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雪 刀寿の日記

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プロフィール
詩人名 : 雪 刀寿
詩人ID : miyamoto

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最新ログ

過去ログ

10 06
2011/10/06(Thu)

親が 社会事情があって大変な時代を過ごしてきたために 自分にとばっちりを受けた。それを納得できて、親を尊敬できる人生に軌道を乗せることは、穏やかな方向へ進むための 大事な道のりだろう


雪 刀寿

ニュース・にゅ−す解説
2011/09/28(Wed)

今 ちまたで性欲が湧き出して溢れ止まらない理由は、
機械で色魔をばらまいたバブル期の媒体にあるのは明らか。
食品添加物に一時期大量の性欲促進薬が入っていたのはよく知らないが。


雪 刀寿

9月の雨
2011/09/19(Mon)

あきさめ(秋雨)は繊細。 

物言いたげに、うずくまってかしこまる。

こまやかな感覚が、ほとばしるように流れた しずくの群れ達。

内に秘めた「もうあと寒いまで」の静かな喜びを、ささやかに差し出す思い。

控えめにそっとかしずく感覚で、淡い光にとけゆく様の、幻の一歩手前のたゆたい・・・




雪 刀寿

ナチュラル愛。
2011/09/14(Wed)

治癒・ヒーリングが求められる時代。

人間社会が競争で疲れ果てた。


自然な能力の可能性を切り開き、限界を越え、精神に怪我や傷を負っている。 

優しい触感をいつくしむように、感覚の光で包み合う「潤いの森」を活かす時。 



湖・河川の揺らぎ・せせらぎに身を傾け、広い空の飛翔を見守りたい。

雪 刀寿

野上やえこ 海神丸を読んで  マイオリジナル感想文
2011/08/03(Wed)

 「床板一枚奈落の底」というスリル溢れる難破船で、飢えた一人の乗組員は仲間を殺してその肉を食らおうとまで企てた。人食い事件の疑いの濃い実話を、筆者は見事にリアルに描いている。特に文中、短いセリフや心の描写がビンビンに効いていて、胸に迫る。


 この凄まじい物語を「ゾクゾクする、勧善懲悪の物語である」に過ぎないと片付けるには、余りにも短絡的過ぎるようだ。


 長い人生の毎日の生活には、色々なことがある。悲しいことも、苦しいことも。よく結婚式のスピーチなどでも語られるように、「人生も旅」なのである。一つの家庭は一つの船に例えられ、共同生活を営んでいる家族や職場などのグループは、お互い同士の協力やそれぞれを思いやる愛徳心などがあってこそ生き延びられるといえる。


 世界のどこに住む どんな人にも共通な「共同生活における理想的な気持ちの持ちよう」は、いつの時代にも、落ち着いてバランスの取れたものだ。だから、実際には船乗りとは無関係な一般の人も、この話を他人事と突き放して考えるには、あまりにも創造力がなさ過ぎる。「海神丸」は一見 稀に見る 珍奇なもののように思われがちだ。が、これは 我々の日々の生活に置き換えられる話だと言えるのだ。


 今でこそ、ちょっとした事件でもたちまちマスコミに群がられ、すぐニュースになってしまうが、まだ情報社会ではなかった百年前には、この類いの出来事はあちこちに点在していたであろうと思われる。それを作者は、うまく取材して書き残してくれた。


 結局、人というものは一定の囲いのある暮らしの中で、「自分との闘いに明け暮れて生涯を終えるのだ」とも知らされる。


 さらにここには、極限状態におかれた人間の取る行動のミステリアスさも絡められている。そして、狭い了見で自分本位なものの見方がいかに危険かということもよく分からせてくれる。


 「空に突き刺さった鋲のような太陽と、どこまで行っても海ばかりの世界」の表現は、気の遠くなるようなハングリーな状況を象徴している。かくいう私も船乗りだった時、狭い世界でのストレス解消の難しさをイヤというほど味わった。


 退屈な日々。バカ笑いにも飽きる。我慢。しつこいネガティブな人間関係がまとわりつき・・・。いたずら。険悪なムード。あきらめ。そして、気違いじみた世界・・・。


 一つのことに捕らわれていると、人とは思考力が弱まるもののようだ。登場人物の一人は食べるものの幻想まで見て、ついには人肉を食らいたくまでになった。


 このごろは、バラエティー豊かな遊びが金さえあれば出来たり、テレビなどを気軽に楽しめる世の中で、「海神丸」のような世界はありえそうにない。が、少し創造力を働かせば、この話は巨大な恐怖となって我々の面前に立ち塞がるはずだ。


 ここで私は強く思う!


 憎しみ合って共食いしようなんて考え及ぶ輩が現れるほど、人の価値というものは低いものなのか?過去にさんざん繰り返された戦いや愛憎劇などの殺し合いで流された血は、教訓として生きず、現実の前には全くの無意味になりさがるのか?


