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[197473] 冬の夜
詩人:梅宮 [投票][編集]

じょんがらの
音が夜の雪片に跳ねてこの耳に届くとき
その手はもう
次の音を弾いてゐる

寒空の月
何を観る その眼で
誰を弾く その指で

知らない香りが鼻腔に迷い込んで
出て往く宛もなく
ずっと私の中に残るのだ
残ってゐるのだ

憎い人
だけど 愛しい音

だから
知らないふりをしてあげる

嗚呼
なんて なんて莫迦な夫(ひと)だろう

でも ほら
じょんがらの 音が 綺麗だから

2022/05/14 03:02



[197471] 六次元のブラックジョーク
詩人:EASY [投票][編集]

遊ぶように生きることは
命を持て遊ぶ事とは違うんだ

死なない為に笑わないなら
生きてる意味なんてないだろう?


そんなこと、言わせないでくれよ

2022/01/10 22:04



[197470] 語呂
詩人:EASY [投票][編集]

想い出は
不便な方が
作りやすい

2022/01/10 18:05



[197468] 帰路
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

焼き芋を入れた
紙袋を抱え
夕暮れ時
家路を歩く

仕事初め
仲の悪い会社の同僚が
脳腫瘍だと言う事で欠勤していた
なんでも構わないから
「いなくなってしまえば良いのに」
と、常日頃、思っていた

あまりにも風が冷たくて
マウンテンパーカーのフードを被る
こんな寒さも
同僚が味わったであろう
痛みと不安はとでは
比較にもならないだろう

いつの頃から
人の不幸を願うように
なってしまったのか
いや、案外、小学生の頃から
いじめっ子の事を
そんなふうに考えていた

温かい紙袋と匂いに
気を取られると
もっと幼かった頃の記憶が蘇る
拾った仔犬を
もといた場所にかえしてくるようにと
母親に叱られ
姉に連れられ
泣きながら
近所の人のいない廃墟に
そのぬくもりを
置いて帰った
翌日、訪れると
もう、どこにもいなかった

同僚は内地から来ていて
故郷を捨てるように
この土地で嫁を貰い
移り住んでいた
「帰りたい」と
思ったこともあったのか

捨ててきたものを
取り返したい程の
耐え難い痛みがあったとしても
帰れる場所とひきかえに
ぬくもりを置いて
去れない勇気は
俺にはない

同僚の療養はきっと長くなる
人手が足りなくなる分
明日からは忙しさも
さらに増していくだろう

仔犬にしても、同僚にしても
それは俺ではなかった

もうすぐ家に着く

2022/01/25 22:07



[197467] 建前の下に潜む本音
詩人:beet [投票][編集]

もう駄目かな
不安しかない

言葉はネガティブだが
それが悪い訳ではない

不安しかないから、努力もする
駄目かと思うから、悪あがきもする

言葉は全て、額面通りではない。

建前の下に潜む本音
そこが人の底力

2022/01/08 23:35

[197463] 猛獣が消えた理由
詩人:万田 海斗 [投票][編集]

より良くしてきた目のいいお人達
後は耳
次に鼻
クチ
頬っぺと手足

より良くなりまっしゆように
総合性を上げましょう

2022/01/03 15:07



[197460] おもいやり
詩人:遥 カズナ [投票][編集]


不注意もきっとあって
仕事柄だとしても
何本もの指が
絆創膏だらけだ

忙しさに追われ
爪先は真っ黒で
萎びてきた絆創膏の上から
さらに絆創膏をしてやるから
寒くて乾燥する時期には
他の指もささくれて
見せられたものではない

指によく怪我をする人間は
周囲の人を傷つけるたちがあると
聞いた事がある

迷信でもない、と思う

家に帰れば
育てているはずの
小さな観葉植物が
大きく育たないよに
伸びてきた葉は
切ってやっている

葉を切り落とす時
心の中の何処が
わずかに軋む
それでも
絆創膏を新しく
取り替える事くらいしか
やれることはない

2021/12/30 15:55



[197459] 必要
詩人:EASY [投票][編集]

歩くためには足が必要で
食べるためには口が必要で
生きてくためには酸素が必要だ

でもね

全部なくても、何にもなくても
生きられなくても

君は必要なんだ

2021/12/29 17:39



[197457] 出来ないことをやっている
詩人:万田 海斗 [投票][編集]

自然現象はどこかで
人間には出来ないことをやっている
可能性がある
例えば、月から地球の真ん中に来た人のホルモン

それは長い時間の熟成した物語

知るには頻繁にわくひらめきを腹で結ぶ


2021/12/29 12:13



[197454] 笑顔
詩人:EASY [投票][編集]

明日の事は明日に任せる
僕はこれを信頼と呼んでいる

信頼は不振よりずっと気前がよく
笑顔がよく似合う

例えばこんな風に思うことは
ちょっとしたオシャレみたいなもんで

善が悪とか努力とか
神様みたいな話しじゃない


明日の事は明日の自分に任せる
僕はこれを真実と呼んでいる

真実は嘘よりはずっと楽で
笑顔がよく似合う

明日になれば気が変わるかも知れないし
明日になれば状況も変わるかも知れない

それはわかんない
わかんない事が真実でしょ?


そうなんだよ、別に普通に嘘じゃない

僕たちは自然にそうなんだ

だからさ、自然なら、笑うんだよ


普通に考えて、普通に感じてごらんよ
僕たちが特別なのは知ってるけど

でも普通にね、あまり好きじゃない
普通って言葉を僕が、使うとするなら


僕たちは無理もなく、全部任せていいんだよ

その笑顔が真実だから

2021/12/26 16:39
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