| 詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
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すこし 窓を開けたらいいね
あの町が見えたなら
もっと 心開いてみよう
優しさに会うために
海沿いの道を走り
トンネルをいくつか抜けて
懐かしいダイヤルで
懐かしい声を聞こうよ
西の風が吹くときは
心はやるから
これ以上無邪気には
なれない
そんな気がする
・
・
そうさ 嘘をやめたらいいね
あの人に会えたなら
そして 大きな声で言おう
“諦めはしないよ”と
季節より早い風と
降りそそぐ星を味方に
憎いほどの自信で
懐かしい肩を抱こうよ
西の風が吹くときは
心はやるから
これ以上素直には
なれない
そんな気がする
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─────
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
君を安心させる為に
命を懸ける男
それが僕のプロフィール
虹のかかる橋の下で生まれながら
明日の家賃を全て賭ける僕のことを
神が興奮しながら観戦している
温かいご飯に冷たいカレーが
何となく合うことを君が知っているなら
世界は殆どの場合
君の支配下だ
世界はキャラメルより少し甘いくらいに
僕が舐めてあげるよ
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
嘘を書いてきた
そもそも嘘だけしか
人を満たせないのだろうと
鏡を見て思わないか
昨日より老けてないか
一昨日より若くないか
時間とか空間なんてものは
どこかで勝手に
理解されているものでしかなくて
実際に見えているのは
真実かどうか曖昧で
あてにならないのではないのかと
自分が存在している意識だけにしか
よりどころもなく
宇宙規模以上な全に
矮小な視野で
疑う事を
狂気のように
思い込んではいやしないのか
いやもっとある
全てに
本当は違和感を感じてはいないか
確実なくらいにそうなのに
なすすべもなく
創造の向こうがわにだけ
始まりがあり、芽生えがある
これでいいが
だけど俺は
人にはどうやら
狂っているのかな
駄目かな俺は
ならば潔く
書いてみた
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
詩を描きたくて
疼く夜は
ガンダーラを目指し
旅支度をととのえ
おもむくかのよう
詩を絵描きたくて
疼く夜は
深く深く
息を吸い込み
深海の
アトランティスを
探しに行くかのよう
詩を絵描きたくて
疼く夜は
朝焼けまじかな
空を仰ぎ
ラピュタを夢みて
たじろぐかのよう
詩を絵描きたくて
疼く夜は
もう帰れなくなって
しまってもいいからと
そんなおごそかな
おごそかななにかに
なりたい夜
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
ようやく
次男を
大学まで行かせられた
水漏れしていた
水道の蛇口を
しっかりと締めて
いや
誰がしっかり
締めあぐねたのかなんて
考えたくなるようでは
つまらない
だってだって、だって
僕の子は
頑張りきったのだから
| 詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
うす汚れた黄金色と藍色のすきまに
ぼくらの夢は隠れてしまった
暗いあの道の真ん中で
きみはまだ立ち尽くしたままだろうか
もう夜が明けようとしているのに
小さな星がひとつ
かなしそうにポツンと輝いてる
きっと 帰るのを忘れたんだね
ほんのりと明るい街の中を
なごりを惜しむように灯る電灯が
等間隔にぼくを見送る
ねえ こんな日を
お別れ日和と呼ぶんだろうか
うす汚れた黄金色と藍色のあのすきまに
ぼくらの夢は隠れてしまったんだよ
| 詩人:とーれぱすて | [投票][編集] |
「お誕生日ですね、おめでとうございます。」
「お、久しぶりだな、突然なんだよ。(笑)」
軽いやりとりでいい、2行で良い。
貴方の生存確認をしたい
それだけ。
本当にそれだけで良いから。
いまだに夢に出てきます。
起きて香りを振り返えられるほど
私の記憶そのままの、貴方が。
貴方は幸せに前に進めていますか。
なんでもいい、とにかく幸せでいてください。
こうしてここに残すしかないのです。
おめでとうを伝える手段が
どうしても
無いのです。
| 詩人:EASY | [投票][編集] |
まるで
猫を撫でるみたいに
温かさを感じてしまうのは
外が寒いから
温かさを
冬に感じることが多いのは
生きるヒントに似ている
キリンの首が長いのは
進化論じゃなくて
子供たちを驚かせる為の
魔法だと言って見せる
夜空の輝きみいなものでもあって
関係で言えば
セサミーストリート
右のポッケにはナイフ
左のポッケにはチョコレート
それは北と南みたいなもので
地球の在り方をなぞる
分からないことを
分かろうとしないで
それは殆どの場合
君を君らしくしないし
僕の大好きな猫たちが
好まないことだから
| 詩人:桜井 楓 | [投票][編集] |
人にやさしくされた時
それは
自分が弱き立場になっている事が多くて
心に傷を抱えていたり
身体的な部分で人並みにできなかったり
人にやさしくする時
誰かの助けになり
それはどれもが心温まるお話になること
おばぁちゃん 小さな子供 障がい者
傷ついた友人
これからどんどんと
やさしい雰囲気から温度が下がっていく
本当の優しさを掘り下げていくと
結局は自分が憂いていることに気付く
誰かにやさしい言動は
どこか優越感を得たい浸りたい気持ちが
見え隠れしている
あなたの その
やさしさはどこから来ていますか?
やさしさは無償でしょうか?
各々の自分の性格のなかを覗き込めば
何が見える?
あの人はやさしい人
そういえば自分は他人にやさしく接している事が多いと自覚している
そのもっと心の奥に踏み入っていくと
他人にやさしくしておけば
自分が困った時に誰かが助けてくれる
常日頃から保険をかけている
それほど自分にコンプレックスがあったり、自信がなかったり、他人には見せない弱き部分を持っている
誰かにやさしくすることで
心が温まる
自分でも気付いていなかった
冷えていた心の一部が温まる
自分は人にやさしくできたと
嬉しくなる
心の奥深くにある劣等感
優越感を得ることで一旦消える
快感にも似たような心地よさ
傷付けば傷付くほど
人は優しくなれる
なんて歌の歌詞にもある
人は誰もが病に罹り心の奥に置いている
奥(臆)する病
臆病
それが原因で
見栄を張り自分は良い人だと演じ続けなければいけない
失敗したり時に自分の欲を出せば
それは違うと一斉に叩かれる
その為にも
保険をかけてでも
人にやさしくしておかなければいけない
おかなければいけない
そこに無償のやさしさは
あるのでしょうか?
優しくするとき
されてるとき
人は憂いています…
よき人生を送る為にも
やさしさは必要です
最期にこれで良かったと言えるように
その良き人生を送る為もまた
自分が憂いているのですから…
| 詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
外で雨が降っている
雨が外で降っている
風もいくらか吹いている
こんな夜に
ものうげに
雨が降ってる
雨だけが
ただただそれだけみたいに
雨が降っている