詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
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【長崎弁】
アラカブは釣れよんね
こん海はよんにゅ獲るんね
こん海がいつまでん、ないどるごと
祈っとるけん
【標準語・意訳】
カサゴは釣れますか
この海は豊かですか
この海がいつまでも静かなように
祈ります
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詩人:あいる | [投票][編集] |
一緒に夜通し起きてた真昼の月だけがボクらの味方
思い出に色はつけられないけど
ちょうどあんな彩り
冬将軍も春一番もイトコみたいなもんかな
愛と安心も親戚らしいよ
君もボクも変わるけど
運命は拗れてそこらで跳ねてる
線香花火を落として
君の髪を揺らす
それがあの風の一生でも
それはそれさ
光に透けた君の銀髪みたいな透けた白髪
言ったら抜かなきゃなんだろな
枝先にしがみついてた花を落とした
どうか振り向かないで
上手く掴めない日々を愛そう
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
君と過ごしていた日々が
ちょっとずつ遠くなっていく
一緒に歩いた道を見ると
どうしても思い出してしまって
立ち止まってしまう
ひとりぼっちが苦手なぼくと
色んな事を経験してくれた君
また君とよく行った公園に一緒に行きたい
また一緒にご飯を食べたい
また一緒に眠りたい
また君と見れる未来がみたい
君を思い出して歩くと
綺麗な蝶が舞う
心地いい風が通り抜ける
いつか 自然に君に会える日がきたら
また一緒に 気持ちのいい公園で
お弁当を食べよう
楽しかった思いで話をしながら
次は一緒に海を見ようね
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
寒い朝に冷えた手を温めながら
坂道を足早に上った
真っ青な空が広がって 緑の山々が並んだ
この寒さが心地よくて
こんな朝が嬉しくて
背伸びをしたくなった
きっと
良い一日になるね
笑いあえる人がいるから
詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
自分と違う話をする人を褒め称える
同じ共感は無視して、
むしろ意味不明な話の中身を歓迎すると
気づかなかった愛の光が差し込み
今まで使わなかった脳の部分をくすぐる
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
これから君と何が出来るか
どんな未来があるか
指折り数えながら
暖めた部屋で ご飯を作って待ってる
一つ一つ 出来るようになっていくことを
君と ゆっくり
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
冬の冷たい風の匂いがする
赤くなった鼻をこすって
1人で道を歩く
心細く感じて 何だか道が長く感じる
かじかんだ手で財布を出して温かい飲み物を買った
飲み物を飲みながら
青空が広がってるのを見上げた
もうすぐ日が暮れる
また朝がくる
毎日が繰り返される
春を迎えられるかな
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
詩を描きたい気持ちは
出掛ける時に
似ている
詩を描きたい動機は
誰かを
消してしまいたい時に
似ている
詩を描きたい今は
なにもない
なにもない時に
似ている
夕凪が近い頃の釣り場は
しっかりと間抜けになってしまった俺に
「まだまだこんなところか」
みたいとかしか描けない
そんな風情と情緒がある
「そんなことはない」
みたいに竿を思いっきり沖へ振り
仕掛けを遠くへ投げようとすると
決まって、失敗してしまう
いや、そうだからと言っても
何が悪いわけでもないのだけれど
ほら、もうすぐ子供を塾の帰りの
迎えに行かねばならない
そうあるべきだし
そうしたい
これは、まだるっこいね
でもそれでもまだ
描きたいから
許しておくれ
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
自分なんてものは
最初から
いないのかもしれないし
いる事に
気がついたときにだけ
いるのだとしたならば
なにか思う理由が
あるだろうか
例えば
例えばが
例えようのない
どこにも似通うような
もののない
ありえるとか
ありえないとか
始まりすら
最初からなくて
そもそも
自分そのものこそが
言い訳でしかないのなら
何者にも例えられない
それぞれが
それぞれにきっと
神なのだろう
それらは
そうであって
そうでなくてはならず
そうでもなくてもならず
そうなのかもしれなく
そうなのだろうし
そうでいい
そもそもそれを
誰がいる
どこにもいないのなら
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
世の中
諦めた方が楽なこと
たくさんあるけれど
かといって
偶然の重なり
不思議な巡り合わせ
せっかくのチャンスや
タイミングって
そうそうあるものでもないと
思うけどね
本当に それでいいの?