ホーム > 詩人の部屋 > 新着順表示

新着順表示  〜 新着順に10件ずつを表示しています 〜


[198450] 【銀の鈴】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



銀の鈴を拾いました
名も知らぬ花の陰で

それは二度と帰ってこぬ
夏の恋の夢でした

好きと言えないままに
散り急ぐ野の花よ
恋が終わったならば
次の恋待ちわびよ

銀の鈴を拾いました
捨てられた口紅(べに)のそばで

それが美しいなら
私でも涙する
蛍 身を焦がすほど
文殻をもてあます夜

銀の鈴を拾いました
捨てられた櫛のそばで
─────
─────

2024/08/27 00:04



[198448] 私を見つけて
詩人:十七夜 [投票][編集]

早く大人になりたかった

いつまで子供なんだろう
いつまで不自由なんだろう
うんざりだった

子供でいる期間はものすごく短くて
永遠と思われた時間は人生のほんの小さな一部分でしかなくて
不自由ではなく守られていたのだと

気付いた時

私は大人になってしまっていた

2024/08/26 08:20



[198447] スヌーピー
詩人:EASY [投票][編集]

上手く行く為の方法を
世界は宣伝している

これを広告と共に乗せる事が
世界のトレンドだ


上手く行かなきゃいけない事は
権力みたいな響きを奏で

農薬を照らす太陽みたく
この世界を映してる


幸せなら何でもいいの?
不幸じゃいけないの?

上手にくすぐったら
君は簡単に笑うのに


自転車に乗りながら
自転車の鍵を探したのは

教訓じゃなくて

君を笑わせる為に
僕が話そうとしていることなのに


考えなくてもわかる事だから
考えても

わからないだけなんだから

2024/08/25 19:13



[198446] 人生
詩人:EASY [投票][編集]

流れ星を見たら願いを叶えるんだ
そしたら叶うんだってよ

でもね

流れ星を見たら
それが綺麗すぎて

願いなんか言えなかったよ


だけど、それが綺麗だったから
嬉しいんだ

それは僕が願おうとしていた事より
ずっと綺麗だったから

2024/08/25 18:50



[198445] 【醍醐】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



ああ わたしの好みの光
そして 響き

ああ 小さな窓にも届く
朝の希望

そこまで来た夏は
愛のように甘い

そこまで来た夏は
愛のように甘い

さあ 踊ろう 夢のなか
さあ 笑おう 今すぐに

ああ 君はスジャータですか
もうここは天上ですか


指を弾くだけで
世界中に響く

呼吸を聴くだけで
こころ全てわかる

菩提樹の枝には
迦陵頻伽(かりょうびんが)遊ぶ

菩提樹の枝には
迦陵頻伽遊ぶ

さあ 脱けよう サンサーラ(輪廻)
さあ 目指そう ニルヴァーナ(涅槃)

ああ これはサルピスですか
もうここは天上ですか

──────
──────
サルピス・・・仏教でいう熟酥味(じゅくそみ、ヨーグルト味でいいかな?)。カルシウムを強化したら、カルピス。
──────

2024/08/24 23:10

[198443] 【帽振れ】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



不可解な色彩の渦で
あなたが見えない
甘やかな迷宮

人知れず 胸を焦がす恋
「蜜」と呼べる「罪」は
あなたの髪に触れたこと

花吹雪を肩に浴びて
笑い声をあげよう

祝う声にかき消される
僕の言葉
僕の指令──帽振れ!


不合理な満足の日々の
それなりの魅力
ときめく帰り道

君知るや 色褪せない愛
翼のある心
一途に走るこの思い

月の雫 両手に受け
君の町を目指そう

響きわたれ 響き交わせ
僕の言葉
君の合図──帽振れ!

────────
────────
第一連では、あなた。第二連では、君。
つまり、距離感ですね。
────────

2024/08/23 20:40



[198442] 【笑顔のままで】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



夜明けから日暮れまで
鳥が空にいるように
僕は君のことだけ
考えることにしてる

10時から6時まで
夢を見続けるように
僕は君のことだけ
考えることにしてる

実りのときが近づいたのは
君の笑顔でわかるよ
空と話すこともできるよ
信じていなくても

ここで
みどりを育ててくれますか
笑顔のままで
みどりを護ってくれますか
みどりのままで


珍しい蝶よりも
季節の草でありたい
僕は無理をしないで
君のために歌いたい

背伸びするぐらいなら
誰も愛さずにいたい
僕は無理をしないで
君のために歌いたい

もっと深いよ もっと強いよ
君の笑顔の約束
人が人に立ち返れるよ
意識してなくても

ずっと
みどりを助けてくれますか
笑顔のままで
緑を愛してくれますか
みどりのままで

──────
──────

2024/08/22 21:48



[198441] 優しいの色
詩人:EASY [投票][編集]

どうでもいいくらいに気になる
風の行方は

何となく目にした
花みたいに

哀愁に満ちるんだ


誰しもの記憶に残る
家族が見せる笑顔は

想い出を淡く
白黒の懐かしさにする


君が笑ったことは
僕の記憶には残るよ

とても温かな太陽みたいに
優しさを放ちながら

2024/08/22 18:19



[198439] 夏のそれ
詩人:EASY [投票][編集]

過去と未来をくっつけて
歯にかみながら手を繋ぐ

長所と短所をくっつけて
恋人みたいな色をする


音階にない音とかは
君の笑顔とよく似てて

掴み所がないくせに
風に上手に流される

2024/08/21 19:13



[198437] 【恒星の記録】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



帰らない時なら
私はいらない
死んだ記憶なら

帰れ恋人なら
淋しい私に
声を分けてくれ
昔のように

選ばないで
私はかなり希薄

飾らないで
あなたはきっと微弱

東雲(しののめ)の時まで
起きて 観てるから

星たちの空を記録してほしい


慈悲深い心で
門を叩くなら
閂(かんぬき)をはずし

裸身を温める
恋人を迎え
差別(しゃべつ)に親しむ
悲しみの部屋

咎(とが)めないで
私はかなり希薄

阿(おも)ねないで
あなたはきっと微弱

暁のときまで
正気でいるから

星たちの空を記録してほしい
──────
──────
差別(仏教用語)・・・あらゆるものがあるがままに存在し、その価値を認めあっている状態。
──────

2024/08/19 21:51
5044件中 (21-30) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 505
- 詩人の部屋 -