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里雨夜の部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] コトバ
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僕がコトバを手にしたのは

  僕を守るため



僕がコトバを手にしたのは

   逃げるため



僕がコトバを手にしたのは

  生きていくため



君がコトバを手にしたのは

     なぜ?

2006/08/28 (Mon)

[12] 秋-Fall-
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秋はいつも物足りなくて
黄昏ている事が多かった


だけど君がいるだけで
僕はいつも満たされていた


今再び君がいないこの季節
山々が紅く染まるほど
夕日が朱に染めるほど
淋しさが溢れてくる


目を閉じて
君を思い出すけど
虚しくて

遠い遠い空は君のようで


     僕は空っぽで…

気がつけば

セピア色の幸せは
虚しさに

  変わってしまっていた

2006/09/13 (Wed)

[13] 雨の前の空
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空を仰いだら
厚い雲が浮かんでいて

太陽の光を受けて
灰色の立体になっている


そんな雲の間から見えたのは


        −青い空

遠い遠い

遥か彼方に存在している

        −秋の空

2006/09/14 (Thu)

[14] ワカラナイ
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君の幸福を願う

それは傲慢だろうか


君には笑顔でいてほしい

それは僕のエゴだろうか



2006/09/15 (Fri)

[15] キンモクセイの風
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キンモクセイのかおり 

風に乗って僕を包む


引きずりだされた

遠い日の記憶

切なさが心に広がる


キンモクセイのかおり

君はその甘い風に

  何を思うのでしょうか


2006/09/20 (Wed)

[16] ガラス玉
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君からもらったガラス玉

失わないように、と

強く 強く

この手に握り締めていた



なのに


手を開いたら
        砕けてて

砕けた欠片は
    どこにもなくて…

振り返ると

きらきら きらきら

輝いてて


もう戻らない、

もう取り戻せない、って…



『失いたくなかった』

ただ

それだけだったのに…


2006/09/21 (Thu)

[17] 咲き続けている花
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何時の間にか咲き
何時の間にか散っていた
オレンジ色の花

それなのに
時々感じるあのかおり


咲き続けている

セピア色の日々の中
懐かしいあの場所で

咲き続けている



2006/09/28 (Thu)

[18] ヒトリぼっち
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線の

向こう側

扉の

向こう側


空っぽな部屋で

待っている



2006/10/03 (Tue)

[19] 青空の下、風に抱かれて
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さぁ、手のひらを開こう



かたく握っていた

失わないように握り締めていた


手のひらを解こう


開いた手のひらを繋いでくれる人と

出会うために

2006/10/12 (Thu)

[20] 月の片想い
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水面に揺れる月


夜空に浮かぶ月


青空に紛れる月


君は夜空の月だった

僕は青空の月


水面に僕は映らない
君の姿しか残らない


似てるけど違う水面の月は

揺れている



2006/10/22 (Sun)
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