| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
今も忘れない爽やかな彩り
僕の好きだった伸びやかな光
君が忘れたら季節は置き去りで
切り取られたまま埋もれてしまうだろう
僕はここで生まれたわけじゃなくて
はがゆくてもどかしい愛しかなくて
夕暮れには夕暮れ色
雨降るなら雨の色に
染まることしかできず
・
・
確かめたくても時は戻せないし
記憶にノンブル打つこともできない
僕はここに住んでるわけじゃなくて
柔らかく臆病な愛さえなくて
夜明けにはコバルト色
海騒げばさかな色に
染まるだけでもいいか
─────
─────
| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
心地よい風だね
話すこともないね
柔らかい風だね
ラジオが聞きたいね
僕が歌うのには地球は重すぎる
君の合い言葉は百も知ってるけど
はるか空に夢の世紀
君だけを信じてる 夢の世紀
・
・
古典を読みたいね
楽譜を書きたいね
ワープロ打ちたいね
お寺に行きたいね
大きな蜘蛛の巣が地球をだめにする
僕は誇り高い文盲でありたい
はるか空に夢の世紀
君だけを見ているよ 夢の世紀
はるか空に夢の世紀
君だけに会いたいよ 夢の世紀
─────
─────
| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
なお遠い道の果て
わたしは行くそこまで
奇蹟の泉
善悪の彼方には
罪と嘆き集めた
カインの印
十字架を負う人の
たどる長き道程(みちのり)
ローゼンシュプール(薔薇の小径)は
星の降る方角へ
セント・ベルナデッタの
眠る村まで
エリ・エリ・レマ・サバクタニ※
どこへ行けばいいのか
ルルドの泉
─────
─────
※わが神、わが神、なぜ我を見捨てたもうや
─────
| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
みんな集まれ ここが古里
二度と帰らないと決めた兄弟よ
人はいないぞ みんな死んだぞ
いまやこの世界はすべて我らのもの
犠牲者の血を讃えよ
権威者(カリスマ)の名を崇(あが)めよ
ここが祝福の国
ひとつに結ばれる
─────
─────
| 詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
なんだ そんな簡単なことか
今しか頑張れないのはそういう理由か
それは私が悪いんじゃない 社会が悪い
昔から急に古い食品をなくして
賞味期限ギリギリ きっちり生で作ってある
今しかない今は
何か疲れる統一社会
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
釣りへ行けない日は
ビールの空き缶が
一つ、また一つ
テーブルの上に
広がっついく
今頃は
荒れた海の波が
コンクリートの堤防の上を洗いしだき
サラサラと川のように
繰り返し、繰り返し打ち寄せ
何もかもがリセットされている
ブルース・リーの映画を観た
彼は
ひときわ大きな波のようだった
スターウォーズのヨウダみたいに
悟ったように話し
あまりにも
映画を体現していて
雄弁だった
過ぎ去って行った
荒波の
なんと勇ましく
猛々しいことか
「Be Water,My Friend」
二日酔いにならない程度に
しておこう
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
規則的に並んでる
暗号みたいな常識は
個性を殺す悲しみで
競争社会の好物だ
コメディーみたいな感性を
スパイスみたいに振りかけて
暗号みたいな常識を
料理してみてやればいい
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
正しいことを探してるのは何故?
君という存在はいつも
正しさの真っ只中に居るのに
光りは有限の速さを
僕たちに知らせた訳じゃないよ
無限の可能性を君に教えたんだ
それを知るための方程式はいらないし
それを知るための哲学もいらない
それを知るために必要なものは
光りが光って見える
君の瞳と
君がたった今ここに
存在してる答えだけだ
それを否定する者を
僕に教えてよ
それがたとえ神様でも
僕が笑顔で
捻り潰してあげるから