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[198112] それでいい
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

腕が探している
たった一つあの日の
温もりだけを求めている

あんなに心が痛くなるなんて
自分の中にあったんだね
信じられない瞬間だった

いつの間に私は
こんなに必要としてるんだろう

ケンカしたばかりの次の日でも
声だけでは不満で
顔が見たくなったりして

ちょっとつっぱねて見ても良かったのに
心が耐えられなかった

ケンカしたら消えたくなって
生きていたくもなくなって
あなたに必要だって言われる迄
生きていても死んでるのと
同じ位の気持ちで

情けない程貴方に恋して
情けない程貴方を愛して
情けない程貴方を必要として

何処かへ連れ去ってよ
ずっと傍にいてよ
何故傍にいないの?

自分が悪いのに
貴方のせいにして

貴方になんて
相応しくない女(ひと)ね

だけどあの日の幸せが
忘れられなくて
あの日に戻りたくなって

笑われてもいいや
誰かに馬鹿にされてもいいや

貴方が好きな事
この事実を
貴方が解ってくれたら
それでいい

2023/09/14 19:31



[198105] 季節はずれのひまわり
詩人:猫のあし [投票][編集]

純真無垢な笑顔や

心から楽しそうな笑顔も素敵だとは思う

でも私にはそんな笑い方は出来ないし

何か影があるのは仕方ない事だと思う

闇を抱えて、でも、

そんな過去も含めて

今の私だと

そう思えるまでずいぶんかかった

あのどうしようもない過去があったから
今の私がいる

今を過ごしたkら
出来る事がきっとある

そう信じて

明日も生きる

2023/09/04 00:59



[198104] 
詩人:猫のあし [投票][編集]

雨が
もう何か月も降っているみたいで

雲がかかったみたいに

ずっと青空が見えない気がして

でもちゃんと前に進もうとする
自分がいて

見えない中でも
歩いていれば

道が見えてくるんだろうか

自分が目指すものが
間違ってないって

はっきり言える
強い心が欲しい

自分を信じられるのは
自分だけだ

2023/09/03 23:58



[198103] 夏空
詩人:猫のあし [投票][編集]

時々考えてしまう

目の前にある幸せが

全て夢だったらどうしようって

そう思えるのは 私が今とても幸せだからなんだろう

どんなに日常生活が苦痛に感じても

大好きな人といられる

好きな事がある

私は幸せなんだろう

なのに何で

時々無性に消えてしまいたくなるんだろう

全て無にしたくなるのは何でだろう

自分の心が分からなくて

今も足元が見えない

2023/09/03 23:47



[198101] モノクロ世界
詩人:とーれぱすて [投票][編集]


目の前を歩く君
肩を叩いて呼ぶ

振り返える
暖かみを帯びた
優しい笑顔

君で色づいていく世界に
君と僕だけ
僕の君だけ

手を伸ばして君を抱く
握り返される幸福感
特別感のない安心感

僕は君の右側
君は僕の左側
そう決まっているんだ
いつもそうなんだ

色がわかる世界
心臓の鼓動
手に残る
温度のない感触

また
君の夢を見ていた


2023/09/01 22:54

[198100] 証し方
詩人:EASY [投票][編集]

日が暮れて夜が来て
愛が来て咲き乱れ

人が笑い泣き怒り
砂ぼこりも巻き起こり

普通に託した人生を
手を突き上げた感性を

地球の夜空に託すんだ

2023/08/31 22:03



[198099] 【オレンジ・アワー】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


午後の花園には透明な愛が育つ

けれども熟さないうちに
夕暮れの風がすり抜ける

──それはオレンジの時間
僕によく似合う光

勇気と力を欲しがれ
拳を握れ さりげなく

思い出は音楽にまかせて
もう一度翼を試そう

思い出せ 真実の痛みに寄り添う微笑を


手紙ひとつ書けず
遅咲きの花も終わる

そうして暦が替わると
短日植物はじけだす

──それはオレンジの気候
僕の土壇場の祈り

自分に自分を投げ出せ
のたうち回れ 笑いつつ

伝説は役に立たないから
もう二度と言い訳はするな

見苦しい愛もあることだけ
わかっていればいい

──それはオレンジの効果
僕の初歩的な希望

秘密も本音も疑え
暗中模索 もがくだけ

ホラ吹きがはびこる時代に
翻訳の聖書はいらない

沈黙が罪でないことまで
宇宙に誇りたい

─────
─────

2024/12/13 19:43



[198098] カラスは囀ずれない
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

カラスが鳴いている

どうしてだか
カラスが鳴いている

鳴くからには
訳があるだろうに
伝えたいことでも
あるだろうに

どうでもよいように

カラスがどこかで鳴いている
何もそれに
とらわれやしなくとも
よいはずなのに

カラスがどこかで
鳴いているよ

どうにもなれずに

鳴いている

2023/08/31 23:13



[198097] 次行ってみよう
詩人:アルバトロス [投票][編集]

これまで生きてきた時間は
もう同じように
味わうことはできないんだな
って

当たり前なことを考えている

次行ってみようって
昔の偉い人が言ってた

そうしよう

2023/08/31 03:10



[198091] 【琥珀】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


記憶を
地図の上で確かめ
印を打つ謎解き

あなたはどこなのか
(わからない)

地底に潜む琥珀の嘆き

声にならぬ愛

黄金を掘る人の
砂のような涙を
吸い上げ色を獲る

琥珀たち


再び
鑿(のみ)をふるう旅人
疲れ果てる神々
夢みてる

あちこち掘るけれど
(出てこない)

息を詰まらせ
のけぞる人の
最後にあげる声

殺され埋められた
命の集まりが
固まり色を獲る

琥珀たち

────
────

2023/08/21 22:37
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