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[197377] 集合住宅
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

カーテンを開いて

窓ガラスに
散りばめられた
雨風の水滴

冷蔵庫の音が
ダイニングまで
聞こえて来る

景色を眺めるのが
なにかしら好きなのは
どうにも変わらない

四階の端の窓からは
階段が目の前だから
誰かと目の合う事も
あるかもしれない

つまらない、よね

どうしても
こうして
いたい

理由を
求められる事が
何より苦痛だ

誰かの為に
いるわけでは
ないから

2021/10/17 16:57



[197376] Long time no see
詩人:慎也 [投票][編集]

ハローハロー
戻ってきたよ
道に迷って
ロストマン
少し疲れたよ

ハローハロー
帰ってきたよ
道に戻って
ポエマー
少し癒やされたよ

いろいろあるけど
いろいろあったけど

過去を振り返っても寂しくなるだけ
未来に思いを馳せても虚しくなるだけ
今、ここに、生きている
君も僕も

しあわせになりたい願望じゃなくて
しあわせを求める権利でもなく
しあわせにならなければならない
小さくも宇宙一尊い
君も僕も

世の中の不平や不満を語るんじゃなくて
平和を望むのでもなく
良くならないと、困る
良くならなければ、いけない

他に頼るんじゃなくて
じぶんのためのじぶんに投げてみて
反響する音に耳を澄ましてみよう
今日だけは大好きな音楽もBGMも無しにして
午前2時、無音の中
考えた、結論に変わりはないのだと
確信する

2021/10/16 22:21



[197375] いつかの詩
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

見たことを
どこへも
つれてはいかせたくない

赤い靴
履いてた
女の子

文脈が鏡だとしたなら

泣きながらかけだした
彼女が探す
誰かは
その痛みを
知らないから
無視出来るだけ
やや、朗らかで
ああ、泣きたくなる

二度とは言わないから
どこへも媚びへつらわないで
おくれ

赤い靴と
引き換えに
尾びれを得た
女の子は
人魚となった

大海原へ

そして、今日も
やっきな誰かに
探されてはいるが
むこうは
あなたを探している

たとえ
疎まれようとも

2021/10/16 21:19



[197373] レム
詩人:gof [投票][編集]

遠く月の舟 手を振る異世界探検人に
微笑みとサヨナラとを捧ぐ

真夜中の刻から彷徨えば感情の淵
淡く青い靄に紛れた走馬灯は
朽ちた町の海辺にたどり着いた
ガラス管の中に閉じこもり

誰にも知られてはいけない恋文は
あの日のまま 捨てた
ターゴイス バイオレット
きみときみは きっと
何処かで繋がっている

彷徨いの防波堤 
ボロボロの紙切れ
タイプライターで打たれた文字は
誰かの記憶に似ていて

八方塞がりのマヌケさん
儘ならない感情を
声に出して叫んでみたい海がある
好きとか 嫌いとか
忘れたい事も
言葉にならない想いもある
手繰る恋の不埒さも残ってる

朝焼けには なんとか戻したい
意識と意識の狭間の正常値
寝て起きて また寝て起きてを繰り返そう
おはよう おやすみ おはようさん
よき1日を よき休日を

2021/10/16 05:01



[197372] お別れを
詩人:梅宮 [投票][編集]

跳んでゆく僕のうさぎ
あの青い空
浮かぶ白は今も笑っている

 うん、そうだね

泣き虫にお別れをして
水溜りを 僕も跳びこえる

2021/10/21 02:58

[197369] くらがり
詩人:梅宮 [投票][編集]

暗がりに立つ電柱
半身覗くその人の ぼうとした輪郭の 黒の境界
夜の中に滲み出す あなたの内側
電灯の下 それを見る私

2021/11/04 01:52



[197368] 血脈
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

血飛沫のような
遺伝部質が
僅かに私にも
降りかかって
いたのかもしれない

言葉は実際
指先に感じる感触ほどに
思考のどこかしこの毛細をも
ゆき巡れる
と、言うよりも
疎通と言う意味において
具現化の手段としては
最も簡易的で
そうでなければ
考え事を
言葉に変換する必要すら
うまれまい

神と言う言葉は
誰にでも開放されたが
それは
言葉は神という
その形のあらわれに
他ならない


2021/10/10 21:42



[197366] コーヒーゼリー
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

次男が
釣り場で
ウンコを漏らしてしまい
公衆トイレで
履いていた下着とジーンズを
洗う

今日は
風が強すぎて
波も落ち着かなかった

誰かがトイレに入って来ないか
そうしたら、不快じゃないか

そんな事より、空は晴れている

釣り場の近くに
トイレも無いのに
誘った私が
悪いのだ

「ごめんなさい」

いや、それよりも
もっと
ちゃんと釣らして
やりたかった

もう昼過ぎ
帰りにパン屋で

「食べた事がない」

と言うので
デザートも買った

きっと、ほろ苦い
二人だけの
想い出になるだろう

2021/10/09 23:16



[197363] 【石英】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


粉々に砕いたら白くなる
澄んだ石英

物陰で泣いていたあの人の
涙にも似て

──愛する人はどこにいる?
──愛は形がない気体(期待)?

ふりそそぐ白い粉

いつの日かあの人を思い出し
泣く冬がくる

大切なあの人の名前さえ
忘れる頃に

──終わらね愛はどこにある?
──とても優しい人の手に?

ふりかかる白い粉

★★★★★★

2021/10/05 09:18



[197361] 
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

思い描いていた釣り場の
理想があった
足場がしっかりした防波堤で
竿を出したかった
テトラポットからでは
怖いから、やりたくなかった

車を
海に向かって
どんと、後ろ向きで駐車して
それで、ハッチバックのドアを
開けっ放し
そこへ腰掛けて
竿を出したかった

そこそこ魚影もあって
家からそうも遠くなく
他に釣り人もまばらな
そんな場所

そして
少し歩けばの範囲で
大物も狙えそうな
そんな釣り場

やっと、見つけたよ

今日は初めて
羽根つき餃子を焼いて
家族にふるまう事も出来た

嬉しいよ


2021/10/03 18:06
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