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母性
2012/03/28(Wed) 喩え話だが、むかしある男と喧嘩の最中に、身内だと思っていた女性に後ろから刺された事がある。その人を守るための闘いだと思っていたので、「え!?」と天地がup side downするくらい驚いた。 当時のぼくは、女性が一つの本質として備えた母性について、考えが及んでいなかった。一般に動物のメスは強いオスに惹かれるが、ツガイになって子供が生まれたあとは、利己的な遺伝子が、血の繋がらないオスより血の繋がりのある子供を尊重させる。それが母性愛の根源であると思う。 日本人には「惻隠の情」という敗者や弱者を思い遣る心情があるが、それは道徳・倫理の後天的学習によるもので、多分に武士道の影響がありそうだ。そのカウンター・パートに当るのが、女性の場合は、小さき者を保護しようとする先天的なもの、つまり本能としての母性愛である。 話を最初に戻せば、ぼくが女性に後ろから刺されたのは、一方的に強いぼくに対して、相手の方が弱く小さく見えたので、「わたしが守ってあげなければ」という母性の「錯覚」による力が働いた結果であり、所謂「判官贔屓」とも出処が違うと、後になって推察し納得できた。 母親はダメな子ほど可愛いと言う。むかし、上の兄姉からはよく「お前は末っ子だから甘やかされてる」と揶揄された。それが本当なら、ぼくはダメな子だったのかも知れない。 善田 真琴
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