詩人:小さな貝がら | [投票][編集] |
あなたの声に甘えていました
大人になっても
何かあればいつでも会えると
いつでも声を聞けると思ってた
少しくらい電話に出なくても
そんな事日常茶飯事
きっと又携帯に気づいてないんだろう
変に触って音出てないんだろう
自分の勝手な都合でそう思ってた
そう思いたかった
最後まで私に心配掛けたり
大変な時も大変だと
弱さを見せる事無く
生きてたんだろうね
信じたくなかった
信じられなかった
あなたが遠くの世界に
旅立っていたって
もう会えないんだね
もう声も聞けないんだね
もう甘えられないんだね
あなたの昔の写真がありました
綺麗でした
あなたの携帯には
あなたが3年前に
自分で撮った写真がありました
消せない 消せない
心の中に
私が収めていたとしても
消せない 消せない
そっと私の指で
その写真触れば
温かさが伝わるから
あなたに甘えられるから
何も出来ない 私でごめん
天国で幸せに過ごせます様に
母へ
詩人:EASY | [投票][編集] |
大切なものを
紙飛行機に乗せて
飛ばしてみたら
心地よい風が
それを太陽の光りの下に
運んでくれた
僕たちはそれを指差して
眺めていた
UFOや花火よりも
光る
僕たちの笑顔みたいに
詩人:EASY | [投票][編集] |
僕は天才じゃないけど、馬鹿ではあります
それが僕の天才より、優れた所です
因みに僕は幸せです
経験的に、天才よりは
笑っていたりするからです
詩人:EASY | [投票][編集] |
大人と子供は基本的に友達で
ホームレスと金持ちは野球をしたらいい勝負
悪いことは良いことと
殆どおんなじで
君はこの宇宙より
ほんの少しだけ偉大だ
詩人:EASY | [投票][編集] |
起こることは起き
起きないことは起きない
君は自由を知ってる?
それは意思じゃない
決まっているのに
自由にしていいんだ
決まっていることは
福袋みたいなもんさ
今、何が食べたいの?
それを食べるんだ
太陽が東から昇ることを
許すみたいにして
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
雪解けの水を掬って腕を立てれば
手首を通って肘先から垂れた
袖の中に生まれた小さな水溜り
徐々に滲み出ていずれ無くなる
目が覚めるような冷たさとはよく言ったもので
そうだ 私は確かに
狂うほどに愛していた
憎むほどに狂っていた
しかし 思い返せば総て馬鹿らしい
私は確かに愛していたはずなのだ あれほどの激情で
なのに 私は今
目が覚めるような冷たさとは よく言ったもので
腕を濡らす水が清々しくて
どうしてか こんなに切ない
詩人:EASY | [投票][編集] |
疲れたら眠る
これは哺乳類を語る
ドキュメンタリーじゃなくて
綺麗に見える太陽の条件だ
アインシュタインは
その頭脳よりほんの少し
アインシュタインと言ってみたい
名前が勝り
女盛りのアイツの名前は
多すぎる佐藤だ
言葉は遊ぶには持って来いで
本心みたいじゃないが
思考に咲いた彩りだ
忙しいのは
仕事じゃなくて思考だよ
やりたいよいにやるというよりは
やり易いようにやるんだ
笑いすぎて腹が痛いことを
医者に説明しなよ
笑うのを我慢してって言われるから
これは哺乳類を語る
ドキュメンタリーじゃなくて
太陽を綺麗に見る為の
条件だ
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
落陽をよく見た
橋の手すりが溶けるのがわかる
君といえばそんなもの
視界が回り
いなくのはいつもいつも
跳ねる音ばっかりで
落日は微睡み
好いた夢をも揺れて
私とはそんなもの
そんなものが跳ねて
跳ねて
見えるものに青さを求め
眼球は旅をする
なぜ?
冷たそうだから?
落葉に燃え
君は手すりを変えた
変わり果てた形など
どうでもいいように笑う
その向こうに見えるんだ
赤く腫れる落陽が
詩人:EASY | [投票][編集] |
雨の音の翻訳家
それは彼女の職業だ
雨の音を聞いている
それは僕のこの耳だ
盲目な眼球は
絵を描くのに適してて
大人に見えない妖精は
子供たちと戯れる