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[197836] 君の場所
詩人:とーれぱすて [投票][編集]

雪が降る少し前
そう、ちょうど今の季節
ここに来たんだ

だけど君は突然高熱を出しちゃって
本当に申し訳なさそうに言ったんだ
「せっかくの旅行なのにごめんなさい」って
仕方ないんだよ 大丈夫なんだよ

でもね弱っている君を見て
僕は 少し笑ってしまったんだ

これから旅行に行くたびに
「今日熱はない?」って真剣な顔で
聞くことになるだろうな

きっと君は少し怒りながら
「ない!!!」って言うんだろうな

ここに来ることを2人の
恒例行事にしてもいいな って

不覚にも弱っている君を
愛おしいと思ってしまった

あの時、ここで描いた未来を
思い出したんだ

君は来ることがあるのかな
ここで何を思うんだろうな

せっかくの旅行なのに
また君を探してしまうな




2022/12/07 08:33



[197833] 出口
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

下着に穴が空いている

誰に見られるわけもない
よれよれ具合いが
ちょうどいいあんばい

色や音にある
濁りや半音階みたいな
中途半端か
むしろ意固地な
わかりにくさが
あっていいように

すこんとぬけ

ボウフラと同じでいい
それと同等以下で
なんぼのもんさ
毎日、毎回
浮き上がっては呼吸して
また潜る
仕事しては帰って、食べては眠り
また仕事

穴の空いたパンツ履いて

2022/12/04 18:25



[197831] 〜言葉を極めたのなら〜
詩人:桜井 楓 [投票][編集]

今のこの世界を例えるのなら
ありふれた言葉で十分なんだ

もし
この先の未来を憂いているのならば
誰にも分からない言葉が必要になるだろう

ただ
誰にも分からない言葉ならば
一人で変えていくしかない

その行動力はあるのか
最後までやり抜く意思は固いか
自問する必要があるのならば
誰かに気付いてもらう必要があるだろう

その言葉の意味も
あなたの存在も



言葉を極めたら
何をすべきかなんて考える必要もないだろう…

2022/12/01 00:26



[197830] こびと
詩人:とーれぱすて [投票][編集]


小さな手
ぴったりサイズのどんぐり

ぎゅっ と握って
よたよたと

転んでも離さず
顔や膝は泥だらけ
あぁ また洗濯物が増えちゃうな

世界で
宇宙で 
一番の笑顔と共にどんぐりがやってきた


僕は僕の幸せを願っていたんだ

僕には小さすぎるどんぐりと
大きすぎる笑顔
大好きな笑顔

その笑顔を守りたいと
思えるようになったんだ

僕は貴方の幸せを一番に願ってる

守りたいなんておこがましいな

汚れても気にせず
まっすぐにどんぐりをもってくる貴方に
僕はきっと
守ってもらってるんだろうな

生きる意味を
ありがとう



2022/12/01 00:01



[197828] 眠る前
詩人:理恵 [投票][編集]

今日も何もできなかった
明日は何もやりたくない

ただ輝いている人を眺めて
自分の惨めさを思い知った

綺麗事を並べた歌に耳を傾けて
現実逃避をして

布団に潜り
明日が来ないことを祈ってる

何のために生きてるんだろう
こんな人生ないほうがよかった

と、思いながら
喉にナイフを突き立てることはないと
信じている

だって私は惨めだから

目も瞑らず
ただうずくまる

今日と明日の境界線







2022.11.29.

2022/11/29 23:39

[197827] しとは
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

わすれないで
いてください

めのないものに
太陽のひかりを
つたへられたなら
どんなにか
こころよいだろうか

みみのないものの
りかいしている
せいじゃくを
理解できたなら
また、しかり

つらく、とおく、さむく
あつく、せまく、さみしく
ちせつで、あいまいで、ごうまんで
ざんこくで、むふんべつで
いこじで、たんらくてきで
あてどなく、よるべなく
はしたなく、いわかんだらけで
とるにたらず、しわくちゃで
うすよごれ、けたたましく
ずうずうしく、はじしらずで
あてずぽうで、おちつきがなく
あまりにもひつこくて
ついに、ひざからくずれおち
うずくまっていたとしても

ふみにじられて
たまるものか

うれしさ
かなしさ

のしをつけ
はなびらや
しおをまいて
ふところにしまい
あたためながらの


わすれないで
いてください

2022/11/29 23:27



[197825] 光る断片
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



葉漏れ日 手に受け
息をひそめてる

誰もが通った
軌跡は正しい

ああ 受け入れよ 受け入れよ 僕よ

ああ 菩提樹が 心にあるなら

優しい雫の
かたちになりたい

点字で書かれた
祈りを読みたい

ああ まろくなれ まろくなれ 僕よ

ああ 白蓮(びゃくれん)が 心にあるなら

有学(うがく)の態度で 
片隅にいたい

真冬の寒さで
自分を責めたい

ああ おこたるな おこたるな 僕よ 

ああ 優曇華(うどんげ)が 心に咲くなら

──────
──────
有学……仏教では「学ぶべきものがまだ有る」という意味になる。

優曇華……三千年に一度咲く吉祥の花。

2022/11/28 07:13



[197822] まねごとまねきねこ
詩人:カクレクマノミ [投票][編集]

なんて美しいのだ
あれはきっと理想形だ
気づいた時には
まねきねこ

なんて斬新な
それはきっと栄光だ
気づいた時には
まねきねこ

なんて便利な
これはきっと叡智だな
気づいた時には
まねきねこ

あぁなんて暖かい
あれはきっと希望だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんて幸福
それはきっと評価だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんて贅沢
これはきっと成果だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんてことだ
どういうつもりだ
ラビットフットと
まねきねこ

2022/11/23 01:31



[197820] 不思議なチカラ
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

自分がやらなきゃって
1人無理してた
誰に甘える事なく
がむしゃらに

泣きたい事あっても
泣かないで
自分には無理な事でさえも
一生懸命背伸びして
何踏ん張ってたんだろ

貴方の声を初めて聞いた時
優しくて温かくて
無理をしないでいいよって
言って貰えたみたいに
何故か不思議なチカラに導かれた

もっともっと素直になろう
もっともっと甘えていいんだ
もう無理しなくていいんだ
だって今迄
一生懸命生きてきたじゃない

不思議なチカラは
私にそう言った

わがまま言ったって
ため息ついたって
弱音吐いたって
いいんだよと

貴方の全ての優しさが
私を包み抱きしめる
透明のしずくを流す迄
抱きしめる

不思議なチカラは
何ものにも変え難い
深い愛をくれた

2022/11/22 08:15



[197819] 気づいたときに
詩人:猫のあし [投票][編集]

気づいた時にはいつも遅くて

何であのもっと行動しなかったんだとか

何であの時に分からなかったんだろうとか

でも、そんな事後でいくら考えても仕方なくて

時間は本当にあっという間に過ぎていく

一瞬に感じる時もある

今ある大切なもの

今 本当に心からやりたい事
行きたい所

一緒にいたい人

過去も未来も大切だけど

その為にも 今を大切にしよう

過去の自分が今の自分を励ましてくれる

悲しいことも今の自分が救える

未来の不安も

今を必死に生きる事が未来の自分を励ませるから

後悔しないのは難しいかもしれない

でも、今を生きるって決めたから

2022/11/21 23:04
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