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[190381] 人でなし
詩人:どるとる [投票][編集]


窓の外を 過ぎる景色をぼんやりと
眺めながら 見惚れながら ふと何気なく
こっそり君を思ってみたりする

あふれる人混み 夕暮れの雑踏の中に
気づけば探してる ありふれた優しさを

こんなにも たくさんの人の中にいるのに
寂しさは消えないよ それどころか
一人でいるより寂しいくらいさ

どうしてくれるんだ 涙が止まらない

世界の縮図っていうには些か
大げさだが 落としたハンカチを
誰にも拾われなかった日に泣いた

その涙は なんの涙だろう 名前もないし値札もないし 価値があるのかないのか

踏みつぶされた 靴の踵が泣いている
君の足元に 涙の水たまり 僕には見える
人でなしの顔をした愚か者

人間と呼ぶには あまりにも耐え難い

大丈夫とか? ありがとうとか
聞こえなくなった街には

きっと優しさなんか 流行遅れみたいに
誰も 見向きもしなくなってしまうのか

なんて思うくらい 目に余るような 光景が
美しくあろうとする 人たちの営みを汚す

こんなにも たくさんの人の中にいるのに
寂しさは消えないよ それどころか
一人でいるより寂しいくらいさ

どうしてくれるんだ 涙が止まらない。

2015/12/26 17:28



[190380] メトロ
詩人:どるとる [投票][編集]


光と影が交差ししながら 行き交う

とりとめもない会話をかわしながら

長くなりそうな話を遮りながら

メトロノームのように行ったり来たりする

変化のない 毎日を笑って 過ごしてる

脈絡のない 日常描写
走り書きする手が

追いかける 明日は
あと何駅かな?って

思案している間に随分とたくさんの煌めく宝石を

手放してきたことに気づいてあわてて拾いに行く メトロの闇に 広がった

ひとときだけの 安らぎに寄りかかり

僕は夢を見る 終点までのささやかな安息

間違いのない正しさ なんかよりも

正しい間違いを しでかしたい気持ちで

胸を満たしている その方が優しいから

まばたきするように オンとオフを切り替えて

開いたり閉じたりする 景色の不思議さよ

あらすじのない物語

宛にならない常識

計算するだけの物差しなんて放り投げて

心に聞いてみよう 心が探してる明日を

見つけ出すための旅さ 悲しみの夜が明けて 七色の朝の光が 散らばった

言葉にならない気持ちになる その刹那

僕はまたひとつ僕を追い越して生まれ変わる

ふと 目をつむって探すのは
誰かの小さな 思いやりだったり

かすかな花の息づかいだったり
そんなほんのささやかな命の呼吸音

脈絡のない 日常描写
走り書きする手が

追いかける 明日は
あと何駅かな?って

思案している間に随分とたくさんの煌めく宝石を

手放してきたことに気づいてあわてて拾いに行く メトロの闇に 広がった

ひとときだけの 安らぎに寄りかかり

僕は夢を見る 終点までのささやかな安息

改札を 出た僕はまずいちばん先に空を見上げて
満天の星に 明日の晴れを期待する。

2015/12/26 17:14



[190379] 君に似た花
詩人:どるとる [投票][編集]


見上げる空が 赤く染まっている
風も冷たくなれば 温もりが欲しくなる

ポケットにしまったままのあの涙が
はみ出してしまうのを必死でこらえる

泣くことなんかゆるされない
いつからか そんな強がりだけに 生きるようになってた

帰る場所はあるにはあるけれど
この世界には 僕の帰る場所なんかない

道に迷った心で きれいな花を見つめたら
いつの間にか強がることなんか馬鹿馬鹿しくなった
その花はどこか君に似ていたから

帰り道の途中に ポツンと影落として
何を見つめているのかな 眼差しの先に

大好きな歌を口ずさんでごまかしても
もう 遅いんだよ 涙は流れてしまう

いつまでも大人になれない 背伸びばかりしているだけで
寸足らずの心と体

あなたには帰る場所がありますか?
そして待っていてくれる人はいますか?

それならそれは 幸せだろう それ以上何が必要というだろう
満たされすぎているくらいの毎日だ

下校する 小学生の背中 黒と赤のランドセル

歩道橋が かんかんと 鳴って 僕の行く手をバーがふさいだ

帰る場所はあるにはあるけれど
この世界には 僕の帰る場所なんかない

道に迷った心で きれいな花を見つめたら
いつの間にか強がることなんか馬鹿馬鹿しくなった
その花はどこか君に似ていたから。

2015/12/26 16:34



[190378] 正体
詩人:どるとる [投票][編集]


