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[197530] 巻き戻し
詩人:与末居 [投票][編集]

笑って送り出そう
笑顔で見送ろう
時間は有限なのだから

いつかきっとおそらく
また逢える日を願って



泣いてすがって引き留めたい
何処にも行くなと
此処に傍に居てくれと
願ってばかりじゃ駄目なんだ
伝えなきゃ伝わらなきゃ駄目なんだ

ごめんなさい

謝らないでくれ

2022/02/18 21:03



[197528] 秒針の地響き
詩人:EASY [投票][編集]

時計の秒針の音は
地響きみたいにこだまして

隣の部屋の給湯器の音は
録画した原子爆弾の

音に似ている



いくつかの想い出は
吐き出された白い息と共に
空に吸い込まれ

その先にある夜空の
光りを光らせている



僕たちはあまりにも
愛されたくて

愛することを忘れてしまった
最も愛すべき存在だ


愛する以外に一体何を?
すればいいの?


僕は神様に
そうやって聞いた

地響きみたいな秒針の
針の音の中で

2022/02/16 21:31



[197526] ラッキーランド
詩人:EASY [投票][編集]

寝たことがない人は
友達にはなりづらいけど

殆どの人が寝てるから
僕はラッキーだ


宝くじ売り場のおばさんは
とてもよい人そうだから

宝くじを買う僕は
とてもラッキーだ


僕は寝るのが好きだ
起きてれば寝れるから

僕はとてもラッキーだ

2022/02/14 21:23



[197525] ライフトリップ
詩人:EASY [投票][編集]

生きてると
空前絶後の哀愁が

僕を取り囲む


他人の空腹は
僕の空腹と双子だ


駅の改札は
映画みたいな進行で

人を物語り

星のない夜空は
恋みたいな色で

僕の心を塗りつぶす


子供を叱る親を見かけると
優しくなれる

向ける場所を見失った笑顔みたいに
僕は空を見る


行列の出来るラーメン屋に
並ぶカップルは

よい家庭を持ちそうだ


きっと今なら、そんなことを

流れ星に願うだろう


空前絶後の哀愁に
取り囲まれながら

2022/02/14 21:13



[197523] 茶トラ
詩人:EASY [投票][編集]

部屋干しの洗濯物は
丁度よい芳香剤

この部屋は世界の争いを
まるで知らない異次元だ


茶トラの猫は今日の日も
明日を無視して歩いてる

昨日食べたマグロの味を
尻尾を立てて探してる


県境を繋いでる
錆び付いたこの橋を

眺め過ぎている僕は

踊っている少女を見つけ
安定剤に仕立ててる


冬の川に浮かぶ鳥たちが
寒さをいっそう引き立てて

幼い時の想い出の
味を一層引き立てる


繋がりあってしまうのは
別に僕のせいじゃない

君が眺めた夜空なら
僕も眺めているだけだ

2022/02/14 01:09

[197522] 芝生の公園
詩人:EASY [投票][編集]

君と遊ぶために
ボールを買ったよ

芝生の公園に行かない?


僕一人だと
なんか虚しくて

なんか少しだけ
楽しくないから


君と遊ぶために
ボールを買ったよ

ルールはいらないんだ
ボールを使って遊ぶだけ

蹴ったり投げたり
ボールを枕にして
空を眺めたり

何だっていいんだ


君が来れなかったら
君が来れるまでに

面白いことを探しておくよ
君が笑いそうなものを
沢山探しておくよ


僕は毎日ボールを持って
芝生の公園にいるよ

いつか君が
来てくれたら

その時は君に
ありがとうって言うよ

2022/02/13 17:37



[197521] 丸ポエム
詩人:万田 海斗 [投票][編集]

どこから読んでもわかりやすい
そんな丸ポエムをめざして る

いつ何があってもへこたれ無い

何処で何かされてもまとまる話

どんな宇宙が地球に分かったとしても
アッサリ・さっぱりで居られる

ふわ宇宙に重ねる地球

2022/02/15 16:27



[197520] 物件
詩人:EASY [投票][編集]

極寒の中で親鳥が
卵を温めて

ハムエッグの朝食の
味付けに迷う


道徳を解くクイズ王と
友達になれたら

煮卵の配合を
教えてあげて

渡り鳥の友達も
紹介してあげるんだ


ピアノを弾けたら
ピアノを弾いてあげるし

笑えたら笑ってあげるよ

遊びのないハンドルは
危険だからね


夜になれば
星が見えるんだ

朝になれば
太陽が見れるよ

じっとしてれば
君が見れる


家賃は空に任せていいよ

疲れたら
このベッドで寝て出窓を開けて

君の好きな唄を歌っていいよ


その唄を
僕は聴いてしまうけど

2022/02/13 04:01



[197519] 近所の夕日
詩人:EASY [投票][編集]

東側に窓があることを
第一条件にする君は

何の疑いもなく
真っ直ぐに前を見て

意思が描かれたプラカードを
掲げてる


その瞳に反射した僕は
どこか虚ろで

笑顔を絶やさない病人の様に
幻想的だ


花を愛する人が
花屋をやっていそうだから
花屋が好きだ

僕はこの様な表現を
現代社会とかき混ぜて
飲むのが好きだ


予定通りに行かない度に
自分の未熟さを知るよ

無力なことじゃなくて
傲慢であることを知るんだ


どうしたら笑えるんだろうっていう
ゲームみたいに考えるんだ

ない頭はこんな風に使うと
安くて旨い下町の
食堂みたいな味がする


夕日の沈む近所の川の
景色が綺麗に見える

そっと耳打ちした
内緒話しみたいに

2022/02/13 04:04



[197517] 心配そうな迷惑
詩人:万田 海斗 [投票][編集]

愛情の押し付けだと
恋に言ったと言う君

憐憫を誘う
哀れフラワー

どうあがいても射幸心でまとまらない


部屋がべんぴしとるか
ゲリ カデ決まる

2022/02/15 16:30
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