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[197655] キジトラ
詩人:EASY [投票][編集]

天国と地獄の境界で
祈りを捧げた

僕は斜めに構えて
君を真っ直ぐに見る


地球の天気予報には
君の気分が加味される

別に雨でも悪くないんだ


善悪の基準は
科学者たちの好物で

アメリカの大統領選みたいな
迫力を帯びている


それとは関係のない場所
例えば梅雨時の海とか

退屈な平日の
午前中の憂鬱とか

そこで僕たちは安らぐ


幼い頃に僕たちが
嬉しかった気持ちは

猫に姿を変えて
お腹を見せているんだ


撫でてみなよ逃げないから

本当の僕たちみたいに
無垢な瞳で

それを受け入れるから


君が君色の柄で
梅雨時の晴れ間に

太陽にお腹を向けて
寝転ぶことを


宇宙の隅々が
望んでいるんだから

2022/06/23 20:35



[197653] オレンジ
詩人:EASY [投票][編集]

やり方はいくらでもある

星の数に砂の数を
かけ算したくらいに


幸せの理由を黒板に描く

それは落書きくらいの
意気込みだ


土手沿いの古そうな神社に、隣接してる
すべり台とブランコは

恋人たちの楽園だ


僕はそんな風に、想いながら
土手沿いを歩くから

詩を描くんだと思う


君と猫を好きなことは
僕にとってというよりは

宇宙にとって、幸せなことなんだ

2022/06/20 20:48



[197651] ダークサイド
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

夢をみたんだね
とても、とても
長い夢を

大きな青虫が

気持ちが
悪くならないように
細かな説明は
省いておくよ

とにかく
蛹になった

とても、とても
長い夢の中
青虫は
いつかは蛹の殻を破り
蝶へと姿を変える
はずなのだから

もしも、もしも
生まれてからずっと
なにもかもが眩しくて
目を閉じても瞼をすかして
眩しい光にさいなまれた眼が
初めて
漆黒の闇につつまれて
とろけるような
深い眠りに
おちてゆけたとしたならば
それはきっと
やすらがだ

そうしたら
びっしょりと濡れた
汗だくのシャツが
どうでもいいように

しっかりと
目覚められる

2022/06/19 05:23



[197650] 
詩人:梅宮 [投票][編集]

書きたいことも尽きたのに
書くことを辞められないでいる
これは何かの呪いだろうか

2022/06/18 18:16



[197648] 愛。
詩人:ロニ− [投票][編集]

身体から心が離れても
鱗のような腕から
あたしが裂けて叫び出ようとも

普通以上に普通を生きて、
愛するがままに愛されて
誰よりも前を向くあたしに
気づく人はいない。

それがあたしの望みであり、
絶望でもあり、
鎖でもある。

気づいてほしいなんて
一欠片も思っていないから、
察してなんて
たとえ死があたしを選んでも
欲していないから、

ただ、独り、あたしというあたしを迎えたい。

あたしだけが私を愛してる。

2022/06/17 23:04

[197647] My Way
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

知りたい情報は
危険だと
鍵をかけられて
救いの手を取れと
強要してくる
その前にさ
抜け道を
教えてくれる
危ない大人を
捕まえて下さい

いのちの電話より
あなたとの繋がりが欲しい
そんな相手が見つかったらな
その矢先
見つけたけれど
何のことはない
私は私のまま
私を重荷に感じてる
あなたに持たせる
わけにもいかないし
引き攣った笑顔の
「ありがとう」
聞かせたくないし

遅延する電車
いつもの理由を
つらつらと並べられ
舌打ちしながら
スマホを手放さない
人生を捨てて
あなたがやりたかったことは
これか
違うか
何もうまくいかなかったから
自分を棄てたなら
最後だけ
うまく逝ったじゃん
私はひとり
黙祷しながら
やはりスマホを弄ってる

生きているだけで
あなたを苦しませる
今すぐ死んでも
あなたを苦しませる
どうすればいい?
ただ正常に笑えばいい
それだけのことが出来ず
それだけのことが苦しく
それだけのことで
白む空に馴染めずに
起き上がれない
休む理由ももう尽きた

何をしているんだろう

今日も解決しなかった

2022/06/17 03:29



[197645] 
詩人:ai [投票][編集]

Ton petit doigt,
Mon petit doigt.
Un fil.


Ta tristesse,
Tes larmes,
半分になる


Ton sourire,
Mon sourire.
2倍になる

Toi avec moi
一緒に
ふたりでひとつ

絆を温めて
C'est des couleurs magnifiques!!


2022/06/16 06:34



[197644] Mon avenir
詩人:ai [投票][編集]

Ta famille.優しい笑顔
Ta maison.温かい暖炉
Et ta chien.真っ白

A côté de toi moi aussi.
Un jour je nage dans le bonheur.
一緒の幸せ

想像するだけで
それだけで
それだけが
それだけを

ただ、心に

Mon coeur teint en violet.






2022/06/16 06:06



[197638] 同じ水槽の中でしか存在できない魚たち
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

誰でも快適に
生きられる水槽なんてない

適応しなければいけない
あなた方と同じように
心の底から笑えたら

病気の私に
心配そうに
声を掛けてくるけれど
わかってる
腹の底では笑ってんだろ

歯でも十分痛いのに
人格の矯正だなんて
耐えられない
狂ってしまう

ああ
そうか

狂っているから
平然と
どんなに汚い水槽の中でも
あんた方は笑えるんだ

病気の私はそう思った

2022/06/07 01:09



[197635] かくかくしかじか
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

いつか僕が

いつか僕が
1000編の詩を書き終えて
窓辺で空を仰ぎ
その空から
この目
この心に
何か
何かが
挿し込んできて
くれるといい

それは
全く誰の為にでもなく
ただ、ただ
全く僕だけの為に
「冷たい」だとか
「自分の事しか考えていない」とか
そんな
気がついたら
通り過ぎていてしまうような
話しではなく

かくあるように
「自分を孤立させる者は、あらゆる
実際的な知恵に逆らって、突き進む」

2022/06/05 01:47
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