詩人:EASY | [投票][編集] |
適当に散らばった
拳くらいの情熱は
彼らが観ている星空の
核融合だと言われてる
神話に出てくる天使たち
無垢な笑顔で矢を放ち
形容し難い感情を
進化の末に突きつける
突きつけた銃口は
捉える間もなく自らを
照準にするのだが
そこで聞こえた爆音が
ビックバンだと言われてる
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
もし今
あなたが目の前にいて
肩をトントンと 触れられただけで
脆く崩れて
溢れ出してしまいそうな
儚く破れて
乱れ狂ってしまいそうな
精神状態なのに
肝心なときに 涙も出やしない…
あぁ
壊れてしまったんだね
感情表現も ままならないくらいに
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
ポエムが見る夢があるのだとしたなら
それはきっとリアルだろう
「まごうことなき生身の血肉になりたい」
ポエム、ポエム、ポエム
どこにもないもの
つくられた理由からのがれられないもの
いいわけからはじまるもの
紡がれた時から大空へと糸を切られ
解き放たれたカイトのよう
ポエム、ポエム、ポエム
何にもなれず
どこへも行けず
夢へ向かう自覚だけを漕ぎ手から託された櫂
どれほど文明がすすもうとも
単細胞生物すら人は作れないように
エデンの園を追われたアダムとイブのように
アインシュタインが追い求めた量子もつれのように
「ごきげんよう」
「ごようのおもむきはなんですか」
それはなんのよう
命になりたいポエムのよう
詩人:EASY | [投票][編集] |
選挙を占拠してるのは
批判のレシピの材料で
鳩が占拠してるのは
のどかな夏の木漏れ日だ
比べるならばそんくらい
ぶっ飛んでる方がいい
長生きする方法を
教えてくれる先生が
食べているのはカップ麺
忙し過ぎる社会では
金と命が巨頭する
コンプライアンスって何だ?
天ぷらとアイス食べるのか?
夏ならそんな日もあるよ
比べるならばそんくらい
ぶっ飛んでる方がいい
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
夢の入り口だね
あなたの住む町は
理想に挫けるとき
訪ねてみたくなる
そして笑い声が
光と戯れる
どこよりも気高くて
それなのに優しい
人が学べるものは
あまりに少ないけど
僕が愛せるものは
かぞえきれないぐらい
この町のあちこちにあるよ
和楽団地
─────
─────
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
たまにより
ふつうくらいに
けがをする
こっちが優先だろうが
飛び出してきておきながら
ドライバーの顔を確かめようとすると
目も合わせようともせず
ゆきすぎる
俺もああしたりする
わかりきっていて
なににもなりきれず
さだかでない
どこにでもある
推し量られ
意図をそしられ
無分別の烙印に焼かれ
小手先が丸くなる
どんどんと どんどんと
かさぶたが
かってにはがれる
くりかえし くりかえし
幾年月、幾代も
男はどうにかして
家族を養ってきたからなのだろうから
釣りを休むと
なにかしら嫌になる
それは言葉にはどうにもできない
自然の理不尽さと対峙してきた
受け継がれてきた性なのだろう
行くだけさ
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
ずっと前から 泣いてなくて
本当は たくさん泣きたいくらい
つらいことに
直面しているはずなのに
危機に瀕してるはずなのに
現実だと受け入れられていない
そんなワケでもないのに
心のどこかで 配線が
切れてしまっているみたい
泣いたらきっと楽だろうに
泣いたらきっと落ち着くだろうに
ポッカリ 穴が空いたまま
埋める術も知らなくて
気持ちがずんと 沈んでいるけど
カチカチと切り替えてみても
まるで反応しないみたい
…もう壊れてしまったのね
だれが気づいてくれるというの?
だれが治してくれるというの?
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
広いといえば
海を思い出す
貧しいといえば
どこかの国のスラムに
良いことは忘れがたく
豊かになれば
忘れやすく居心地よい
貧困になりさえすれば
大事に思えるものが増える?
減らないことが
忘れがたく居心地よい?
居心地のよさは
私の太古の記憶から
指を吸うことが
居心地のよさと言った
狭さを呪う
そんな胎児の胸に
管は繋がれ
呼吸は地球に波を立て
手がある理由を知り
広さを確かめた
手に取るものがないと
諦めてしまった
広くなくていいから
海を見たいと
望む君こそ
居心地よいのだと
そこに理由を持たないように
君は軽やかに指を鳴らした
楽しくなって私も鳴らした
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
生まれてくるとき
母の声を聞く
洗礼(先例)をうけて
ひとの世に入る
幸あれと
祈りの声
平穏(やすらぎ)は
二度と来ない
・
・
滑らかな肌をもって
生まれれば
不幸せなどは
知らずにいたものを
休めよと
産土(つち)が告げる
「滑石の色をあげる」
欲しいのは
滑石の‖‖‖
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