詩人:猫のあし | [投票][編集] |
一緒にいるにはもっとちゃんとしなくちゃとか
もっと頑張ってる事がなきゃとか
もっと綺麗になってとか
色んな事を焦って考えたけど
あなたといられれば
他に何もいらなかったよ
幸せになって欲しいって思う反面
やっぱりそばにいて欲しい
何があってもそばにいるから
どんなことからも守るから
だからずっと一緒にいて欲しい
それは自分勝手かな
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
なかった事にしたいとか
出会わなかった頃に戻りたいとか
そんな事毎日ぐるぐる考えたってしょうがないし
ちょっと前の
ひとりの世界に戻るだけなのに
それがどうしてこんなに苦しいんだろう
過去には戻れないのに
先にも進めない
人の心って見えないから
いつから終わりに進んでたんだろうって
またぐるぐる考えて
一人で冷たい夜風にあたる
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
どこで間違え始めたんだろう
いつから思いやれなくなったんだろう
なんで傷つけちゃうんだろう
傷つけるつもりじゃなかったのに
怒ってたわけでもないのに
何でこんな結果になっちゃったんだろう
きっと
相手をちゃんと見てなかったんだね
思いやれなくなったから
傷つけたんだね
もう早咲の桜はちったんだね
花びらがヒラヒラ落ちていくのを見て
もう凍える季節は終わるんだなと
君に会えた春が来るね
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
唾を吐く前に飲み込むな
二束三文ですら
見向きもされない作品が
日の目を見るまで
10の100乗年
この世が尽きても諦めるな
あなたの隣にいる大切な人すら
必要としない
その感性を愛せよ
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
あさはかな
願い事なのだが
いつか
いつかたんまりと
サヨリが釣れたなら
あいつんちの
玄関のドアノブにでも
買い物袋に氷と一緒に
それを入れて
ぶら下げて
何食わぬ顔して
帰れたらいい
そうして帰ったなら
サヨリの刺し身にビールで
一杯やりたい
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
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・
夜空の高みを走る天馬
わたしの窓まで降りてきたなら
ためらうことなくその背に乗り
子供の寝顔を見て回りたい
おやすみ ぼうや 強くなって
わたしの不安を救ってね
おやすみ ぼうや 賢くなって
誰かの予言を破ってね
あなたが生まれた悲しみより
わたしが生きてる意味は軽いね
ラムネの泡より短い夏
それでもひとりじゃもう歩けない
おやすみ ぼうや 厳しくなって
わたしの不正をあばいてね
おやすみ ぼうや 鋭くなって
呪文の矛盾を見抜いてね
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詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
人工衛星は全て無数の数を切り離して
がっしりした地球に戻りたい
地球が壊れているじゃないか
人生は後々のために今を重ねる 余韻を楽しむ 化学やサイエンスを切り離す 楽しい予感がする
後々のためにあちこちを見て確かめる 後を期待して生きる 普通 1つ 2つしか経験しないな点々とした自由が自分自身を大きくする
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
波が立つときは舟影が消える
よそものたちから身を隠す
古里の海は古代の躍動
深く魚たち眠る茂木
忘れてしまうなこの海を
数えてしまうなこの船を
命が熔けてはいないのか
水面が赤く染まる茂木
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・
漁が立つときは笑い顔あふれ
閉ざされた海をなめてゆく
女たちだけは強く手を合わせ
海よ安かれと祈る茂木
夕陽を招くか三毛猫よ
舟霊(ふなだま)祀るか漁火よ
漆黒の闇が訪れた
古里の海を忘れるな
漆黒の闇が訪れた
古里の茂木を忘れるな
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茂木(もぎ)・・・長崎市郊外にある漁港。海は東になるので「夕陽を招くか」のフレーズはリアルではない。
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