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[198101] モノクロ世界
詩人:とーれぱすて [投票][編集]


目の前を歩く君
肩を叩いて呼ぶ

振り返える
暖かみを帯びた
優しい笑顔

君で色づいていく世界に
君と僕だけ
僕の君だけ

手を伸ばして君を抱く
握り返される幸福感
特別感のない安心感

僕は君の右側
君は僕の左側
そう決まっているんだ
いつもそうなんだ

色がわかる世界
心臓の鼓動
手に残る
温度のない感触

また
君の夢を見ていた


2023/09/01 22:54



[198100] 証し方
詩人:EASY [投票][編集]

日が暮れて夜が来て
愛が来て咲き乱れ

人が笑い泣き怒り
砂ぼこりも巻き起こり

普通に託した人生を
手を突き上げた感性を

地球の夜空に託すんだ

2023/08/31 22:03



[198099] 【オレンジ・アワー】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


午後の花園には透明な愛が育つ

けれども熟さないうちに
夕暮れの風がすり抜ける

──それはオレンジの時間
僕によく似合う光

勇気と力を欲しがれ
拳を握れ さりげなく

思い出は音楽にまかせて
もう一度翼を試そう

思い出せ 真実の痛みに寄り添う微笑を


手紙ひとつ書けず
遅咲きの花も終わる

そうして暦が替わると
短日植物はじけだす

──それはオレンジの気候
僕の土壇場の祈り

自分に自分を投げ出せ
のたうち回れ 笑いつつ

伝説は役に立たないから
もう二度と言い訳はするな

見苦しい愛もあることだけ
わかっていればいい

──それはオレンジの効果
僕の初歩的な希望

秘密も本音も疑え
暗中模索 もがくだけ

ホラ吹きがはびこる時代に
翻訳の聖書はいらない

沈黙が罪でないことまで
宇宙に誇りたい

─────
─────

2024/12/13 19:43



[198098] カラスは囀ずれない
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

カラスが鳴いている

どうしてだか
カラスが鳴いている

鳴くからには
訳があるだろうに
伝えたいことでも
あるだろうに

どうでもよいように

カラスがどこかで鳴いている
何もそれに
とらわれやしなくとも
よいはずなのに

カラスがどこかで
鳴いているよ

どうにもなれずに

鳴いている

2023/08/31 23:13



[198097] 次行ってみよう
詩人:アルバトロス [投票][編集]

これまで生きてきた時間は
もう同じように
味わうことはできないんだな
って

当たり前なことを考えている

次行ってみようって
昔の偉い人が言ってた

そうしよう

2023/08/31 03:10

[198091] 【琥珀】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


記憶を
地図の上で確かめ
印を打つ謎解き

あなたはどこなのか
(わからない)

地底に潜む琥珀の嘆き

声にならぬ愛

黄金を掘る人の
砂のような涙を
吸い上げ色を獲る

琥珀たち


再び
鑿(のみ)をふるう旅人
疲れ果てる神々
夢みてる

あちこち掘るけれど
(出てこない)

息を詰まらせ
のけぞる人の
最後にあげる声

殺され埋められた
命の集まりが
固まり色を獲る

琥珀たち

────
────

2023/08/21 22:37



[198089] 僕の明日
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

まだ生きたいと苦しむ人々に
僕の明日を配れたら
罪悪感を抱かずに
安らかに眠れるだろうか
無理な願いだ
笑えるよな
笑えないけど
一睡もできずに朝を迎えた

2023/08/21 02:18



[198087] 真相心理
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

人を殺した夢から醒めて
現実ではないことに安堵した

なぜ隠そうとする?
なぜ逃げようとする?

取り返しのつかない罪を犯している
気付いていても目を逸らし
贖おうとはせず目を瞑る
そうして見る悪夢が
わたしを人殺しにさせるのに

無かったことに
しようとしても
己からは逃れられない

2023/08/19 02:35



[198086] リアル
詩人:EASY [投票][編集]

何が良くて悪いかを
よく知ってる人たちは

未来的な宇宙の都市の
流行りの映画のステレオタイプ


ブラジル生まれのブランカは
とても優しい青年だ


社長を査定してあげな
金は道具で命も道具

ワクチンみたいな笑顔なら
お金がかかってしょうがない


不幸じゃないと気取るより
幸せだからと泣いてみて

正直みたいに笑っては
正直みたいに泣いてみて

僕たちらしく生きるんだ

2023/08/18 20:45



[198084] 同居人
詩人:ちぃふぁん [投票][編集]

嫌い 馬鹿 触らないで
あなたの言う事全て嘘ね
私の気持ちも考えないで
棘のある言葉を吐くのね

知らない間に血を吸われるように
あなたは私の一部を奪っていくのね
いやもしかしたらそれとは真逆で
侵食しようとしているのかな

まだ心は動くから大丈夫
何もかもに無関心になってしまったら
私を刻む針は止まってしまうだろう

私を飼い慣らしたいだけに見えてしまう
思い通りにならない事を他人のせいにして
自分は何も悪くないなんて顔をして生きてる
そんなあなたを反面教師にしています

2023/08/18 02:37
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