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レモンの日記

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詩人名 : レモン
詩人ID : kirakiraboshi

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湧現
2015/01/02(Fri)



砕けた太陽の破片
ずっと眺めていたら、
おもいだせる
メロディとメモリーの気色と旋律

生命のずっと奥に在る
記憶の淵から発せられてる
古代のリズムとメカニズムの波長

意識の広がる宇宙の歴史と時間が、
たぐり寄せてる現代の人びとの悲喜交交

森羅の海の末代の系譜に、
遺伝する血脈の意味さえ超えた
宿縁でつながれた砂嵐の雨音

嘆きの時代と疑問符の渦潮
錯綜する魂の群れ
清浄化させゆく秘術の韻律

唱える題目(いのり)の功力が拓く
あしたの朝の黎明の境地と己心の宇宙

煌びやかな華やかさ
薫る境涯の昇り詰めた情景から生まれる未来の形態(かたち)




レモン

異体同心
2015/01/06(Tue)


ありったけの暗闇を吸い込んで、
目映いばかりの大光(ひかり)を放射して居る
私たちの生命という名の魂魄(たましい)…

時代の暗雲をきょうも突き抜け
黄金の大道(みち)を走り急ぐ

動乱の世紀を瞬間(いま)も羽ばたき
穏やかな冥伏(ねむり)の天涯(あす)を目指してる


光り輝く宇宙の煌めきから招かれる様に導かれて、
ただ一つの大いなる根源の故郷へと帰り行く




レモン

感得
2015/01/14(Wed)



古き良き時代のなつかしい記憶が、
きみの渇いた魂を甦らせてくれる。

壊れて殺伐とした世界の闇の中で輝いて。
苦しくて負けそうな運命の時間の中を突き抜けて。

海の中に居る様な、巨大な意識の淵の底で漂って居る様な…
目眩を覚えながら歩き続けてきたきみの今生の日々が、
光の唄に変わる。


泣きながら祈り続けた、心で叫びながら詠い続けた
形にならない言葉の束を、いま鳥の様に解き放ち。

失いながらも進み続けて、答えがなくても生き続けた
数え切れない記憶の場面に手を振りさよならする為に。


かなしくてやり切れない闘いの日々を断ち切って。
誰にも言えなくて自問した輪廻から抜け出して。

刻のとびらを開いて、新たなストーリーを創り始めて






レモン

阿頼耶識
2015/01/15(Thu)


宿命の運命を担い背負う
使命の生命がこぞって
次代の時代の舞台のフィールドで
躍動する因が整い


区切りのついた時間と場所から移行する時節(とき)
桜の花びらも舞い上がり
小川のせせらぎと日だまりの温もりとささやかな風のうた


僕たちの一つの役目を終えれば

合わさる魂の夢の奏でた悠遠な彼方の
いつかからか届く約束の言霊(ことば)

決意と祈りと出発(たびだち)が示す
韻律(リズム)の波長(なみ)音。




レモン

防塁跡
2015/01/16(Fri)



文永十一年 ー
神無の月 十九日

津波のごとく 元の軍団
今津の浜に 押し寄せる

朝野の論 喧然たり
征伐の船 幾百艘(そう)

火の国の党 意気遠大にして
自ら進みて わが土を護る

大敵強く わが軍また剛(つよ)し
勝負一決なく 進退数十里

いつか天空怒りて 颱風あり
巨艦沈み 将兵(へい)また伴侶(とも)なりと

万有四方に 流転し
光遠(こうおん)ここに 幾星霜

秋(いま)旅人 幻想を胸に
今津(この)浜辺に 起(た)つ

空 紺碧にして
海原 青し

玄界灘 波白く
砂丘 静かなり

幔幕の緑
松濤の 隅を飾る

左手(ゆんで)に 遺跡あり
防塁の 玄武岩

延々 長里の畷
二十粁(キロ) 起点なりき

横笛を吹く 女人あり
刈り干し切りを 奏(うた)う

妙なる 琴の音(ね)あり
荒城の月 天に舞う

野点(のだて)の人 寂々(じゃくじゃく)とゆく
天女の 歩みなるか

袴正装の 弓人
厳かに 神技を射てり

転(うた)た 防塁
秋の陽 つよし

人流涕(りゅうてい)なく 火燃えず
老松 歴史に静かなり

おお 旅人征きて
一幅の絵に 動く

(1970.10)

詩 山本伸一





レモン

2015/01/19(Mon)




春だ
若人の 躍動
若人の 闘魂の舞う 春だ


春だ
若人の 苦悩の寒雪に
暖かな 金風の吹く 春だ


生き生きとした 自然
福運を告げゆく 季節
苦楽の夢を飾りし 舞台


春だ
緑も 花も 鳥も
思いきり 生きてゆく
哲人も微笑み
闇の心にも
輝く太陽は 射し込んでゆく


春だ
自由な春
生命の歓び 若人の胸は躍る


春は 間近だ
地球の春も 人類の春も


(一九五一・一・一○)

詩 山本伸一




レモン

信仰
2015/01/20(Tue)



信仰あるが故に
永遠の
不可思議なる生命を
智解できうる

信仰あるが故に
醜き 生存競争の中にあって
浄くして
勝利の人生を闊歩しうる

信仰あるが故に
鉄鎖と 火宅の人類の中にあって
我此土安穏の
自由と平和の 人生を歩みうる

信仰あるが故に
諸行無常の夢から醒め
常楽我浄の
うつつの 人生を覚知できうる

信仰あるが故に
矛盾と不合理に満ちた社会も
因果の二法に
堂々と 確信に溢れ 前進できうる

信仰あるが故に
大波にも
微動だにもせじ
永久の大船に乗りし故に

信仰あるが故に
価値と大善と生命力と
人間革命の幸福を
感受できうる


(一九五一・一・一一)


詩 山本伸一




レモン

信仰者
2015/01/31(Sat)


自然には春秋という確かなる循環がある
地球には二十四時の正確なる廻転がある
それらは みな
永遠の宇宙の理法の軌跡にかなう

「我」という小宇宙の法則は何か ー

天なる星と内なる道徳律
とカントは思惟した

私は ー
わが内なる次元の生命を
無辺の宇宙の運行と交流させながら
あの遙かな軌跡と一致しゆく
究極の法則を
自身の信仰としたのだ

波乱の舞台を終えて辿る家路 ー
空一面に輝く星辰を仰ぎながら
私は胸の奥の法則を確かめる

そして
地上の悲惨と不正に忿怒しながら
私は生老病死の人生行路に転征しゆく
誠実な開拓者たることを
今日も決意するのだ

詩 山本伸一




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