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レモンの日記

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詩人名 : レモン
詩人ID : kirakiraboshi

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過去ログ

“今”
2013/07/31(Wed)



打ち拉がれて虚空を見上げたままで
石化しそうな魂の群像を換えて

希望と方途を胸に前進んでく人びと
惑い悩み俯きただ逆行の者も

扉は生命の深くに湧現した閃きの夢

突き抜けた運命のかつての姿からの色どりの華びら

未来が創られる今に刻む因果の向こう側に微笑う





レモン

ROSIER
2013/07/29(Mon)



せめぎ合いひしめき合う
個人と世界の不協和音の狭間の宇宙を
見つめ眺めていた瞳の記憶

とざされた扉の前でたたずみながら
幾度でも夜が終わるのを待ちながら
宿命と生命の関係の深さに憶いを馳せながら

生きてゆく場所を、歩いていく理由を、笑えない冷たさを

迫り来る明日に呑み込まれないようにと、

苦悩の淵に居ながらにして、

時間に磔にされていた私達。

天空の詩が、夕暮れの静寂が、
生命の深奥に下りて来たのならば、
気づけるだろう…

晩年の包まれた安息の魂
其処に到る迄の原因の連なりを





レモン

“依正不二”
2013/07/24(Wed)



いつも柔らかな風が吹いてきて
金木犀の香りが漂ってきて
夏にはサルスベリの色あざやかな
ピンク色が刻を染めて

もうすぐすれば時代遅れの詩も褪せ切り
多数決が示した回答が必ずしも正解ではない
体験に勝るもの無しな論理を踏まえた
自身が他人に捉われず己心を高めゆく事へ
没頭しゆく世紀のスタートです

祈りの詩を生命(いのち)へと秘め
福徳の薫る華は私達というちいさな宇宙に開くのです。

あしたの方から吹いてくる清風(かぜ)の音色(おと)が教えています。





レモン

生命の流転
2013/07/23(Tue)



慌ただしく流れ続けてゆく世界で、
過ぎ去りし日の価値観はまた古ぼけ

充満してゆく焦燥感と不可解な身近な事象の蠢きに

私達はいつも瞬間に捕まえられて

ダメージだけを受けつづけて

幸せを感じる魂の余白さえも喪い

見渡してみたら、行き詰まって疲れ果てた
光景ばっかりが薄れていく

物質主義から心の主義に還り、心から生命の真理に突入してゆく求道で、

個々人の内奥のちからの光輝(かがやき)が見つける
万有引力や地動説やたくさんの真実の究極の宇宙の中の法理

生命の根底から変革されゆく
人間の魂の宿命が生まれ変わりゆく

実践の中で充実してゆく時間の蓄積がいつの日も未来を拓きゆく






レモン

“六根清浄”
2013/07/22(Mon)



はるか遠くから吹いてきた風は、
あざやかな花たちの光景を連れてきて、

生命のざわめきに吹き抜けていく
かすかな予感の未来を示唆させて

消えては現れて繰り返す私達の影と形
どうして生まれたの

答えを得る為に彼方にたどり着き夢を視る

史実は未だ通過点

完成されてく世界の最終形は、輝いた光の向こう

涙と苦悩と浄化

あしたの日が数えきれぬほどに背中の後ろ側に抜けたのなら

めまいとため息を断ち切り、自由を謳歌できますか

新生の詩を幾度でも歌いながら刻はつづくよ





レモン

In Motion
2013/07/20(Sat)


風の中で聴いた詩を信じたから
夢の中で咲いた華を眺めてたから
揺れ動く世界の果てにたどり着けるから

さがしていたものも
めざしていたすべてだって
導きゆく偉大なちからが連れてゆくから

満ちていく生命の深淵きで、
いつの日にか叶えられた喜びのことばが、
時流さえ引き裂いて
ずっと忘れないようにと呼び掛けるから

もう一人の自分自身にいつの日にか
到達するのだから、
いつの日にか生まれきた理由さえ明かされてく

うれし涙の海辺からむかしのおもいでを膝を揃えながら抱えながら縮こまって感じている。





レモン

SONG OF ETERNITY
2013/07/15(Mon)


