詩人:さみだれ | [投票][編集] |
広いといえば
海を思い出す
貧しいといえば
どこかの国のスラムに
良いことは忘れがたく
豊かになれば
忘れやすく居心地よい
貧困になりさえすれば
大事に思えるものが増える?
減らないことが
忘れがたく居心地よい?
居心地のよさは
私の太古の記憶から
指を吸うことが
居心地のよさと言った
狭さを呪う
そんな胎児の胸に
管は繋がれ
呼吸は地球に波を立て
手がある理由を知り
広さを確かめた
手に取るものがないと
諦めてしまった
広くなくていいから
海を見たいと
望む君こそ
居心地よいのだと
そこに理由を持たないように
君は軽やかに指を鳴らした
楽しくなって私も鳴らした
詩人:みんなの掲示板 | [投票][編集] |
※ご利用にあたっては「みんなの掲示板」第一番目の投稿「みんなの掲示板について」を必ずご覧ください。
温度調整を
こまめにしましょう
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
生まれてくるとき
母の声を聞く
洗礼(先例)をうけて
ひとの世に入る
幸あれと
祈りの声
平穏(やすらぎ)は
二度と来ない
・
・
滑らかな肌をもって
生まれれば
不幸せなどは
知らずにいたものを
休めよと
産土(つち)が告げる
「滑石の色をあげる」
欲しいのは
滑石の‖‖‖
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詩人:みんなの掲示板 | [投票][編集] |
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定期周知
「みんなの掲示板」わ「詩人の部屋」内における掲示板機能を感想板を利用して果たそうと思ってたりします。色々使ってみてください。
※私こと「あいく」さんは「みんなの掲示板」を管理(自称)してる「詩人の部屋」の一登録詩人であり、「詩人の部屋」の管理者では御座いませんです。ご注意とご理解宜しくお願いいたしますm(__)m
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
冷凍されて
カチンコチンのカルピスの
ペットボトルを
金城さんにお礼で渡した。
朝、夜、朝、夜
夕日、朝日夕日朝日夕日、週末
集合住宅の廻廊の排水口に
子猫が居座っていて
いられても困るし
仕方がなく
その前に
練ニンニクを絞り出してやると
翌朝には
居なくなった
天然素材の
良し悪しの要らない
責任転嫁らしい
でも俺
金城さんに貰った魚より
やっぱり
カチンコチンに凍ったカルピスを
やっと溶け始めたそれを
飲みたかった
灼熱の防波堤の釣り場で
詩人:EASY | [投票][編集] |
背比べしないどんぐりや
ごっこを笑顔でやるイタチ
会社の利益や損得は
角砂糖とかき混ぜる
権力主義者の孫たちの
3時のおやつによく似合う
いかにも正しい響きを放つ
努力とかいう言霊は
自由の前にひれ伏して
猫の瞳を丸くした
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
川のなかを見てごらん
野をゆく川を
透明な水のなかを
泳いでいるよ
覚めたくない夢だよ
つかまえようよ
たぶんみんなこうして
歩いてるよ
・
・
人の汗を見てごらん
貴い汗を
愛する家族のために
働いてるよ
気高すぎる夢だよ
なんにも言わず
疲れている瞳で
笑ってるよ
・
・
流れる血を見てごらん
慈悲深い血を
命の重さを伝え
チューブを走る
かけがえない夢だよ
生きていこうよ
分けられない痛みも
分けたいんだよ
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詩人:EASY | [投票][編集] |
部屋の窓から見えている
所在地不明のアパートは
少し斜めに傾いて
僕の心を映してる
中途半端に降る雨と
確かに聞こえる鳥たちの
鳴き声みたいな演出が
異世界くらいの残像を
希望みたいに差し出した
砂漠で喉が渇いた夢を
見るならそんな日なのだろう
ゴミを捨てに外に出て
近所の人に会釈する
その時見せた微笑みは
小雨に妙にマッチした