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[197828] 眠る前
詩人:理恵 [投票][編集]

今日も何もできなかった
明日は何もやりたくない

ただ輝いている人を眺めて
自分の惨めさを思い知った

綺麗事を並べた歌に耳を傾けて
現実逃避をして

布団に潜り
明日が来ないことを祈ってる

何のために生きてるんだろう
こんな人生ないほうがよかった

と、思いながら
喉にナイフを突き立てることはないと
信じている

だって私は惨めだから

目も瞑らず
ただうずくまる

今日と明日の境界線







2022.11.29.

2022/11/29 23:39



[197827] しとは
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

わすれないで
いてください

めのないものに
太陽のひかりを
つたへられたなら
どんなにか
こころよいだろうか

みみのないものの
りかいしている
せいじゃくを
理解できたなら
また、しかり

つらく、とおく、さむく
あつく、せまく、さみしく
ちせつで、あいまいで、ごうまんで
ざんこくで、むふんべつで
いこじで、たんらくてきで
あてどなく、よるべなく
はしたなく、いわかんだらけで
とるにたらず、しわくちゃで
うすよごれ、けたたましく
ずうずうしく、はじしらずで
あてずぽうで、おちつきがなく
あまりにもひつこくて
ついに、ひざからくずれおち
うずくまっていたとしても

ふみにじられて
たまるものか

うれしさ
かなしさ

のしをつけ
はなびらや
しおをまいて
ふところにしまい
あたためながらの


わすれないで
いてください

2022/11/29 23:27



[197825] 光る断片
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



葉漏れ日 手に受け
息をひそめてる

誰もが通った
軌跡は正しい

ああ 受け入れよ 受け入れよ 僕よ

ああ 菩提樹が 心にあるなら

優しい雫の
かたちになりたい

点字で書かれた
祈りを読みたい

ああ まろくなれ まろくなれ 僕よ

ああ 白蓮(びゃくれん)が 心にあるなら

有学(うがく)の態度で 
片隅にいたい

真冬の寒さで
自分を責めたい

ああ おこたるな おこたるな 僕よ 

ああ 優曇華(うどんげ)が 心に咲くなら

──────
──────
有学……仏教では「学ぶべきものがまだ有る」という意味になる。

優曇華……三千年に一度咲く吉祥の花。

2022/11/28 07:13



[197822] まねごとまねきねこ
詩人:カクレクマノミ [投票][編集]

なんて美しいのだ
あれはきっと理想形だ
気づいた時には
まねきねこ

なんて斬新な
それはきっと栄光だ
気づいた時には
まねきねこ

なんて便利な
これはきっと叡智だな
気づいた時には
まねきねこ

あぁなんて暖かい
あれはきっと希望だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんて幸福
それはきっと評価だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんて贅沢
これはきっと成果だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんてことだ
どういうつもりだ
ラビットフットと
まねきねこ

2022/11/23 01:31



[197820] 不思議なチカラ
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

自分がやらなきゃって
1人無理してた
誰に甘える事なく
がむしゃらに

泣きたい事あっても
泣かないで
自分には無理な事でさえも
一生懸命背伸びして
何踏ん張ってたんだろ

貴方の声を初めて聞いた時
優しくて温かくて
無理をしないでいいよって
言って貰えたみたいに
何故か不思議なチカラに導かれた

もっともっと素直になろう
もっともっと甘えていいんだ
もう無理しなくていいんだ
だって今迄
一生懸命生きてきたじゃない

不思議なチカラは
私にそう言った

わがまま言ったって
ため息ついたって
弱音吐いたって
いいんだよと

貴方の全ての優しさが
私を包み抱きしめる
透明のしずくを流す迄
抱きしめる

不思議なチカラは
何ものにも変え難い
深い愛をくれた

2022/11/22 08:15

[197819] 気づいたときに
詩人:猫のあし [投票][編集]

気づいた時にはいつも遅くて

何であのもっと行動しなかったんだとか

何であの時に分からなかったんだろうとか

でも、そんな事後でいくら考えても仕方なくて

時間は本当にあっという間に過ぎていく

一瞬に感じる時もある

今ある大切なもの

今 本当に心からやりたい事
行きたい所

一緒にいたい人

過去も未来も大切だけど

その為にも 今を大切にしよう

過去の自分が今の自分を励ましてくれる

悲しいことも今の自分が救える

未来の不安も

今を必死に生きる事が未来の自分を励ませるから

後悔しないのは難しいかもしれない

でも、今を生きるって決めたから

2022/11/21 23:04



[197816] また、冬
詩人:とーれぱすて [投票][編集]

8回目の冬
朝晩寒さが増す日々に
「今日も寒いね」と
君は誰と交わしていますか

言葉の節々に落ちていた影を
抱えながら歩いていた君

赤く染まった夕暮れ
葉が落ち 寒そうな木々を横目に歩きながら私は
また今年も君を按じています


どうか 君を
愛してくれる人と幸せになってください。
どうか 無理をせず
そのままの君でいてください。
私はとても幸せに暮らしています。
暖かく柔らかい風が、
満開の桜を運んでくる春を楽しみに
寒い冬を越すことになりそうです。


8回目の春を待っているとは思えないほど
君が隣にいてくれた

寒いけれど暖かい冬を
未だに鮮明に覚えているのです

本当に






2022/11/17 19:11



[197813] 悪あがき
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

部屋の温度で
季節が変わるのを感じる
桜も枯れ葉も散らない室内
ここで何をしているんだろう
何もしてないんだよな
世間から見れば
生きているのかどうかも怪しく
そもそも怪しまれるほど
ご近所にすら認知されていない
汚れていく部屋と身体が
時間の経過を
否応なく通知してくる
何の意味も成さずに
また一年が終わりそう
ため息を吐くだけの人生なら
さっさと死ねよ
それでもまだ続けるなら
どうしようもない
一生苦しめ


2022/11/14 05:40



[197811] ゆっくり
詩人:猫のあし [投票][編集]

頑張って走った

全力で走って 転んでひっくり返った

そしたら きれいな空が見えた 

真っ青な 晴れた空だった

もう 急ぐのはやめよう

走らなくてもゆっくり 毎日を繋いでいこう

何かつかめるまで

2022/11/13 15:20



[197810] 15年の時間
詩人:猫のあし [投票][編集]

ある本で 時間は命だと言っていた

初めてここを知ってから、もう15年も経っていた

若くて、夢を持っていて、学生だった

もう教えてくれた女の子もどうしているか分からない

でも、何度かやめたりしながらも、15年ここで詩を書いていた

あまり上手じゃないし、得意だとも思わないけど、ただただ書いてきた

今、あの頃の私が思い描いたような自分とは遠い自分がいる

切り詰めて、20代をちゃんと生きてこなかった事を後悔しながら、細々と暮らしながら、今もヘタクソな詩を書いている

改めて、届いているコメントと一緒に自分の詩を読み返した

私は、今までの生き方を後悔していたけど、傷ついたり、反省しながら書いた詩を読んでいたら、今までの自分を許そうと思えた

私は きっと 色んな事を考えて選択してきたし、いい加減ないもちで向き合った事は一つもなかった

ちゃんとは出来なかったし、その為に今苦労している事もある

でも、あの頃悩んだから今の自分が出来ている事もある

書くことを やめなくて良かった

今は消えてしまった詩もあるけど それはもう読めないけど

私は ここにきて良かった

2022/11/13 15:17
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