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慎也の日記

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プロフィール
詩人名 : 慎也
詩人ID : t
誕生日 : 1992年8月18日
性 別 : 男性

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レム睡眠
2011/02/03(Thu)

10人が10人

声を掛け合わせずに

離れ合っていて


馴れ合い同士の傷の舐め合いばかり


10人がみんな同じに聞こえる

始めは僕も恐る恐るだった
守り続けたプライドも曝け出され壊されるのは覚悟していた


生まれたからには何かを試されているように感じ取っていた


不可能でも掲げあげた夢を叶えようと挑み続けた




そんな君からのプレゼントに

君の笑いを詰めると


僕の笑いは尽きません



今は僕らだってお互いに手を取り合うけど

枕を濡らしながら
レム睡眠で

ほらまた起きた

九歳の子どもの逃げ足の音

目をそらしたけどこれが現実
一瞬、一瞬が冷めていっているような気がした


子供の泥遊びなんかと



比べものにならないくらいの好奇心の中で



掘って


掘って



掘り続けたあなたは気付かないかな


授かった手を粗末に扱ったこと

その手で手と手を繋いでいなかったこと
嫌いだな


あなたみたいな人は

嫌われるとあなたはいつも走って逃げるんだ

嘘は組み立てられて
壁は目の前に立ちはだかるの
嘘の壁が邪魔をするの


僕はね未だに

あなたの心の存在を信じて
その在処を探しているのだよ

でもその内に気付く
自分の心の中で探していたこと


あなたに出会えて
色んなことを思い起こすようになったよ

例えば林檎の香りは、あなたに通ずるものがあったことや

週に一度の靴磨きの日のこと




生活はマンネリ化するばかり

でもごめんね
嫌われても好きだと


奥底で響いている気がするから

ただ1つの価値だと信じ切った解放音だから
切り取って掬って届けるよ

好きなように

本当に簡単な感覚を誇っているばかり

ごめんね
これが全てなのかも知れない

知れないけれど



君は見ているかな

小さな争いから大きな争いまで全部

氷点下の世界に生かされている僕ら人間を



蜘蛛の巣に引っ掛かって離れずにいる

正しく生きることに精一杯

脆い言葉で作られたはずなのに抜け出せずにいる

例えば、自由に心を表現することを許された人々の中に

心無い人が1人いたとする
類は友を呼ぶ

互いの思い違いの心をぶつけ合う


単純明快な世界へ逃げたがる


指くわえて迷う姿
あの頃の赤ん坊に似ている






慎也

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