詩人:EASY | [投票][編集] |
時間は幻想さ
それくらいに
僕たちの想像力は
豊かなんだ
何が起きても、それは愛で
優しく包んだ、膨らみみたいな微笑みだ
君がやりたいことは
やればいいし
やりたくないことは
やらなければいい
何がやりたいか、分からないなら
僕の笑い話を聞いてくれないか?
それで笑うかどうかは
僕の面白さにかかっているんだから
君はただ肩の力を抜いて
眠くなったら、眠ればいいだけなんだ
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
──だれかが口笛ふいた
──夏草の小道で
──だれかが口笛ふいた
──さわやかな朝に
待ちかねた青空に
君の笑顔映えれば
僕はもう躊躇わず
君の味方になれる
輝くほど 燦めくほど
悲しみだけ 薄れるように
・
・
懐かしい風が吹く
こんな淡い午後には
君に宛てた手紙に
ほんとのことが書ける
誠実さが ただ一つの
君を選ぶ 理由(わけ)であると
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小学生高学年の教科書に載っていたフランス民謡「誰かが口笛吹いた」。
自分の作詞作曲の原点となった曲である。
爽やかな歌詞と新鮮な転調。新しい扉が開いた。
▽
冒頭16小節は原曲のままで、それ以降は私の作曲である。
「君」は中学校の制服を着て、柔らかい光に溶けそうになりながら、そこに立っている。
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詩人:EASY | [投票][編集] |
生き物って柔らかくってさ
食べ物を探して
眠るんだよ
そんでさ泣いたり怒ったり
笑ったりするんだ
何かカッコつけてる僕は
そんなこと忘れるけど
でもやっぱ
眠いしお腹も空くよ
出来るだけ美味しい料理を
作りたいけど
下手だから時々焦げるよ
でもそれが笑い話になるなら
ワクワクするよ
君が笑ったら、ほとんど僕は笑うし
何かチャンスがあったら
いつも笑うよ
君が泣いたら僕も泣くし
泣くのもいいじゃないか
頼んでもないのに風は吹くし
頼んでもないのに太陽は光る
雨も降るし、納豆も美味しい
嫌な事もいっぱいあるし
痛い事もあるけど
それが不幸だなんて思わないよ
それは僕が出来る経験だから
でもね、地球に生まれてから
分かったことがあるんだ
ここで言う不幸は
幸せとおんなじだってことをね
それは
笑顔でいる意味を
普通に教えてくれる
大切なものだよ
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
私のことばを あなたのメロディが彩る
みんなを巻き込む あの子のリズム
私たちはそれでいつも笑って
小さな部屋が ダンスホールになる
おばあちゃんも若返って
はら ナウなプレイガール
おじいちゃんは苦笑いね
このまま外に飛び出して
クラスの子も 同僚も
上司さえ巻き込んで
世界はクラブの喧騒
いつかこの子もおじいちゃんになって
やっぱりちょっと苦笑い
するのかしら なんて
気が早いわね
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
いつの頃からか
仕事柄
普通の絆創膏では
直ぐに剥がれ落ちてしまうから
指先に痛みを感じたなら
テーピングをしている
作業の只中
絆創膏よりタフでも
薄汚れて
ヨレヨレのテーピングをした
指先を
よくよく眺めてみると
ゴツゴツとした
もう石鹸で洗おうが
どうしようが
爪から指紋の隅々にまでに
黒い煤の汚れが染み込んだ
右掌くんと、左掌くんは
断崖みたいに荒れすさみ
擦り切れそうな痛みを
和らげるためだけに
テーピングをしてやっているが
ついでに右掌の親指先生様は
ばね指で
もう手術するしかない
そう言えばと言えば
そうなのだが
「痛み」を
ただの「痛み」と
まだ感じとれるのは
不幸ではきっとない
詩人:EASY | [投票][編集] |
玄関先のカマキリは
子供と大人の狭間くらい
誰かの怒りと悲しみの
関係性を奏でてる
言葉では伝わらない
気持ちを誰かが訳したら
眩しすぎる太陽が
瞳に綺麗に映るんだ
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
・
夏の夜は水も冴え
叶わぬ恋を慰める
浅い眠り誘う楽(がく)の声
偽りの言葉 すでに無く
この胸の痛み 懐かしく
我もまた ひとつ あかり点す
・
・
心騒ぐことは熄(や)み
億万の目が閉ざされる
寄せて返し 時は滞る
渇仰(かつごう)のくびき すでに無く
素足の天使が舞い降りて
浄められた窓 そっと叩く
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詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
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銀の鈴を拾いました
名も知らぬ花の陰で
それは二度と帰ってこぬ
夏の恋の夢でした
好きと言えないままに
散り急ぐ野の花よ
恋が終わったならば
次の恋待ちわびよ
銀の鈴を拾いました
捨てられた口紅(べに)のそばで
それが美しいなら
私でも涙する
蛍 身を焦がすほど
文殻をもてあます夜
銀の鈴を拾いました
捨てられた櫛のそばで
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