詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
僕がコトバを手にしたのは
僕を守るため
僕がコトバを手にしたのは
逃げるため
僕がコトバを手にしたのは
生きていくため
君がコトバを手にしたのは
なぜ?
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秋はいつも物足りなくて
黄昏ている事が多かった
だけど君がいるだけで
僕はいつも満たされていた
今再び君がいないこの季節
山々が紅く染まるほど
夕日が朱に染めるほど
淋しさが溢れてくる
目を閉じて
君を思い出すけど
虚しくて
遠い遠い空は君のようで
僕は空っぽで…
気がつけば
セピア色の幸せは
虚しさに
変わってしまっていた
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空を仰いだら
厚い雲が浮かんでいて
太陽の光を受けて
灰色の立体になっている
そんな雲の間から見えたのは
−青い空
遠い遠い
遥か彼方に存在している
−秋の空
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キンモクセイのかおり
風に乗って僕を包む
引きずりだされた
遠い日の記憶
切なさが心に広がる
キンモクセイのかおり
君はその甘い風に
何を思うのでしょうか
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君からもらったガラス玉
失わないように、と
強く 強く
この手に握り締めていた
なのに
手を開いたら
砕けてて
砕けた欠片は
どこにもなくて…
振り返ると
きらきら きらきら
輝いてて
もう戻らない、
もう取り戻せない、って…
『失いたくなかった』
ただ
それだけだったのに…
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何時の間にか咲き
何時の間にか散っていた
オレンジ色の花
それなのに
時々感じるあのかおり
咲き続けている
セピア色の日々の中
懐かしいあの場所で
咲き続けている
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水面に揺れる月
夜空に浮かぶ月
青空に紛れる月
君は夜空の月だった
僕は青空の月
水面に僕は映らない
君の姿しか残らない
似てるけど違う水面の月は
揺れている