泣くのも
俺さ、だから
生きろベイビー
AIKU071230
高級スプーン(偽)
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お星様、ごめんよ
今日も君を僕らに喩えて
愛を詩ってしまった
詩人は空を見上げた
お星様、僕らは
痛みを知り学ぶ生き物
大切なものを
失って初めて気付く
空の見えない部屋の片隅に
放られたままの少年の日記
夢で逢えたらと詩人は
手にとってページをめくった
下を向きすれ違う
心に闇を持つ他人(ひと)たちよ
少しだけ僕と繋がっていて
僕の命の光を知るため
AIKU20071231