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[197500] ストーリー
詩人:EASY [投票][編集]

羊使いより羊の方が
顔は可愛いだろ?

それを志望の動機にして
面接に受かる様な会社は

フィルターの汚ない暖房よりは
温かみがある


宇宙人の顔の形は
煮卵のそれとよく似てて

よく煮た煮卵ほど味が染みるのと
よく似ている


旅をする時は地図はない方がいい
でも、もっといいのは

地図があるのに
道に迷うことなんだぜ


やっと辿り着いた
クソみたいな宿の
クソみたいな飯ほど

旨いものはないから

2022/02/01 16:56



[197499] 言葉の尾
詩人:最後の人類 [投票][編集]



『言葉の尾』

星の明かりを 目印にして
家を目指す 帰り道

言葉は死んだように役に立たず
町はいつか 僕を忘れて

君からもらった思い出も
消えてしまうかな
罪に汚されて
 
言葉の尾をつかんだ手が
あと少しのところで
離れてしまうのさ

だから、いつも何も言えないまま
僕らはここまで来てしまった

さよなら さよなら
さよなら どうすりゃいいんだろう

わからない

2022/01/30 18:41



[197496] 正夢
詩人:最後の人類 [投票][編集]


僕は夢を見ていた 君の夢を
もう会えないのに 君はまだ僕に笑いかけていた

手紙を残して消えた 君のことを憎むことはしたくないから
せめてこのまま いつか君が帰って来る日のために

部屋を片付けておこう

君がさんざん 下手だねって言った野菜の切り方も
上手くなったんだよ

この夢がもしも正夢ならば
もう一度君に会えるかな
君に会いたいな。

2022/01/30 17:13



[197495] マスクマン
詩人:EASY [投票][編集]

プロレスのマスクは基本的に
鼻と口が開いている

何故かって?

情熱を売る為には
そこが塞がれていたら苦しいし


なんかカッコ悪く、見えるからだ

2022/01/30 02:32



[197494] 愛んシュタイン
詩人:EASY [投票][編集]

耳を塞がないと聞こえないし
目を閉じないと見えない

そんなこと、普通だよ


それだけのものは
それだけの機能しか持たないんだ


自由って何だと思う?
自由に思っていいよ

それだけの機能に
縛られなくてもいいんだ


重力は肉体にしか
作用しないんだ

アインシュタインは天才で
時間を重力として扱った


僕たちは馬鹿だけど
馬鹿な方が

自由を体験できる


自由は難しい計算を
必要としないからね

2022/01/30 02:23

[197493] クローバー
詩人:EASY [投票][編集]

コントラストに魅せられて
欲望を粉にして吸い込む

それは地球への旅立ち


生きる為に
空の下で暮らし

生きる為に
空の上を眺める


雨乞いを神様に
唱えながら

愛する意味を神様に
唱えたりはしないんだ


その美しさは見つけづらい
それはまるで

四つ葉のクローバーみたいに

2022/01/30 02:04



[197492] 【洗髪】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]

──洗髪──

めを
とじているんだよ
つよく

なみだをこらえるときのように

まだ
とじているんだよ
きっと

じぶんをにくんだときのように


もう
めをあけていいよ

せかいは
おまえのものだから



(点字による原文)

──せん°はつ──

めを
と゛しているん゛たよ
つよく

なみ゛たを こらえる ときのよーに

ま゛た
と゛しているん゛たよ
きっと

゛し゛ふんを にくん゛た ときのよーに


もー
めをあけていーよ

せかいわ
おまえのもの゛たから


2022/01/29 13:37



[197491] 老害
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

書いて
想いが
伝わるなんて
信じてしまった
十字架のような
痩せこけようもない
案山子を背負い
見世物小屋を渡り歩く
貧素な心持ちを
隠すように着飾って
時のペダルを
ギコギコこいで
新装開店のビラみたいに
書いて、空高く
バラ撒いてきてやった

そりゃ、若いうちはよかった
そう言うと
そう見られて
見返そうとして
達観を気取ろうとしても
坂道
息が切れしそうになるのは
どうしようもない
くたばるのには
まだ、早いけれど
生き急ぐ気力も失せたなら
どうしたらいい

それでも
書いて 
放り上げるように
バラ撒く

花びらが散る

情けないのは
そんなに
いけないか

ユダではないだろうに

2022/02/05 19:39



[197489] Type-C
詩人:理恵 [投票][編集]

はらりと一つ、雪が落ちる
つららは下に下にと伸びていく
鋭く尖る冷たい刃は
透明な光を帯びたまま

私の知らない合間に
世界は動く
蠢いている

未知の敵に翻弄されて
いつの間にか消えた境界線にも
私たちは気づかない

こんな時ばっかり
こんな時ばっかり

優しさなのかもわからない
厳しさなのかもわからない

今までの綺麗事の浅はかさだけが露呈して
真実は濁りを増していく

五回変化する魔王より
現実はいくらだって変化する

そのうちただの文字だったのが
言葉を紡ぎ星座になり
私たちに迫ってくる

と、学者は言う

私たちはきっとまだ
迷い続ける
この声を枯らして
その涙が涸れるまで




2022.1.27.

2022/01/27 23:55



[197488] 平日
詩人:EASY [投票][編集]

時間は存在しなくても
君は存在してるんだ

この意味は固くって
よく噛まないと飲み込めない


よく噛んで下さいって
栄養士は言うだろう?

僕は栄養士じゃなくて
僕だけど


僕は僕らしく、君は君らしくって
言ってみた、平日の夜中だ

2022/01/27 01:47
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