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[190402] 水彩の街
詩人:どるとる [投票][編集]


少しばかりの微睡み
部屋のすみに転がる
思い残しの影

水彩の絵の向こう

広がる 道を行こう

変わらない街並みの
変わらない表情に

移り行く季節さえ

僕には優しく見える
水と光の 住む街を

行き交う 悲しみが

やがて窓の夕日に

染まったほほを火照らせた

その時流れた涙は

明日の僕に届くから
心配しないで

手の届かないものなら

迎えに行けばいい。

2015/12/27 09:03



[190401] 地図にない街へ
詩人:どるとる [投票][編集]


空想を広げて世界の果てまで

地図にない街へ 旅に出かけよう

昨日見た夢の続きを探しに

きれいな音や涙ににじむ景色に

会いに行こう 行き先も知らないバスに

飛び乗った そこから始まる気ままな旅

空想を広げて世界の果てまで

地図にない街へ 旅に出かけよう

空の終わりを まだ見ぬ発見を

猫の まだら模様に秘めた思いを

涼やかな風にのせて運ぶ綿毛の宅配便。

2015/12/27 08:57



[190400] 今の歌声は…
詩人:♪羽音♪ [投票][編集]


私の歌声は
貴方に育てて貰ったもの
私の声は
貴方への想いが
形になったもの

すれ違いを起こしてからというもの
貴方と心を通わせられるのは歌だった

沢山、伝えたい言葉があったよ
メロディーに乗せて
あれは歌詞じゃなくて
いつだって私の想いを歌ってた

貴方に語りかけてた

他の人の前で歌った時は
貴方に届けたい言葉ばかりで なのにそこに貴方は居なくて
悲しさのあまり
泣きながら歌ったよ

貴方との思い出が
大好きな気持ちが
そして貴方自身が
私を育ててくれたの

本当はこんな事を
言っちゃいけないのかもしれない

けど、貴方に届けば
それだけで充分なの

何故なら
貴方への心からの叫びだから

夜の空のやつ…
どれだろう…
古楽のやつかな?

あの時は本当に
手紙の中での貴方からの言葉に満たされて
嬉しい気持ちの中で
奏でてたの

声が好きって
言ってもらえて嬉しい
でも声だけ?
好きなのは声だけ?


私の歌声は
貴方への好きな気持ちと上手くいかない切なさから 出来たもの

2015/12/27 02:14



[190399] ミクロ
詩人:どるとる [投票][編集]


引いていく波のかたちを 思い出せない

まぶたの裏に沈んでく夕日もまた同じ

誰かの優しさに寄りかかったまま

足りなすぎる言葉を空に ばらまいて

散らばる 砂の中にひときわ輝く あの

名前のない感情が またひとつ 生まれた

新しい色に染められていく心が

真っ白いページの前で立ち止まる。

2015/12/27 01:40



[190398] ちぐはぐなロマンス
詩人:どるとる [投票][編集]


旅の果て 僕が見てた
ひどく 荒れた土地に
吹く風のかたち

雨に歌えば 悲しみもまたロマンス

気持ちを 変えれば
嵐もまたあまがみ

行こう この残酷な世界の果てへ

つまらない常識よりもはこぼれした夢を手に。

2015/12/27 01:25

[190397] カルマ
詩人:どるとる [投票][編集]


ちょっと跳び跳ねて
予想とは 反対方向に
反復横跳びで 蛇行してく危なげなストーリー

僕の大いなる 思いつきが 明日を楽しくさせる
それは世界を変えるほどの魔法だ

イメージを膨らましてみよう 簡単だ
少し常識からはみ出して 脳内のお庭を散歩

リラックスして 肩のチカラ抜いて

サッと 雨をよけて 降り注ぐ星をかわす

四次元構造の 延長線上に 光る カルマ

劣等感だけで 走り抜ける 環状線

少し斜めから 世界を見渡すだけ
それだけでずいぶん視野が広くなる

昨日よりかは幾分マシな 夜明け

ちょっと跳び跳ねて
予想とは 反対方向に
反復横跳びで 蛇行してく危なげなストーリー。

2015/12/27 01:22



[190396] 父の死
詩人:umi [投票][編集]

たしか、前にも父の事書いたっけ

「思い出話しを」と言われたけど

何にも思い出せず。

無理に思い出そうとすると

頭にモヤがかかって思い出せない

ただ、覚えているのは、

たくさんたくさん愛されたこと。

私が娘で良かったですか?

お父さん。

2015/12/27 01:08



[190395] 盲目
詩人:どるとる [投票][編集]


引いていく波の形を指先で なぞりながら
散っていく花の 手触りを覚えさせながら
あなたがいた そんな当たり前な日々を

もう取り戻せない時間を体に刻み込む

ああ どうして人は忘れていくんだろう
思い出さえも 夕日の彼方にとけていく

人混みに紛れて 悲しみを消し去ろうと
悪あがきしてたけど記憶から手を離せず
また僕は君のことばかりに胸を満たしてた

僕は 目には見えない感情にふれながら

耳には聞こえない音を探しながら

笑ったり泣いたりした 毎日を

ひとつずつ 引き出しにしまった

ああ どうしてなくしたものほど
愛しくなるのか 君がくれた温もりのせいだ

僕が見てる世界は 君がいた世界とは違う
幸せなんて お腹を満たすだけの食事だ

心は思い出に満たされているのに

帰らない日々を 目蓋の裏に映しながら
映画のように 遠い記憶に光が あたって

くだらない会話さえも今では 名残惜しい 君に会いたい
何度でも 同じ気持ちに なる
それが ただただ悲しい

人混みに紛れて 悲しみを消し去ろうと
悪あがきしてたけど記憶から手を離せず
また僕は君のことばかりに胸を満たしてた。

2015/12/27 01:00



[190394] 赤い花
詩人:どるとる [投票][編集]


揺れる 振り子に逆らえず 落ちる 彼方

空は 終わりなんかないようで 手のひらくらいの小さな世界

赤い花 咲いて 目頭を熱く 燃やす日に
僕は 言葉をなくしてた 水彩の街を駆け抜けて

季節は 窓の外を漂いながら
語り部のない 物語は続く

明後日の向こう側へ。

2015/12/27 00:35



[190393] 自画像
詩人:どるとる [投票][編集]


目蓋の裏で 目をつむったまま描いた
下手くそな 君の顔が悪魔のように笑った

知りすぎたよ 知りたくない醜さまで
愛に変えられたならもはや魔法だ

僕は僕以外の 何かになる ことはできない
だから 僕は僕が愛せない君を愛せない

だけど僕から少しだけはみ出して

レールを外れて つまらない掟から逃げた

花は咲いては散るそんな運命を
笑いながら 君の手を握るんだ

描いた自画像は 見えない心の姿
目をそらさないで それが君のすべて
そして僕のすべて

僕は僕以外の 何かになる ことはできない
だから 僕は僕が愛せない君を愛せない

だけど僕から少しだけはみ出して

レールを外れて つまらない掟から逃げた。

2015/12/27 00:30
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