砂漠の未来を突き抜けていく私達
明日がどうなるのかさえ
皆目見当もつかない僕らの胸中

呪縛に囚われたままの念いは背中にのしかかり
陰翳なまなざしと疲労した魂でますます、
すり切れてゆく在りし日の思い出の笑顔

願いとか望みを募らせてみても、保証は無くて
強き心の言葉を現象に転換させてゆく命の秘術が必要だ。

未来がきっとそうなってゆくようにと
定着させてゆく祈念りからの業因が
あしたのイメージを確固たる法力の煌めきの閃きによって
構築と創造を成しゆく


壊れゆくのは容易だ、
崩れ去り朽ち果てた涙ももう要らない

不幸の要素をまるごと歓喜の高鳴りに導きゆく
深き一念からの波動の景色と気色、安息と歓び

外界から押し寄せる悪しき縁に振り回されて
自身の舵は自由な操作もままならぬ、

生命と謂う自身の船を漕いでゆく


目、耳、鼻、舌、皮膚、意識、

瞬間瞬間の現実からの作用は感覚器官により取り込まれて、
彼方未来迄の数多の因果となり、其の蓄積繰り返す

無量の生死の果てに当たる今の刻に、
私達は選択することを強いられている。


久遠のむかしへと立ち還りゆく法理からの凝縮の光
包まれたのならば、
満たされてゆく、永久に、






レモン

月月・日日につより給へ
2013/07/09(Tue)



清らかな雨が降って
涼やかな風が吹き抜けて
穏やかな夢が包み込んで、

涙と落胆の痛苦は花びらに換えて

今生の茨のような歩みは
すべてあしたの向こう側へ

すべてあさっての彼方の方へ

すべては生命に刻まれし誓いの韻律(リズム)の詩歌から。





レモン

輝け!青年の世紀  戦え!正義の勇者
2013/07/06(Sat)



「悪をくじき、善を生かそう」
これが イギリスの大詩人 シェークスピアの言葉である。

君よ!
苦しみの孤独の 自分自身に 勝ちゆくのだ。

貴女よ!
悩みの孤独の 自分自身に 喜び勇んで 希望を見出していくのだ。

人生は 勝たねばならない。
幸福になることだ。
後悔と涙をもって ひとり寂しく
苦悶の宿命に縛られた
自分自身を 大革命するのだ。
それが 日蓮仏法の真髄の信仰だ。

君よ!
いかなる複雑な迷路の 岐路に立っても
若き日の 正義の情熱の道を
断じて忘れるな!

貴女よ!
悩み苦しむ わが人生の前に
暗き舞台が待っていても
断じて騙されず
不幸とは 離別していくことだ。

男女は同権である。
永遠に 同権であらねばならない。
これが 人類の法則だ。

差別は 葛藤と不幸と争乱の元である。

ゆえに 人類の「幸福」と「平和」を 願い戦うときに
断じて 男女の別などはない。

問う必要も 問われる必要もない。

「差別で見るのは 時代遅れも甚だしい。
女性の方々のほうが 男性よりも はるかに優秀な方が 多くいる」

世界の著名な指導者の この言葉は
全く その通りだ。

仏法にも
「男女は きらふべからず」と 仰せの通りである。

中国人民の母 ケ穎超(とうえいちょう)先生は語られた。
「志と勇気と智慧と そして 創造力があれば
局面は一新され さらに 新しい創造を 成し遂げることができる」

愚かであってはならない。
賢明に あらゆる苦悶を
払い除けていける 勇気ある
妙なる一生を 幸福に生き抜くのだ。

いな 永遠に!
幸福の太陽の光を 享受しながら
晴れ晴れと勝ち抜き 生き抜くのだ。

人生に対して
誠実な瞳を持った人は
惑うことはない。
その人は 正義を知っているからだ。
幸福を目指しているからだ。

決して 愚昧な道に
引き摺られゆくような
哀れな目先の罠に 騙されるな!
名誉ある 幸福の人生を 勝ち取るのだ!

