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未来をひらく君たちへ
2014/05/30(Fri) きのう、1972年初版の書籍『未来をひらく君たちへ』がメール便にて到着した。 装丁がとてもすばらしく感動した。 太陽のなかに白馬に跨った逞しげな意志を感じさせる青年の絵。 表紙を外すと、同様のデザインは銀色にかがやいている。 発行元は、“金の星社”という出版社とのこと。 主に十代の少年少女に向けた哲学書。 一番最初にある“はしがき”の部分から少しだけ抜粋してみる。 私は少年と語り合うのが大好きだ。 希望に燃えている君たちと会い、清らかな瞳の君たちと語らうたびに、だれもが、君にしかない独特の個性と、未来への無限の可能性を秘めていることに、新鮮な驚きを感ずるのです。 そして、そうした君たちが、すくすくと伸びゆく姿を見ることほど、うれしいことはありません。日本の、いや、全世界の少年少女の皆さんが、その清らかな瞳の輝きをいつまでも失わず、平和で幸福な世界を築いてくれることを、心から願っています。 その願いを込めて、私は今まで、いろいろな機会に、たくさんの皆さんと語り合ってきました。質問も、かぞえきれないほど受けてきました。学校や勉強のこと、友だちや両親の問題、さらには、人生論や社会の事柄までさまざまでした。 なかには、専門家ではない私にとって、答えにくい質問もありました。問題の核心を衝いた鋭い質問を浴びせられて、驚いたことも何度かありました。 しかし、私は、どの質問にも、答えられる限り、真心込めて答えてきたつもりです。 この本は、そのなかから、この数年間、主に中学生の諸君から受けた質問に対する答えをまとめ、質問した人だけでなく、他の人にも通ずるように筆を加えたものです。 私は、諸君を、おとなと変わらぬ、立派な一個の人格として尊重し、尊敬もしています。紳士とも思い淑女とも思っておつきあいしています。それが最も正しい態度だと思うし、これからもそうしていくつもりです。 それは、少年であっても、人間としての生命の尊さは、おとなと異なるはずがないからです。男性と女性が本質的には平等であり、職業の貴賎、身分の上下などがないのと同じように、年齢によって、人間の尊厳の度合いに違いがあるはずがありません。 もちろん、おとなと子供が全く対等だとはいえない面もあるでしょう。社会に対する役割りや、責任の違いという点からいえば、子供がおとなと、同じ権利を主張することはできない場合もあります。しかし、それは、人生の先輩と後輩という違いによるものであって、本質的な違いではないと思うのです。 私は、そうした信念と姿勢から、同じ人間同士として皆さんに接し、質問にも答えてきたつもりです。 また、私は特に頭のよい人間でも、偉い人間でもありません。ノリ屋の息子として生まれ、皆と同じように戦火の下を逃げ回り、いろいろな悩みを抱いて少年時代を送った、ごく平凡な庶民の一人です。 ですから、この本に書かれていることは、人生の一先輩からのアドバイスだと思ってください。 … レモン
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