詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
溢れ出る赤
触れれば生あたたかく
流れればただ冷たい
僕は悟る
僕もヒトだったんだと
でも気づくのが遅かったと
終わりへの期待は後悔へ
身(ココロ)は白へ
殻(カラダ)は黒へ
人形(ボク)は赤へ
溶けていく
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さらさらさら
ゆびを撫でる
ものはなに?
さらさらさら
ゆびをくすぐる
ものはなに?
さらさらさら
流れる小川の水かな?
さらさらさら
駆けていく空の風かな?
さらさらさら
長く伸ばした君の髪かな?
さらさらさら
愛しいな
さらさらさら
だいすきだよ
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いろんなことで
身動きがとれない時
何かに追われて
余裕がない時
空を見上げています
何が変わるわけでもない
何が救われるわけでもない
だけど
空を見上げています
そうすると
心配顔の友達や
励ましの言葉に気づけます
もう少し頑張ってみようと思えます
決して状況は変わらない
でも
気づかせてくれる力がある
だから
今日も僕は見上げています
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今年の秋の訪れは
暮れゆく陽の速さが
教えてくれた
空気の冷たさに肌を抱き
気付けば空は遥か上
黄金の稲も刈り取られ
聞こえてくる虫の音(うた)
流れる風に想い出乗せて
夜空の星に未来を願う
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ふわふわ浮かんで
フッと消える
七色の膜の中
何が入っているのだろう
何を入れて膨らましたのだろう
破れて流した君の一雫
今も強く鮮やかに
僕の心を凌駕する