| 詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
空を何色で表しても良いじゃないか
それがアートだとお前は言うが
青い空は青以外無いだろう
夕焼けは赤く塗り
夜空は黒くする
用意された色を混ぜもせず
既存の感性で完成させた
この絵をお前は何と言う
誰も見ていなくても
法定速度をしっかり守って
敷かれたレールの上を走る
人並みの波風立たぬこの人生を見て
何と言う
誰に問う
見向きもされない人生の端っこで
腰を下ろして空を見る
あの空は何色か
青い空を青く塗り
星空に星を描く
私の描いた私の絵を
私だけが見ている
答は無い
何も無い
それでも描くのをやめなかった
それでも歩むのをやめなかった
私の人生
| 詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
ハリボテの空に溜め息をぶつける
水色を塗ったくった棺の中
振り返れば短いものだったねと鶯が鳴くから
お前に何が分かると噛みついた
もう陽は沈まないし
昇ることもないだろう
名も知らぬ花の匂いが多少疎ましいが
一度眠ってしまえばまぁここも悪かない
思えば短い人生だった
鶯なんぞに言わせてたまるか
それを言って許されるのは
私だけだ
| 詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
新しい食事を買ったよ
そこのコンビニで
食べにくかったけど
歯を一本抜いたくらいじゃ
味は変わらない
食欲はありのまま
汚い箸の持ち方で
腹を満たす
昨日と同じように
それ以上でも
それ以下でもなく
心は動かず
脈を打つだけ
ただそれだけ
| 詩人:2ちぇ | [投票][編集] |
色々忘れて
悪戦苦闘
エントリナンバー1
語るしすがうんこ臭かった
思い出した
あの頃スプンは黄色かったね
ひもじの姐さんとは108回やった
わたしは人間だった
ありがとう
| 詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
平等に
平等に
等分に
寸分の狂いもなく
切り分けられた
あなたの狂気が
甘味を含んだ錠剤みたいで
噛まずにぬるりと喉奥へ
入り込んでゆく
明日
苦しむとしても
やめられないこの行為
ドカ食いなんて
ダサい呼び方はしないで
名前を言ってよ
甘い甘い
甘ったるい声で
濁音のつかない
私の名前を
| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
片思いはいつでも
風が運んだ花粉
指にからむためらい
あなたのせいで──
出会ってしまったから
こんな思いを抱いて
一人で森にいるよ
あなたのせいで──
緑に降る光にまぶしそうに笑った
あの無邪気な笑顔が
今も忘れられない
だけど光あふれて みどりは目に痛いよ
僕の小さな影は消されてしまう
◆
◆
白いショートパンツで
あなたはシャトルを追う
低くそして鋭く
サーブを返す
僕は歌を作って
何かを確かめていた
時々襲う挫折
楽しんでいた
緑に透ける髪をバレッタでとめていた
それは僕の心もつなぎとめたと思う
だけど光うすれて 夢は冬に移るよ
たぶん僕のせいだよ
僕のせいだよ
──────
──────
| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
緑ヶ丘に 優しい風が
わたし誘うように吹き寄せてくるわ
もしも あのとき素直だったら
光さす処へ行けたかもしれない・・・・・・
ためらう言葉ではなにも伝えられないと思うの
だから
お・ね・が・い・よ
このまま
す・て・な・い・で
せっかく言えそうになったところよ
「アナタガ好キ」
で・も・だ・め・ね
青空
み・て・い・る・と
あなたの大事な彼女(ひと)を思い出すの
◆
◆
緑ヶ丘に 月影さえて
眠り破るように囁いてくるわ
窓の外では 模様のない蛾が
光に魅せられて躍り続けているわ
逃げ腰の恋ではなにも創りだせないと思うの
だから
な・り・ゆ・き・で
あしたに
さ・せ・な・い・で
せっかく言えそうになったところよ
「ヤッパリ好キ」
で・も・だ・め・ね
満月
み・て・い・る・と
あなたの大事な彼女(ひと)を思い出すの
─────
─────
| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
夕暮れまでに帰れよと
我が子に叫ぶ母がいた
故里の冬
帰ろうか
帰ろうよ
帰ろうか
今のうち
東北へ
地面の匂い
時となく
雪をちりばめ
混じりあい
指を凍らす
雪が降る
雪が降り
昔いた
人を呼ぶ
東北へ
心に深く
突き刺さり
敗れた者を
認めない
故里の冬
心を遠く
突き離し
敗れた者を
許さない
故里の冬
──────
──────
| 詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
苦しい夢を見た
トラウマは消えない…
息苦しくて目が覚めた
これで何度目なんだろう…
あぁ 本当にキツいんだ
無理をしてるんだ
自分では 誤魔化して見せても
周りには 気づかれなくても
本当の心の奥底の
自分自身と向き合わないと
自分の声に 耳を傾けないと
「こういう目に遭うよ」と
何よりも
あなたを優先しても
だれかを幸せにしたくても
そのままでは
いくら頑張ってみても
きっと いつまで経っても
そのままでは
「救われも報われもしないよ」と
夢に出てきては 苦しめられる
まるで見透かされているように
まざまざと嘲笑うかのように
どこか届いていない気がしてしまう
幸せってなんだっけね…