詩人:EASY | [投票][編集] |
起こることは起き
起きないことは起きない
君は自由を知ってる?
それは意思じゃない
決まっているのに
自由にしていいんだ
決まっていることは
福袋みたいなもんさ
今、何が食べたいの?
それを食べるんだ
太陽が東から昇ることを
許すみたいにして
詩人:梅宮 | [投票][編集] |
雪解けの水を掬って腕を立てれば
手首を通って肘先から垂れた
袖の中に生まれた小さな水溜り
徐々に滲み出ていずれ無くなる
目が覚めるような冷たさとはよく言ったもので
そうだ 私は確かに
狂うほどに愛していた
憎むほどに狂っていた
しかし 思い返せば総て馬鹿らしい
私は確かに愛していたはずなのだ あれほどの激情で
なのに 私は今
目が覚めるような冷たさとは よく言ったもので
腕を濡らす水が清々しくて
どうしてか こんなに切ない
詩人:EASY | [投票][編集] |
疲れたら眠る
これは哺乳類を語る
ドキュメンタリーじゃなくて
綺麗に見える太陽の条件だ
アインシュタインは
その頭脳よりほんの少し
アインシュタインと言ってみたい
名前が勝り
女盛りのアイツの名前は
多すぎる佐藤だ
言葉は遊ぶには持って来いで
本心みたいじゃないが
思考に咲いた彩りだ
忙しいのは
仕事じゃなくて思考だよ
やりたいよいにやるというよりは
やり易いようにやるんだ
笑いすぎて腹が痛いことを
医者に説明しなよ
笑うのを我慢してって言われるから
これは哺乳類を語る
ドキュメンタリーじゃなくて
太陽を綺麗に見る為の
条件だ
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
落陽をよく見た
橋の手すりが溶けるのがわかる
君といえばそんなもの
視界が回り
いなくのはいつもいつも
跳ねる音ばっかりで
落日は微睡み
好いた夢をも揺れて
私とはそんなもの
そんなものが跳ねて
跳ねて
見えるものに青さを求め
眼球は旅をする
なぜ?
冷たそうだから?
落葉に燃え
君は手すりを変えた
変わり果てた形など
どうでもいいように笑う
その向こうに見えるんだ
赤く腫れる落陽が
詩人:EASY | [投票][編集] |
雨の音の翻訳家
それは彼女の職業だ
雨の音を聞いている
それは僕のこの耳だ
盲目な眼球は
絵を描くのに適してて
大人に見えない妖精は
子供たちと戯れる
詩人:EASY | [投票][編集] |
深夜の鏡に移るのは
二兆年の進化を遂げた
エラ呼吸をする生命
聴こえる音に息吹を込めた
光りのある優しさは
表現できない言葉さえ
それを使って響かせた
詩人:EASY | [投票][編集] |
星は風と友達だ
これこそが雰囲気さ
何となくそう思うことは
絶対にそう思うことよりも
間違いなく平和だ
鍵をかけて出かけるのは
そうしないよりは、かったるい
僕たちは星と風と友達だから
そんなのは当たり前だ
詩人:梅宮 | [投票][編集] |
何もない
2メートル四方にも満たない鉄の部屋の中
フロントガラスの向こうで電灯が僕を射す
黒い絵の具を薄く塗ったように
曇った夜空が広がる
時折聞こえる溝向こうの車の音
明日を引き連れて過去へと走る
ヘッドライトが右から左へ流れて
また消えた
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
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水を渡せ神々
ここは言霊(ことだま)の国
飛鳥を智恵で満たし
大陸を近づけろ
ときじくの実のなるところ
大和うるわし
斑鳩の白い道のうえに春の日射し
豊聡耳(とよとみみ)の理想(ゆめ)
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ときじくの実・・・・・・垂仁天皇が求めたという不老不死の果実。正しくは、トキジクノカクノコノミ。
豊聡耳・・・・・・聖徳太子のこと
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