| 詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
思えば たくさん我慢してきました
好きな人に悪口を言われても
仕事で誰かに傷つけられても
愚痴をこぼせる相手がいなくても
笑って「また明日」といえる
友達がいなくても
ずっとひとりで…
だから多分 耐えられなくて
体が壊れてしまうのでしょうね
健康を害してまで
なんで
我慢してるのでしょうね…
| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
誰よりもあなたを愛してきたから
今日の日まで立ち止まらず歩いてきたんだ
あなたがいる日々を幸せと感じる
理由もなく根拠もなく毎日過ごすよ
ありがとう 微笑みを いつも
これからも ずっと そばにいて
昨日より 今日よりも 明日に
つながるよ きっと ふたりの
明日に
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| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
忘れてしまいたいことは
空の彼方へと流れ去り
失ないたくなかったものは
海の深みへと沈んでいく
空や海を眺める時
えもいわれぬ感情が
呼び覚まされるのは
しかたがない
明るいうちは青く広く澄みわたり
暗くなれば黒く深く遠い
どんなにか目を凝らそうが
あくことなく手を伸ばそうとも
なにもとどきはしない
空を見れば
大切な約束があるような
海を見れば
探しに行くべき何かがあるような
そんな思いに駆られてしまう
鳥のように
飛び回りたいだとか
魚のように
泳ぎ回りたいとか
そんな話しではなくて
嬉しさや悲しみ
後悔と自信
男と女
どうとも言えはしないが
明日もまた
水平線の彼方から日は昇り
月もまたそこへと沈んでいくだろう
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
夏の日に散歩をした
人々は夏っぽく佇み
蝉の鳴き声は
かき氷のスポンサーだ
人々の殆どは
恋人同士の内緒話みたいな
笑みを浮かべている
夕立は予期せぬ様に
急に降るから
僕たちをこんなにも
高鳴らせてしまうんだ
夏に夕立が多いのは
そんな理由だから
お天気を伝えるお姉さんには
笑顔がよく似合う
どうでもいい夏の日に
散歩して、思うこと
| 詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
だいたいが ウソと幻想
真実は闇 影の中
信じられる人なんて ごくわずか
そんな中で 探せというの?
運命の人 本物の愛
どこにあるっていうんだろう
生きてる意味も
この命の価値も
| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
夜に川を渡る水音
風を切った矢になり
胸に刺さる
言葉もなしに
海に沈んだ太陽の光を吸って
夜ごとに光る呪われた苔を窺う
光る苔を盗む者は許さない
たとえ知らず苔に触れた人でさえ
愛を水に変える虚白
声をからし叫ぶ恋人
すでに愛は
指を離れた
まどろみながら傷ついた体をさする
鬼火のような燐光が瞼に焦がれる
暗い窓に苔盗人が映った
青いガラス破って弾丸を放った
誘蛾灯になった苔たち
銃の叫び森を震わす
その人の死体は
・・・・・・・・・・・・・・・・・・足元
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
「生きていないのなら死んでいる」
嘘をつくと鼻が伸びていく
「死んでいるのなら
生きていてもしかたがない」
鼻先が伸びていく
「嘘がいやでしかたがないはずなのに」
鼻先がどんどんと伸びでいく
嘘とかそうじゃないとか
真っ二つに分けて
引き裂いてしまう
考えが
嫌だ
「鼻先がどうなったのかだって
そんな話しがさ」
この体を
引き裂いたところで
薪にすらなれないのに
鼻先がまたどんどんと伸びていく