君よ
今日も力強く 戦うのだ!働くのだ!
そして 自分自身の最高の王冠を
喜びをもって 勝ち取るのだ!

負けるな!
断じて 負けるな!

貴女よ
暗い寂しい日々があっても
甘い闇の誘いがあっても
他(た)の人びとの悪の言葉に
従ってはならない。

君の美しい精神(こころ)をば
諸天が護り 祝福してくれる。
光の消えることのない 無数の星が輝き
見守ってくれる。

悠然たる人生を 生き抜くことだ。
人生の 楽しき日々も 苦しき日々も
自分自身が決めることだ。
自分自身が探すことだ。

決して
人びとを羨んで
泣き崩れるような
悲惨きわまる 自分自身になるな!
それは いくら悔やんでも 負けである。

若き君よ!
若き貴女よ!
負けてはならない。
暗い 泣くような一生は
断じて歩んではならない。

生き生きと 光り輝く
誉れに勝ち微笑む
花の盛りの青春を 勝ち取るのだ!

社会には 狡猾な連中が あまりにも多い。
仕掛ける罠の なんと大きいことか。

そして 大胆に悪意をもって
我がもの顔で 図々しく騒ぐ 若者も多い。

しかし 君よ!
君は 君の船を進めるのだ。
静かに帆を動かしながら
君の船を進めるのだ。

そして 最後の一歩は
永遠の勝利の一歩であると
力強く歩みゆけ!

シェークスピアは
戯曲に綴っている。
「あの人の功績は 民衆の胸に 刻みこまれている」
「口を閉ざして ほめたたえずにおくことは、
恩を忘れて 侮辱するようなものだ。
まして、事実に反することを 言いふらすとなると、
これはもう大嘘つきだ、
それを耳にしたものは 一人残らず 指を突きつけ 叱り飛ばすだろう」

今日も 君よ!
一生の大舞台たる 乱舞の劇場の 建設をしていくのだ。
正確にして 雄大な建設を
完成させていき給え!

いかなる複雑な社会の 迷路に迷っても
その先には 君の自由の別天地の 勝利の劇場が
待っているからだ。

そこで 快い歌の調べを!
そして 親友と共に
喜びの合唱を!
さらに
輝かしき勝利の歌を 心楽しく歌うのだ!

人生は 負ければ悲しい。
負ければ不幸だ。
負ければ 何のために生きたのか。

断じて 喜びの足取りで
輝かしき勝利を祝うのだ。
これが 人生の目的だ。
勝負だ。

いつも 目標を持たぬ者は 不幸である。
いつも 自身の生活に 充実と向上なき者も
不幸である。

そして 目的がなく
ただ巡り歩いている者も 不幸である。
目標がないということは
あまりにも 運命を狂わせる。

自分自身の生活に 賢明であれ!
そして 来る日々を新たに
常に新しい友と
常に新しい兄弟を!
そして
いつまでも変わらぬ姉妹と 手を結び
求め進んでいくのだ。

勝利と幸福の 歩調を合わせて
進み抜くのだ。
戦い抜くのだ。
勝ち抜くのだ。
そこに
所願満足の 青春があるからだ。

さらに そこには 夢に見た
新しい強靱なる力が!
無限に清新なる
新しい道が!
そして
青春の生命に 一段と輝きわたる
無限の希望が 湧いてくるのだ!

君たちよ!
光り輝く 青春の大地を!
夢見る 夜明けの彼方に発見する
理想の国を!
ありとあらゆる 鉄の鎖を断ち切って
永久に成長しゆく
青春の国を 創り給え!

君には 決して
憂鬱な日々はない。
あってはならない。
時代遅れの愚者に なってもならない。

無頓着な 社会の落伍者に なってはならない。
宿命に追われゆく 寒く暗い青春で
あってもならない。

最高にして満足に
人生を 生き切ってゆくことだ。
これが青春だ!

宿命と戦い
すべてに勝ち抜いて
誇り高く 名誉ある自分を 飾ることだ!

敗れるな!
断じて 敗れるな!

