| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
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どこかに
私を望まない人がいるなら
すべての愛を(無)にする冷たい視線を浴びたい
どこかに
私を許さない人がいるなら
言葉の刃物をみがいてむごく殺してかまわない
独りよがりの道徳
哲学のない疑惑
寒い心の裂け目に
罪が細くにじむ夜へと向かう──輪廻
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こころを
閉ざして見えてくるものがあるなら
阿吽(あうん)の呼吸をはずしてユングの海で溺れたい
邪悪が
土星の力を得たというのなら
レーキを投げろ
農夫たち
愚者の咎めを気にするな
芸術を楽しむには人は黒くなりすぎた
言葉が通じたうちに蝋燭(ろうそく)を点すべきだった
ユウレカ! ユウレカ!
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| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
いくつも
橋を過ぎ
小川は
町に出る
夢みてた人は──
今も夢のなか
かすむ笑顔のように
今も夢のなか
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・
別れは
華やいで
小さな
家のそば
聞こえればいいね
さよならの声が
夢の流れはやがて
深い海になる
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・
たくさん
人が死に
たくさん
川になる──
出会えたよろこび
なくしたしあわせ
すべてこの川のなか
すべて流れてる
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*この川の名は若菜川。河口は長崎市の茂木(もぎ)地区です。
| 詩人:とーれぱすて | [投票][編集] |
過ぎていく景色
そこに住んでいた
確かな記憶
汚れた皮の水面に映る
高いビルの光の揺らぎ
電車に揺られて
心地よい眠りに誘われて
君がいない不安を
大きな音楽で消しています
あの日感じた窮屈さ
今はそれさえも羨ましい
ここにいれば会えるかな
そんなの無理だよな
見慣れた景色に君を投じて
また君を探す日々
| 詩人:ちぃふぁん | [投票][編集] |
これ以上の幸せを望んだら
罰当たりなのかもしれない
住める家があって
大事な人が居て
愛らしい猫達に懐かれ
大好きな歌を聴いている
この星で人に生まれ
繋ぎ逢わせられた奇跡に
私が選んだ結果達に
この上ない幸せに
ただ感謝する
絶望する日もあるけれど
生きていて良かったと
思える日もあるのは確かだ
そんな風に足掻いて
私は生きている
これからも生きていくのだろう
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
救急車のサイレンは
陰謀に飼い慣らされた
今をときめく音がする
少女は真夜中少し前
喫煙所があるコンビニで
時代に逆行して見せて
瞳で空気を吸っている
本当に大切なものは
何処にあるのかな?
それが疑問なの?
いつもそうだね
あなたが一番
大切なものなのに
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
ねぇ誰か?温めてよ
本当はそうじゃなくても
そうだったりする、人の想いは
変な圧力に押されてしまうんだ
それが社会とか、大人の変な世界の常識とされる
何かカッコ悪い、響きを奏でてる
職場のおばさんは、おばさんみたな顔をして
おばさんを着飾って
新卒の痩せっぽっちは
新卒+痩せっぽっち=素直or見失う
優しさとスマイルは
空気みないに無料だから
あんまり時代は関係ないんだ
関係あるのは、自分らしさだけ
これを聞いたネイティブ達は
僕たちを笑うんだ
何でナイフに
自ら刺さるのって
僕は思う、全てに対して
君は君のネイティブ
人類がしてる功績や失態は
とても小さいって
君がしてる事に比べたら
残りカスみたいなもんだ
君がしてることは
誰よりも君らしく
僕がしてる事は誰よりも
僕らしいってね
太陽が太陽らしくなかったら
僕に連絡してよ
君が君らしくしてない時
そんな太陽が見えたりする事が
あるだけだから
笑ったり泣いたり怒ったりする事ってあるよね?
なくてもいいよ
どっちにしても、どんな時でも
その瞬間が
一番美しいんだから
| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
夜が明ける 夜が明ける
さあ目覚めなさい
さあ目覚めなさい
話しなさい 話しなさい
今見てた夢をささやくように
涙の形の小さな雲が
夜明けの空に消え入るまえに
・
・
悔やみなさい 悔やみなさい
死んだ人たちを
思い煩って
信じなさい 信じなさい
疑うことより やさしいはずよ
泣いた日もあるし
泣く日もくるし
それでもあなたは
止まれないから
死に至る病
何度もかかる
それでもあなたは
止まれないから
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| 詩人:EASY | [投票][編集] |
松葉杖を武器にして
闘う男の闘魂は
まるでブラックコーヒーだ
星を眺めて描いてる
アイツの飛んだぶっ飛びは
星みたいな自画像だ
針が刺さるのは痛いよね?
子供は撫でてあげれば
笑顔になるよ
宇宙の端っこで歌ってみなよ
ぶっ壊れるくらいに君らしく
もう二度と、壊れなくなるから
| 詩人:あいる | [投票][編集] |
目覚ましの代わりか
君の震度1を思わせる心音
遅い朝食が何よりの贅沢なんだ
余熱で鳴り止まぬ拍手をしてる
スキレットの目玉焼き
危うさを含んだ突き抜けた幼さを
懐かしいで終わらせないで
部屋の片隅に凪ぐ綿埃
胸の内を巣くう諦めにさざ波を
こうやって指を回して
そんな仕草も
2人なのに誰だってする目隠しも
全て見えているトンボも
明日も見えてないボクらも
たまには臆病でも許してよ夕焼け
色々知ってしまったけど
遠回りじゃないよ
帰ろう。帰ろうか。
たとえそれが進んでいるとしても
窓辺に着けた三日月の船
胸の内を救う掃き溜めに愛を
ボクの手は小さい
ボクよりも君の手は小さい
手をあわせて
人みたいだって笑った
夜が滲む前に
曖昧な今を追いかけよう