詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
なお遠い道の果て
わたしは行くそこまで
奇蹟の泉
善悪の彼方には
罪と嘆き集めた
カインの印
十字架を負う人の
たどる長き道程(みちのり)
ローゼンシュプール(薔薇の小径)は
星の降る方角へ
セント・ベルナデッタの
眠る村まで
エリ・エリ・レマ・サバクタニ※
どこへ行けばいいのか
ルルドの泉
─────
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※わが神、わが神、なぜ我を見捨てたもうや
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詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
みんな集まれ ここが古里
二度と帰らないと決めた兄弟よ
人はいないぞ みんな死んだぞ
いまやこの世界はすべて我らのもの
犠牲者の血を讃えよ
権威者(カリスマ)の名を崇(あが)めよ
ここが祝福の国
ひとつに結ばれる
─────
─────
詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
なんだ そんな簡単なことか
今しか頑張れないのはそういう理由か
それは私が悪いんじゃない 社会が悪い
昔から急に古い食品をなくして
賞味期限ギリギリ きっちり生で作ってある
今しかない今は
何か疲れる統一社会
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
釣りへ行けない日は
ビールの空き缶が
一つ、また一つ
テーブルの上に
広がっついく
今頃は
荒れた海の波が
コンクリートの堤防の上を洗いしだき
サラサラと川のように
繰り返し、繰り返し打ち寄せ
何もかもがリセットされている
ブルース・リーの映画を観た
彼は
ひときわ大きな波のようだった
スターウォーズのヨウダみたいに
悟ったように話し
あまりにも
映画を体現していて
雄弁だった
過ぎ去って行った
荒波の
なんと勇ましく
猛々しいことか
「Be Water,My Friend」
二日酔いにならない程度に
しておこう
詩人:EASY | [投票][編集] |
規則的に並んでる
暗号みたいな常識は
個性を殺す悲しみで
競争社会の好物だ
コメディーみたいな感性を
スパイスみたいに振りかけて
暗号みたいな常識を
料理してみてやればいい
詩人:EASY | [投票][編集] |
正しいことを探してるのは何故?
君という存在はいつも
正しさの真っ只中に居るのに
光りは有限の速さを
僕たちに知らせた訳じゃないよ
無限の可能性を君に教えたんだ
それを知るための方程式はいらないし
それを知るための哲学もいらない
それを知るために必要なものは
光りが光って見える
君の瞳と
君がたった今ここに
存在してる答えだけだ
それを否定する者を
僕に教えてよ
それがたとえ神様でも
僕が笑顔で
捻り潰してあげるから
詩人:EASY | [投票][編集] |
円周率が終わらないのは
計算する前から当たり前だ
丸いものは優しくて
数字みたいに、気難しくないから
当たり前のことを
普通に言ってみたら
とてもキャッチーな
良い曲が作れるよ
それは鼻唄みたいに
風に乗るから
詩人:EASY | [投票][編集] |
重い荷物なら降ろしなよ
大切なものは小さくて
ポケットに入るから
愛だったら重さはないし
自由だったら飛んでくよ
蝶々はその浮力を
使っているんだ
君を笑わせる為に
気難しい顔をして
真剣な顔をしたら
ブラックホールは
ブラックジョークに変わって
黒ささえも
優しく包み込むんだ