いかなる熱風が 襲いかかってきても
勇気を奮って 勝ちゆくのだ!
勇気を奮って 前へ進むのだ!
断じて 勝ちゆくのだ!

君の勝利 万歳!
君の前途 万歳!
君の青春に 祝杯!


二○○四年六月二日


山本伸一





レモン

勝利の太陽と共に 我らのめざすは万年の未来
2013/07/05(Fri)



おお 太陽が昇る。
我らの 勝利の太陽は昇る。

我らの 万年の遠征まで 勝利の太陽は 共に輝く。

我らは 大地から生まれた。
貧しき地位であっても 人間は平等である。
その住む城は 宮殿と同じだ。

虚栄と形式ぶった 儀礼と欺瞞の世界よりも
隣近所から聞こえてくる 懐かしき
あの夕焼け小焼けの歌
蛍来いの歌声の方が 永久に
私たちのおとぎの心を 揺らしてくれる。

父も 母も
貧しくとも 立派な 不死身の生命をもって
荒野の彼方で 勝利の旗を握っている。

庶民は!
荒野に育ち抜いた庶民は
いかなる権力者にも 負けない。
未来に起こり来る あらゆる大波も
悠然と乗り越える力を 持っている。

我らの前に立ちはだかる
意気地なしの虚栄家よりも
意地悪の権力者よりも
どす黒い魂の魔人よりも

庶民は!
大きな また大きな
光り輝く力を持っている。
その力こそ 真実の人間の力!誠実の力!

我らは いつでも 喜びのない国を去って
喜びの国を創りゆく 不思議な 言葉を持っている。

常に衣服を着飾って 絶対的な権威の顔をした 知識人や貴族に対しても
まやかしの力など 何も尊重せず 相手にもしていない。

他人の演ずる 猿真似よりも 自分自身の真誠を失わない
人間の劇を誇りとする。
あの偽善者の演ずる 偽物の魂など すぐに見破る。

いかなる 苦難の生活があっても 決して萎縮しない。
いかなる 艱難に直面しても 自分自身の生命を
悠然と発揮して 決して負けない。

いかなる社会の圧迫も いかなる権力の弾圧も
なんと愚鈍な 悲劇をつくる
化け物よ 魔物よと 嘲り笑う。

我らは 疲労することはない。
そして 衰弱することもない。
それは 極悪の魔性と戦い抜く 正義の衝動を
遠心力として 常に持っているからだ。

我らには 衰退しゆく歴史はない。
常に上昇しゆく歴史がある。
絶えず進行しているのだ。

時代がどうあれ
我らは 独立した一つの 厳然たる生命として 生きる。
断じて 負けないのだ。
何ものにも 崩されないのだ。

私には 青春時代より 胸に刻まれた箴言(しんげん)がある。
それは ソクラテスの言葉である。

「あらゆる点からみて、正義を讃える人の 説くところは
真実であり、
不正を讃える人の 説くところは 誤りである」と。

彼は知っている。
自分自身の使命と運命とが 偶然でなくして
永久の勝利を 相手にしていることを。
そして 別の人間とは違う
自分自身の永遠の道を歩み
自分自身の永遠の胸の鼓動を 高鳴らせていくことを。

今日も我らには 懐かしき歌声が 風に乗って聞こえる。

あの明晰な頭脳の君を 思い浮かべると
私たちの前進には 挫折という言葉はない。
その知性の中に なんと輝ける情熱が 燃え立っていることだろう。

君の新しい人生と 平和への設計は
とどまることを知らない。
君の深き心情が 一日一日と 高度の規律の力となって
決然とした 新しい改革の道を開いている。

君の力には 使命がある。
君の使命には 力がある。

そこには 歴史的必然性の 人類昇華の証が 厳然と見える。

その前進には 気まぐれもない。
個々の私益も考えない。
集団的な偏見もない。
卑劣さも 醜悪な精神も微塵もない。

あの多くの 政治家や宗教家たちが 偽りの観念を
押し付けようとしても
我らには 絶対に成功しない。

正義を!
永遠なる正義を 破壊せんとする者は 必ず
いかに巨体な 陰険な権力であろうと
破裂して死んでしまう。

さまざまな苦悩に追われながら
幻視に取り憑かれる輩は
来るべき時代の民衆から 侮辱され 汚名を残すだけだ。

あの気取り屋の いい調子になって 誠実な民衆を
軽んじて増長した輩も
いつの日か その地位は解雇され
無数の人民から 懲罰の如き 冷淡なる侮辱の悪声を
浴びせかけられるに ちがいない。

