| 詩人:さみだれ | [投票][編集] |
幻はよく吠える犬に咥えられ
巣穴に戻る頃にはもう手足すら忘れ
空を切るそれは世界の見世物となり
首輪には唯一残された自我があり
主観によれば悲劇だった
客観には喜劇だろうが
俯瞰で見ればなんてことない
総意による言葉により
魂はよく吠える
人のそれはよく吠える
何を吠えているのだろう
意味などないと俯瞰は言う
主観は体を気にして黙り
客観には漫談だった
憂鬱には水を与え
貴方は行儀よく座って
ありきたりな午後を過ごす
私にはわだかまりがない
あなたは欲しているばかり
私にないとわかっていながら
幻はそんなものだと
巣穴に戻る頃にはもう
主観が大袈裟にすれば
あなたが静かに
無かった事実に
気にすれば死ぬと
囁かれてる
そんな風に
見世られている
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
東と西が喧嘩して
南の方で陽が落ちて
北風が吹いている
そんな夢の中にいる
無防備な感情を
涙で覆い尽くしたら
何となく笑ってる
君の顔が大好きだ
| 詩人:猫のあし | [投票][編集] |
頬に 暖かい風が当たる
少しずつ明るくなっていく
カーテン越し入る光を見ながら
ミルクコーヒーをゆっくり飲む
何かする必要のない毎日で
朝とりあえず生きるのに必要な事をこなす
朝食とミルクコーヒー
そして
僕の歩いてきた記録を書く
僕の 今生きる意味
どう生きてきたか 書いて行く
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
常識は非常識
こんな当たり前のことを
地球では言葉にしないと
うまく陽には当たれない
笑い方を習うほど
暇じゃないから
僕は綺麗に涙を流す
お腹が空くのは
美味しいからで
生きてく為な訳じゃない
花が咲いたら
君にあげるよ
それが美しく見えたから
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
曖昧に織り成した
休日の昼に見えるのは
妖精たちに決まってる
眉間にシワを寄せるなら
会議室に集まって
利益の話しをすればいい
春になったと思ったら
窓を開けてみればいい
そんな風に吹かれてる
そんな君が好きだから
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
全部大丈夫、本当に全部
それに条件なんかないよ
あなたはこうするべきだと
何かが発するなら
全部無視していいんだ
無視してごらん?
君は猫みたいに
お腹を見せてくつろぐから
それより癒されることが無いことを
僕は誰よりも、神様よりも
いかにも正しそうな理論よりも
圧倒的に知っているから
君は君らしく生きるべきだ
それは神様の教えよりも
正しいことなんだ
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
自分らしさを研ぎながら
磨いたそいつをポッケに入れて
職務質問されたなら
署まで連行されたんだ
酸素は遮断されてない
留置所で眠ったよ
とても美味しい朝ごはん
隣にいた中国人
佃煮海苔を味噌汁に
入れて飲んでしまっては
不味そうな顔をして
ご飯にかけて食べるのを
僕は教えてあげたんだ
留置所でも許された
感謝と笑いが芽生えたら
警察官もそれをみて
優しそうに笑ってる
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
調子の悪い暖房の音は
調子の良いジェット機の音とおんなじで
金持ちと貧乏があまり変わらない事と
シンクロしてて
ホームレスが教えてくれる教訓みたいな
輝きを放ってる
ハムエッグ丼を作る為に欠かせないのは
ほんの少しの貧しさと
ほんの少しのスマイルだ
お腹が空いたら食べにおいでよ
ふりかけとキャベツも付けて
君をもてなしてあげるから
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
子供の頃
砂場で遊んだ
穴を掘って川を流したんだ
お腹が空いたら駄菓子屋で
お菓子を買った
甘いチョコレートを君にあげたのは
君への恋が酸っぱすぎたからだ
お母さんが作る即席ラーメンの味は
毎日同じで
飽きていたけど
一流シェフじゃ出せないその味で
僕は育った
便利じゃない方を
僕が選ぶ理由は
そんな想い出たちの
優しさのせいだ
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
物価とエベレスト
どっちが高いのかを
国連が真剣に会議したら
コメディー映画が作られる
世界はこんな風にして
平和を保つんだ
社長が言ってるから仕方ないと言う
従業員の笑い方は、味覚障害の原因で
それを知らない病院は
薬で商売してるんだ