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プライドの果て
2012/01/12(Thu) 強くなれば、幸せになれるという噂話を聞くが そうではないのだ 自己になし得る範囲、なしうる範囲さえも逸脱して 夢に没頭する者は馬鹿なり 強さを手に入れたい旨の夢は いつの間にか手強さに変貌を遂げるから 誰の手も届かないだろう旨の気分も甚だ可笑しい 神様を誤信するに等しく 発狂しているも同然 一方で、 ずっと、おどけたふりして、目をギョロギョロするも 下心を曝け出す実に下品な態度である だって、“あなたのための、あなた” では決してないのだから あらゆる誤解を与える虞を知らないのだから なるほど強くなった、“あなたのための、あなた”は今、どんな調子だろう 守りたいものを欲張って盗んで、ずっと強がって、ずっと孤独で幼い子 何よりも泣きも笑いも枯渇し切った被害者の表情にはもう、 厭きれてものも云えぬ 壁を打ち破る気力や そもそも切迫した必要性も湧いていないのだ 楽園なきプライドの果てに、誇りなし 実に逆説的である 折角の魅力は過保護の対象物で 微塵も引き出されていないのだ 私はここ “あなたのための、あなた”は、遥か彼方だよ 慎也
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