アメリカ・ルネサンスの 旗手エマソンは語った。
「行動が欠けていれば、想念が熟して
真理という実を結ぶことは 絶対に不可能です」

幸福!
君も私も 幸福の追求の哲学の 路線をひた走る。

ゆえに 死に至るまで 朝の祈祷も 夜の祈念も
皆 生き生きと 永遠の幸福と 普遍の真理の軌道に繋がる。

大宇宙の法則は 我らを抱きしめる。
断固として 我らをして 人間の最高峰の宝冠を
戴冠(たいかん)せしめる。

我らの運動体の根幹は 無始無終にして 厳然と断固たる
永久不滅の 宇宙森羅万象の根源たる
妙法という 究極の法である。

それを持ち 自転と公転の如く
自己の革命と 全世界への流布に 捧げしものよ!

我らは 卑劣なる悪魔どもと 永久に決別を宣言する。

最後に勝てるものは 真の勝利者である。
今世の勝利者は 永遠の勝利者である。

確かに君は言った。
いかなる恐ろしき 大風(たいふう)があっても
悠然と わが同志と共に!
薄気味悪い暗闇を のぞき見るような
常に陰謀を巡らす彼らとは 断固と戦い
そして勝つと誓いあった。

君の魂から発光する
深い決意の誓いは
万人の心を揺るがし 油断の眠りを覚まし
凄まじき大闘争への 力と奮起を
晴れやかな紺碧の空へ 映し出していった。

悪の奴隷たちに 負けてたまるか!
彼らに 誇りに満ちた 使命と喜びに満ちた
勝利の厳たる王冠を 見せつけてやるのだ。

我らは 師子の座に厳然と座り
いかなる脅威や いかなる苦悶に
追い立てられようとも
果敢な魂の 集中した生命の力には
何も恐れはしない。

一人気取って
陰険な絶壁の上に 震え上がっている お前を
金剛の如く輝く瞳の 我らは
爆笑して見ている。

彼らこそ 青ざめた顔をしながら 翼も重く
邪魔者に蹴散らかされて 飛ぶこともできない
哀れな あの粗野な姿よ。

トルストイの言葉には
「人生についての きみの英知は、
社会の中で えられたものだから、
きみは それを もとの社会へ 返さなければならない」
とある。

国民も国家も 決して完全に
完成されたものではない。
最善の平和と安穏の道を いかにして
決定的に与えていくか。
それは 誰人にも 予測することができない。

今 六十億の人類が この円い地球上に 混沌としながらも
息づいている。
しかし 何をもってしても 総体的な永久の 統合と共存は
絶対的に成しえなかった。

今日から百年後には この六十億の人間のほとんどが
消え去っているにちがいない。
その巨体なる
空しき現実を考えるときに いかなる不幸をも
超克(ちょうこく)しゆく 深く納得のできる
哲学や宗教の必要が 生じていくのではないか。

そこに 初めて
絶対的な進歩と 喜ばしき解答を 獲得できうる
唯一の思想の宝が 待っているのでは ないだろうか。

時代は常に 国家を超えた 世界的規模の集団が 指向されている。
人間の評価も 国を愛する精神も 国民の平和の大精神も
この偏見のない 偉大なる 世界の歴史の大道から 離れることはできない。

今 すべての人間が そして世界が 待望しているのは
暴力的な紛争でなくして
精神的な交渉の 力ではないだろうか。

ルソーは叫んだ。
「まず なにより、あなたがた みんなが 団結しなければなりません。
もし あなたがたが 分裂していれば、
あなたがたは手だてもなく 破滅するでしょう」

策略の宣伝家たる 政治家は別として
理性と精神性を 完全に持ちたる民衆は
いかなる恐怖心をも 超克しながら
幸福の勝者の生存を 心から待望し 尊敬心を持って待っている。

