詩人:EASY | [投票][編集] |
必要のないものは存在しない
この最も重要かつ
簡単な方程式を解くために
数学者は奔走している
八百屋と魚屋が近所にある確率は
素数と関係があり
あまり見かけないと思っていると
案外見かけたりする
偶然は必然の言い訳で
必然は偶然の言い訳だ
どうでもいいことは
どうでもいいという意味に置いては
これ以上になく重要だ
メリットはデメリットと親友で
何も言わずに、お互いを認めてる
とても純粋な、本当の僕たちみたいに
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
恋の一つや二つなど
とるにたりないことだけど
世界はまだ暗く──君の愛撫を待っていた
夜明けの不思議な光が君の輪郭をなぞれば
歴史は武器となり──君の正義を押し付けた
肩に
髪に
腕に
胸に
ふりつもれよ微粉末
僕の敵は僕が倒す──安心して
君が守る君の世界
理想は現実の鏡
・
・
主題もなしに小説を
書いた人たちが増えすぎ
世界は甘くなり──君の殴打を待っている
8分19秒 光が旅するあいだに
遺伝の拡散(核酸)は──君の嘔吐をうながした
膝に
腰に
尻に
臍に
ふりかかれよ深層水
君の敵は神が殺す──むごたらしく
僕は阻む僕の世界
理想は現実の鏡
・
指に
爪に
眉に
舌に
ふりしきれよ真菌類
神の敵の名前は神──間違いなく
僕は妬む君の世界
理想は現実の鏡
─────
─────
※太陽光が地球に届くまでが8分19秒です。
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
モヤモヤしたまま 解決できずに
淀んで もがき苦しむ日々
誰に吐いても 聞いてもらっても
しっくりといく答えが無くて
何を求めているのだろうか…と
わからないまま 旅に出る
わからないから 旅に出る
ただ 紛らわしているだけなのか
本当の答えを 探しているのか
誰にも 分かってもらえないまま
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
指折り数える合間に
終わってしまいそうな余生
ゴールはもう
視認できる距離にある
立ち止まる暇などない
この夜更かしに何の意味が?
問いかけるのも虚しい
考えるのも煩わしい
空白を過ごす
これ以上割く時間もないのにね
詩人:46 | [投票][編集] |
この部屋では今
扇風機の風とハムスターの回し車
あなたの寝息
外から微かに聞こえてくる鈴虫の鳴き声
私は今世界でたった一人
この音と匂いとここで感じる体温を
独り占めしている
この瞬間が今いいと思えた私は
世界でたった一人の良い時間を過ごせている
誰に共感されようのない
今を独り占め
詩人:46 | [投票][編集] |
分かってほしいといつも思っていた
でも分かったの
私が周りを分かっていなかったことに
独りよがりよね
勝手に寂しさ覚えて
初めて辛いと流した涙はいつの頃だったか
本当にあなたは独りだったのか
初めて楽しいと笑った瞬間はいつの頃だったか
すべて間違っていたとは言わないけど
自分が感じ取った感情
世界
自分の世界はどうとでも変えられる
誰が教えてくれた言葉だったか
それは悲しくて切なくてああ
どこかへ逃げ出してしまいたかった私の答え
言ってしまえばもうそれは簡単なことで
死ぬ勇気なんてこれっぽっちもありはしなくて
偽りでもいいから世界受け入れることを選んだのよ
強いわけではないわ
そもそも人間というのは
強くなれたわけでは決してないわ
私は私の味方になろうと誓った
たったそれだけのことだったなんてね
詩人:46 | [投票][編集] |
モヤモヤを食べた
美味しくないのに食べたがる
私にはこのくらいの味がお似合いなのって
不思議な生き物人間って
美味しくないの分かってて
飲み込んで
目から何だか水出して
楽しくないのに笑ったり
強くなくていいのに大きく見せたがる
ワクワクもドキドキもそこにあるよ
拾えたらきっと楽しいよ
きっとあったかいよ
みつけらんないわけではない
欲しくないわけでもない
不思議な生き物ね人間って
びくびくしちゃってさ
代わりに拾ってなんかあげない
代わりに笑えはしないから
とりあえず美味しいものってなんだろね
もやもや食べそうになったら
それ美味しくないよって
はちみつかけてあげる
黒いの見えなくなるくらいの
胸やけしてしまうくらいに
面白い生き物だね人間って
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
今も忘れない
爽やかな憧れ
僕の好きだった
伸びやかな光
友達のままで
違う町にいる
いつか会えるかな
晴れた朝の庭で
僕の記憶は
色褪せないよ
信じているよ
君は変わらないと
────
────