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里雨夜の部屋  〜 投稿順表示 〜


[31] 消えない気持ち
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木々が葉を落とす頃

街で流れ始める

Chrismas Songs は


メールアドレスに隠された

想い出 と

大切に想った気持ち と

成就しない期待 を


巻き込んで嵐となり

総てを掻き乱す


嵐のあと

荒廃した心 に



浄化の涙は流れない



季節の風にのって

新しいメールアドレスが

街を駆ける

その時までは―



2006/11/18 (Sat)

[32] Rain through me
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11月の冷たい雨


灰色の空から降り注ぎ

山々の葉や通学路とか

総ての存在に等しくもたらされる


時には

その存在を美化し

時には

その存在の哀しみと同調し

総ての存在に優しさをもたらす



しかし

雨は僕を通り抜けていく



雨が

僕の肌を濡らすことはなく

胸の熱を奪うこともなく


今日も
総ての存在を包んでいる

2008/07/31 (Thu)

[33] I want…
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風になびくその髪に

触れることを許されたい…



北風に凍えるその指を

暖めさせてほしい…



2006/11/24 (Fri)

[34] コスモス
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暗く深い闇を照らす

遠い彼方にいる

熱い暑い君


眩しいよ

とても

淋しいかい

ひとりぼっちで


確かに
君の隣には誰もいない

だけど
みんな君を見てるよ

どうか
忘れないでほしい    

だから

今日も君の光を受けて
輝くよ


2006/11/25 (Sat)

[35] 迷子
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僕は突然白い世界に迷い込んだ

辺りは見渡すかぎり白くて

遠くもなければ近くもない


さっきまで見ていたはずの

見慣れた





人々

自分自身さえ

見当たらない


確かに存在する不確かな世界に立って

どうすることも出来ず


なのに気付けば


必死に叫んでいる



2006/12/07 (Thu)

[36] Colors-White-
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一日で降り積もった雪は

一週間経った今でも

土を見せる気配もなく

僕を囲んでいる




空より舞う

白き花の間

温かく切ない

想い出を見た

旅立ちの日




銀世界となった大地は

空気を冷やし

懐かしい想いを

反射している



2009/12/03 (Thu)

[37] Colors‐Red‐
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りんごや

ルビー

サンタクロースに

ポインセチア



この世界には
数多に存在する赤いもの

それなのに

僕が一番に思うのは

赤いトレーナー



後ろ姿



実際に見たことはない

だけど

まるで世界にはそれしか存在しないかのように

強く強く心に残る



赤いトレーナーと君の背中



2006/12/18 (Mon)

[38] 暗示
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ある人は言う

「しっかりしてるね」




その何気ない一言に

僕は考えてしまう

「しっかりしてなくてはならない」





また

ある人は言う

「大人っぽいね」




その誉め言葉に

僕は感じてしまう

「“大人”でなければならない」








僕は

人を頼る事ができなくなる


そんな僕は

“子供”なのだろうか




2016/08/30 (Tue)

[39] なぜ…
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人はなぜ託すのでしょうか

月に

星に

他人に



人は怯えるのでしょうか


闇に

見知らぬものに

他人の心に



2007/01/11 (Thu)

[40] ユキ
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海より生まれ

空へとのぼり

白き塊へと形をかえて

地上に舞い落ち

流れによって海へと帰す






いにしへより続く

この世界で





永久に

2007/01/16 (Tue)
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