あくどい 中傷非難の濁流を 幾たび渡ってきたことか。
困難な山々を 幾月 幾歳 登り越えてきたことか。
そして 暴風雨の吹き狂った荒野を 幾たび歩みきたことか。

烈火の如き 権力の抑圧の火も 幾回ともなく受けてきた。
稲妻と落雷の轟音が響き 一天にわかに かき曇った場面も
幾たびとなく あった。

魔界の使いか 嫉妬に狂いし召使いか
ひたすら 陰険な謀略をもっての 瀑布に
幾たび打たれたことか。

しかし 時代が要求した 輝かしき英雄は
汚れなき人びとと 高貴な血管を 鼓動させながら
断固として 悪党や暴君たちと 厳然と戦った。
そして 勝ち抜いた。

その夕映えの彼方には
勝利の炎が高々と躍り 歓喜の渦巻く
無数の笑い声が聞こえてきた。
その流れの方を見つめれば
美しき歌を歌い続ける 勝利の大城があった。

私は見た 君も見たまえ。
あの険しい 幾たびの戦いを勝ち抜いた
水晶が輝く歴史の城を!

我らの望みは 更に高い所をめざす。
そして 我らの使命は 更に昇りゆく太陽によって
勝利へ 勝利へと
誇り高き稀な煌めきを 光輝させながら 飾りゆくのだ。

卑しき悪玉の陰謀に 悩まされてたまるか!
ずる賢き あの暗き虚偽の作り話に 騙されてたまるか!
彼らには必ず 極まる苦しみの涙が 滴るであろう。

正義は 断じて勝つのだ。
黒き玉座を倒して 光り輝く 人間の王座を 勝ち取るのだ。
そして 勝ち誇りながら 嬉しさに満ちた 勝利の人生の力を
生命の力を 永遠に残すのだ。

あの卑劣な陰謀と 悪辣な束縛を 我らは断ち切った。

天には幸せな星
地には幸せな人間
平凡でありながら 正義の力は
人間の幸福の王冠を 勝ち取ったのだ。

おお 君よ 頼もしき同志よ!
さあ 少々 休んだから また前進だ!

人生の闘争に 疲れ果てた魂は 禁物だ。
勝ち抜くための旅へ 再び動き出そう!

我らには あんな貴族的な快楽など 全く必要がない。

壮麗な未来に 多くの平和の友だちと 平和の友情を結ぶ
筆舌に尽くせぬ 明日への希望があるから
我らは強い!

正義をかき散らす 彼らの落日は
暗影を浮かべながら 悲しく深海に沈む。

我らの傍には 常に太陽の光が まばゆい。
そして 夜になると 天からの星の光も 美しい。

張りつめて 我らは 今日も
不運と毒酒を飲みたる 人びとのために
最良の魂をもって
あの暗黒の地獄の屍の如き 哀れな犠牲者を 救いたいのだ。

この崇高性を持った 根源的な正義の情熱は
千万の悪の咆哮にも 絶対に屈しない。

動物的な 砲声が なんだ!
衰退を続ける頭脳の 言論が なんだ!

正義に燃え立つ 我らは
いかに凶暴な そして野蛮的な
汚毒の中傷悪口にも 何も恐れない。

嘘偽りの 物語を作る卑しさは
野蛮な魂をもって 野蛮な国を 崩壊させていくに過ぎない。

彼らには暗澹たる 物狂わしき邪道がある。
我らには 新しき光輝の大道がある。

我らには 光の幸福の世界が 光の平和の未来が
勝利の太陽と共に!
我らのめざす 万年の未来まで
無数の銀河の星も 煌めきながら
微笑んで見つめている。

わが友よ!
君と共に 今日も 正義の道を舞う
足なみを揃えよう。

我らは 新世紀の夜明けの呼吸を 楽しく充分吸いながら
響きわたる 正義の声をもって 前へ
そして 前へと
正義の大宮殿へ 歩みゆくのだ。



二○○一年九月十二日


山本伸一





レモン

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