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[197811] ゆっくり
詩人:猫のあし [投票][編集]

頑張って走った

全力で走って 転んでひっくり返った

そしたら きれいな空が見えた 

真っ青な 晴れた空だった

もう 急ぐのはやめよう

走らなくてもゆっくり 毎日を繋いでいこう

何かつかめるまで

2022/11/13 15:20



[197810] 15年の時間
詩人:猫のあし [投票][編集]

ある本で 時間は命だと言っていた

初めてここを知ってから、もう15年も経っていた

若くて、夢を持っていて、学生だった

もう教えてくれた女の子もどうしているか分からない

でも、何度かやめたりしながらも、15年ここで詩を書いていた

あまり上手じゃないし、得意だとも思わないけど、ただただ書いてきた

今、あの頃の私が思い描いたような自分とは遠い自分がいる

切り詰めて、20代をちゃんと生きてこなかった事を後悔しながら、細々と暮らしながら、今もヘタクソな詩を書いている

改めて、届いているコメントと一緒に自分の詩を読み返した

私は、今までの生き方を後悔していたけど、傷ついたり、反省しながら書いた詩を読んでいたら、今までの自分を許そうと思えた

私は きっと 色んな事を考えて選択してきたし、いい加減ないもちで向き合った事は一つもなかった

ちゃんとは出来なかったし、その為に今苦労している事もある

でも、あの頃悩んだから今の自分が出来ている事もある

書くことを やめなくて良かった

今は消えてしまった詩もあるけど それはもう読めないけど

私は ここにきて良かった

2022/11/13 15:17



[197808] 焼け野原
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

骨に
僅かに肉が
こびりついている

死んでしまった
理由は
食べられた

もうすぐ臭くなる

一昨日、切り傷にした
バンドエイドを剥がしとると
白くふやけた指先は
まだ、鈍く痛みもあり
乾いてもいない傷口は
かまってやる
余裕もないと
視線すら感じる
卑屈さがある

「もう、いいよ」
なんて
言うじゃあなかった
誰が食べてしまったか
なんて
どうでもよくはないけれど
どうでもよくならないと
どうにもならなくなって
しまうから

2022/11/12 01:40



[197804] おこがましさ
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

レジに並ぶ

老人が割り込むように私の背後に
並んでしまうと
「並んでんだよ」と
声がかかった
老人は丁重にあやまると
別のレジへと並んだ
それを見届けた目線を
声をかけた男へ向けると
私とは目を合わせようとは
しなかった

そうして
前を向き直し
見てみると
レジ打ちの女性が
打ち忘れた
小さな商品が
カゴの隅にのこされていて
「スミマセン」と、少し強く
会計を済ませるのを留めるように
声をかけ
手を商品へ差し向けると
何事も無かったように
彼女は
商品のバーコードをよみとり
買い物袋へと差し込んだ

会社では
ベテラン社員が退職して
パートだが
長らく勤めるおばちゃんが
朝から
周囲に人がいないのを見計らって
がなりちらしてくる
理由は、私の努力が足りない為に
まわりが迷惑している
との事だ
まあ、仲良しのイケメン社員が
人手不足で苦労しそうなのが
目に余ったのだろう
そういう事だ

こうして
書いてさえいれば
何かまたわかる事も
きっとあるだろう

2022/11/06 00:10



[197803] 会いたい
詩人:とーれぱすて [投票][編集]

のばした手が 
握り返される
私だけの笑顔で

紡がれた言葉 
君の優しさを知る
君の脆さが見える

握り返された手を引いて
ただ君を抱きしめる
誰にも邪魔されないよさせないよ
君が眠るまでこうしていよう
私が起きるまでこうしていて

もっと簡単で 
まっすぐでいいんだ
飾らなくて良いよ
ボロボロな君も 
愛おしいから  

近くに感じる
遠くから想ってる

やわらかなあさひが
今日も夢だと教えてくれる



2022/11/05 20:40

[197800] 家野町
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



夕闇迫れば
ひとりの窓で

君は 遠い人を想う

思いがけない 悲しみの果ての

変わりがたき 愛を想う

幸せはここにある

家野が丘をのぼるたびに 心喜ぶ


今宵はこのまま
眠りに沈もう

僕は 君に許されたもの

肌寒い夜に 風強い朝に

僕の 心 急がせるもの

幸せはここにある

家野が丘をのぼるたびに 心高まる

────
────

2022/11/02 07:00



[197798] あの頃
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

風に揺られる様は
百合には
よく似合う

風というのは
勝手気ままが
あたりまえで
だれの
不平や不満なんか
どこへどう出されようが
平気な顔も見せずに
蹴散らしてしまう

きっと風は
君の事を嫉妬していたんだよ
自分よりも勇ましく
嫋やかで
それでいて儚そうな
その様に

もう少し書こう

忘れぽくて
嫉妬深くって
泣き虫で
えくぼが
素敵だった

僕は風にでもなって
ついて
いきたかった

風にでもなって


2022/10/30 18:37



[197796] 紅茶の香りと君がいる時間
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

紅茶の香り
君が入れてくれた
優しさも相まって
寒い朝もほんのりと
温かな気持ちありがとう

ちっぽけな事かも
しれないけれど
君が毎日いる時間
僕が望んでた時間

長く長く
大切にしたい
僕が生きている時間
何よりも
ただ大切にしたい
君だけを

2022/10/28 09:21



[197791] 渇き
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

毎日「死にたい」と願う日々を
「生きたい」と望む人はいるだろうか
どんな試練を乗り越えれば
「生まれてきて良かった」と
心が歓喜するだろう
泣くほど嬉しい体験があれば
満たされないと苦しむこともなかったか
形のない虚無感
そこまで器は大きくないのに
いついつまでも枯渇している
表面化しない飢えは生き地獄
ひと思いに殺してくれない
毎日「死にたい」と思う日々を
生きている
体は健康そのもの
贅沢な病だと云われたら
返す言葉もなく
誰にも言えずに
人知れず苦痛を受け入れる
喜びのない生を今日も歩む

2022/10/23 20:16



[197790] 空腹
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

君の事を
食べてしまいたい
くらい

寂しい

夜空の星
深海の貝
辞典の字

ひもじい

こんな僕を
食べては
くれないか

寂しいんだ

2022/10/23 20:13
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