詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
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秋の夜更けは数多(あまた)の流星
吐く息白く闇に躍った
いつもあなたは夕刊越しに
見えないはずの夜景を見ていた
遠い町の空港では定刻に発つ飛行機が
赤 緑 きらめかせて
自由な町を目指してる
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※旅客機の主翼の両端には赤と緑のライトが光ります。(翼端灯)
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詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
思い出をたぐり 息をひそめてる
ガラス細工の手本のような
一輪の花に
笑いかけながら
声を分けながら
絵の具を混ぜて筆を走らす
シフォン色の午後
水が飲みたいときは
この手を休めていい?
こどもみたいに華やいだ
じだらくな夢を見たい
意味のないこと積み上げて
それでも輝いていたい
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*縦読みで、おがわえみこ‖‖
──────
詩人:流月 | [投票][編集] |
思っていたより
大人になるのは簡単でした
それが理想かはまた別の話
10代の私
友人と遊んで
学んで
めいっぱい恋をして
今あなたが悩んでいる事は
決して無駄では無いから
20代の私
人間関係が嫌になり
自暴自棄になる事もたくさんあるけれど
「経験」と思える日が
必ず来るから
「大丈夫」という言葉
今は信用できないかもしれないけれど
ひねくれずいてくれてありがとう
30代の私
いくつになっても悩みは絶えないけれど
とりあえず健康第一でやっていこう
無理はせず
息を抜きながらいきましょう
40代の私は
この私に何を語るのか
私がまだまだ生きていけますように
この場所が末永く
誰かの支えでありますように
詩人:桜井 楓 | [投票][編集] |
君はいま何を見ている?
綺麗事を探して
日々湧いてくる欲望の塊を隠して
洒落たグラスの中に映る姿に憧れて
そっと伸ばした手の先の感触のそれは
心の隙間へと導くように
軽く握りしめておけば良かった
誰にも気付かれないように
閉まっておいたはずの記憶は
巡る日々のどこかで再生され
片時も側を離れようとはしない
映し出されたものは
現在にある過去色のものたち
それらに似合う服を着てみても
皆んなが同じ事をしていては
ただの それとしか思えない
何処で佇んでいても
寄せては返す波の音と
流れてる雲や
時折り濡らす雨は
気紛れな時があって
そこで感じるものには
その時に合う言葉の方がいい
この時代を生きて
失望を覚えることがあるけれど
それを超える幸せを
この手で触れてみたくなった
もう一度…
明日への糧として
心の隙間に刻み込んで
もう一度
取り戻す為に…
詩人:EASY | [投票][編集] |
忘れたら分かることがあるんだ
それは夕日とリンクして
海の上に輝いて、綺麗に見える
ぽっかりと口を開けたみたいに
雲は形を整えて
その隙間から愛を注ぐんだ
冬に想像する春は悪気ない
でも人々は世話しなく
信号無視をするくせに
辛い顔を隠す様にして
流行り病の名目のもと
マスクで顔を隠している
詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
びっくりさせるポエム
それも知らないフリ
心は にぶる
さよなら言わなきゃ
会った時に既にデジャブ
頭良すぎて決め付け過ぎる習慣が
情けなくわらう
また産まれたら、親子に為りましょうか
詩人:理恵 | [投票][編集] |
いま
しあわせですか
どんな容態ですか
あなたがどんなふうになっても
しあわせならそれでいいのです
画面の向こうは
やはりしあわせでした
誰も私を知らない世界は
しあわせでした
正直
私が他人を怖がっているから
遠ざけている部分もあるけれど
ただただ
楽しい時間をくれる人がいたということだけは
言っておきましょう
あなたはしあわせですか
わたしはまだ時々
あなたを思い出します
でも、出てくる言葉は
あなたはしあわせですか
だけなのです
私を楽しくしてくれた人たちも
幸せでしょうか
ただただ
しあわせであってほしいと
願うばかりです
2023.2.5.
詩人:EASY | [投票][編集] |
T路地に差し掛かり
右に曲がる僕を
誰が否定出来るだろうか?
僕でさえどうにも出来ないことを
僕が許した時、神さえ僕にひれ伏する
君が君である為の法則は
僕を押し退け、神を押し退け
最後には君さえも押し退けて
宇宙で唯一のものが君の中に在ることを
教えてくれるんだ
間違えることがあるなら
間違えたと思う君にしか
それは達成できない
こんな単純なことを知る為に
僕たちは生きている
何よりも愛らしい瞳を
携えながら
詩人:EASY | [投票][編集] |
黒は白とのセットであって
裕福貧困ドローであって
勝ち負け味わい経験ありき
空っぽだから注げるコップ
思い通りに行かないことは
思わず通りに行く自由