胸のいちばん 奥で僕を呼んでる声がする
それは新しい旅のはじまりを予感させたよ

窓から見えるいくつもの ストーリー
枝分かれするように連なり繋がってく

誰かが 引いたレールを外れて
宛もない旅をしてる 羽もない僕らには
大地を歩く この両足が肝心要だよ

ちっぽけなプライドと少しの優しさで出来た
ちゃちな体を ふるいたたせてどこまでも行く

僕が僕である理由も僕が僕である必要もない
よって時に僕は僕ではなく 僕以上の何か 或いは僕以外の何か
その正体すらも わからない

そんな気持ちに 羽が生えて 一人歩きするように 旅立つ

はじまりなんて いつも 突然なんだ
わがままに 叫んだ大義名分 叫んだそばからあやふやな覚悟

ぼやけてく世界の輪郭線をなぞる指先は意味もわからない正義を全う

耳をふさいだら きれいな音すら聞こえない
目を閉じたら あざやかな色が視界から消えた

意味と理由を混同してしまうから
わけがわからなくなる 絡まる 糸と意図

僕は なんだとか 僕は誰だとか もうそんなのはどうでもいい
ただ、僕は知りたいだけなのさ この先を

僕は僕である前から僕なのか 或いはそれ以前から僕なのか
そもそも僕は僕なのか 前提さえも曖昧だから 計算することも不可能

正体は依然 わからない

卵のひびのひとつに過ぎないよ こんな推測は

答えを出さないと どうにもやりきれないから 理由をつけて
たとえば 意思を持った細胞のカタマリに似合わない意味を押しつけてるだけ

だから僕は僕だというこの 何の確証もない単なる憶測に 光を灯さんと生きている

ああ 答えなどない
ただすべてはあるべくしてある
それだけだというのに。

2015/12/26 16:18



[190377] unusual love story
詩人:壬治 [投票][編集]

近づきたいと思えばおもうほど戸惑う
若さが見えなくさせることもある

それはとてもふしぎな距離感
坂を転げ落ちるように
つまずきは痛みとともに
また振り出しに戻されて

あの空に夢を投げつけよう
こんな運命なら要らない

溢れだす焦燥感
無力と同意義の劣等感
追いつけなくて苛立ちだけが
募って心を支配するばかり

2015/12/26 16:00

[190376] 想えば想うほど
詩人:壬治 [投票][編集]

雨の夜きみとスキップしたい
すべてをいとわずチャレンジしたい
物足りないなら言ってほしい
浮かない顔じゃ伝わらない

上手に愛して笑顔をみせて
ぼくのためだけに

夜空をきらめかせるよな
いまがいちばん大切で
彼が落としたダイヤ
きみの目の中にもまたひとつ

愛してると言えたならいいな
それはこの想いの成就
心臓がうなってるのが分かる
今夜も夢を泣かせないように

不器用だけどこの言葉は
きみのためだけに
不器用だけどこの想いは
きみのためだけに

気まぐれでいいからそばにきてほしい
今だけは好きな結末を
思い描けたら

2015/12/26 15:58



[190375] FU.SHI.GI
詩人:壬治 [投票][編集]

つながったひとつの空と大気は
多様な表情を同時につくってる

ここではまっ青に晴れてても
君のうえには雨が降る
ある国は凍えるほど寒いのに
別の国はうだるように暑いんだ

ふしぎな世界でぼくは生きてる

朝日がのぼるとき
地球の裏に夕日は沈む
あの星と月を眺めれば
どこかの誰かはおはようと言う

ふしぎな世界でぼくは生きてる

とおく離れた惑星に
知らない生命があるかもね
何億年も前の地球にも
色んなドラマがあっただろう

分からないことが多すぎるのに
なんとなく大人しくここで暮らしてる

ふしぎな世界にぼくは生まれて
ふしぎもなくふしぎな日常を
生きてるって気がした
ふしぎをふしぎと思わずにいたよね
本能が引き寄せてる運命、、

いまは雨ばかりうるさくて
いろんな声を聞き逃しそうになるけど
どこかできっと晴れ間も見えてる
絶対に光は射してるって

そう信じられるから
ぼくはまだ人生をつづけてる
ふしぎな世界にぼくらは生きてる

2015/12/26 15:55



[190374] zzZ
詩人:壬治 [投票][編集]

幸せな誰かを笑顔で見送る
さみしさのなかにまた取り残される
さりげなく傷つくダメな習慣
センチメンタルと仲良くしがち
これがワタシに与えられた
平常運転の人生なら
君に選ばれなかったのにも
きっとワケがあったんだろうね

2015/12/26 15:53



[190373] X'mas
詩人:壬治 [投票][編集]

泣けるほど悲しい恋がきれいにだめにして
虚飾と依存の日々がはじまった。
涙は心をうがつトゲ

嘘じゃなくてホントの気持ちで
あのとき絶対繋がれたけど
いつもおんなじ結末が
心に影のように付きまとってる。。

現実の厳しさをわかってるつもりで
それでもどっかに甘えはあって
日々はなあなあに過ぎてくだけ
願いをぶつけるサンタもいないし。。。

また同じようにバースデーがやってきて
私だけひとつ大人になった。。。。

2015/12/26 15:50



[190372] シューティングスター
詩人:どるとる [投票][編集]


こぼれ落ちるシューティングスター

君の瞳に映る すぐそばにある身近な奇跡

雨のように濡らしたほほを撫でてから

尾を引いて 思い出を焼き付ける

ストロボみたいにまたたく瞬間の一秒を

切り取って 永遠にする 形に残せなくても

降り注ぐのは いくつもの 光の雨

本から飛び出したような夢とロマン

いつか見た夢の続きを体現する 世界

今と今が めぐり会い明日になるように

シャッター 焚いて 逃さないでその時を

忘れなければ 思い出になって 残るさ

新しい世界の夜明けのような

ページが めくられるその瞬間の刹那

君にも見えるさ 百年ぶりの光

こぼれ落ちるシューティングスター

君の瞳に映る すぐそばにある身近な奇跡

雨のように濡らしたほほを撫でてから

尾を引いて 思い出を焼き付ける

ストロボみたいにまたたく瞬間の一秒を

切り取って 永遠にする 形に残せなくても

つながっていくさ はるかな未来へ

誰かの瞳に 僕らの足跡が 夜空を走るとき

僕らは 思い出す 星になった あなたを。

2015/12/26 15:48
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