 所詮 人は生き物であり、最後の最後は 爬虫類たちなどとなんら変わりない死に様をする。これだけ人類の人口密度が増えて来れば、世界人は原始より下等な行動・・・つまり自分さえよければいいという行動・・・ばかりやるようになる、という学者の説もある。  しかし、しかし、だ。そういうことをよく理解した上で、広い視野を持ち、切磋琢磨している日々の生活で体得した知的精神を育もうではないか!恥ずかしくない「いち個人」として、修羅場の土壇場で、人間の底力をありありと見せてみようじゃないか。海神丸の船長のように。





 船長の勇気ある行動は、文庫本を握り締めながら応援した私の肢体に染み付いて、完全に第六感として植え付けられた。


 この作品は純粋なる古きよき時代の文学であり、最近目に余る「売らんかのための興味本位の作り事」では、決してない。そこがたまらなくよく、洗練された渋みが全編に脈々と流れている。劇中では 言葉のやり取りが方言ゆえに、より現実味を帯びており、登場人物の呼吸までが身近に感じられ、時として細胞の一粒一粒も見えて来るようで、恐ろしさもより一層眼前に迫って来る。ここまで卓越した作者のような筆力があれば、話を読むだけで、人に人一人が生涯出来ようがない経験を、深くさせてくれるものだ。本当にあった具体的な出来事を、自宅にいながらにして感じ取ることが出来る。ノホホンと時間を過ごしている私を覚醒させてくれる。


 やはり「文学」とは、それだけ頼もしく、現代のような移り変わりの激しい世相に於いてさえも、将来性が抜群にあるジャンルだと痛切に感じた。まだまだ出版界は、人類を幸せにする多くの要素を秘めている。





 かくいう私も今し方、病気や失業など多くの難題に立ち向かわなければならない人生の節目に差しかかっている。頑張っても頑張っても報われないとき、「神も仏もない」と破壊的な考えが胸を掠めることもある。しかし、人間それに負けてはいけないのだ。美徳という自制力で理想の生き方を追及すべきである。 様々な障害と葛藤し、悪魔の誘惑に負けず、真の人間味を身につけなければならぬ。人間としてあるべき姿と避けるべき事柄のけじめをはっきりつける必要があるのだ。





 若くして命を散らせた二人。一人の馬鹿者。そして、ズタズタに打ちのめされながら頑張った一人の聖者。


 打ちひしがれながらも頑張った人生。船長の勇気と根性と毅然とした行動力にいちファンとして拍手を送り、自分の故郷の祖先様にこんなすごい人のいたことを誇りに思う。しかも、ほんの二、三代前のつい最近に。


 そして、熟年の入り口にはだかる大きな壁に迫りながら、船長のような人物に憧れ、自分自身も人間性の芯の部分に 太く重い楔を打ち込んでみたいと思うのである。


雪 刀寿

7 24
2011/07/24(Sun)

控えめに楽しさをあじわって見よう

目の前にさっきいたあなたのほがらかさ
そのへんの空気をくるめて、あたため、
目から、うれしみが流れる

感覚を丸めて、感じるほどに、
このおなかは、浮かれ、のどもとまでこみあげる

夢を見ていると思えばいい
浮上を抱き合ったね

恥ずかしさの中でも、うれしいこと


ゆっくり黙って、話さずに話した
一緒にいるほど、吸い寄せられ
寄り添って、歩いた

腰を並べて、空間をはしご
心が通った、宵闇の酔い

生きるのは、こわいよな
暮らしは、さみしげだよね
でも
そんなこと 思わないで

また盛り上がって、強くなろう
また交わろうよね。四季の風を浴びよう

雪 刀寿

5月73日
2011/07/10(Sun)

窓からのそよ風を、肩ごしに受けて、
寝そべるイメージは、
5月73日・・ははっ、7月12日 初夏さ

すきとおった緑葉が、空いっぱいに丸あるく広げられて、
みず蒸気のわた雲をくすぐる
さやかさ
ずっとどこまでも続く しとやかさ

いのちのきらめきが、くっきり
うすむらさき色に光りかがやく
生きんとするエネルギーが、ほっそり 真っすぐ、私をつらぬく

ひんやり、うでのうぶ毛 なでる風が、
さざ波ふうに、あとから また あとから、
「ピクニックへ行こうよ」
誘ってくる

春から言ってた 遠出したい先
とりとめなく増え、
連れの候補も 多くて絞れない
胸のうちで ときめく

雪 刀寿

青い鈍さ
2011/07/05(Tue)

きれいな夕焼けに目もくれずに、悲しそうな目で、頑張ってた頃よ
今でも、胸がほとばしる
きれいに出た うれしさが、今日も日ざしの気をあびて、熱い血をめぐらせ
今日もよろしく

軽くなった肩をゆすってみる
空中に、ブンブン振り回される空気が燃えて
飛べそうな気がうれしく

夏にまた来い と、声かける 勇ましさ
たのしみついでに、腰を回して、強いばねを思ってみたが
大丈夫な、足のどっしり感は、エネルギッシュに、胸のパワーをみなぎらせた

喜ぶ気が、芽生えた、ホーム・ホット
喜んでもらえる人が待っている
やすらぐ家庭が、あたたか
生きる未来が待っているもの、きらめく太陽
走る明日
時間を手にして、笑う気
日々が躍動して、笑って、胸にすがってくる、うれしさ

星が飛ぶように、飛びたい
星になりたい
軽やかに舞い、空が広がり、ぼくの胸も、星に、とろける
どんなに頑張ってみても、どうしても、すぐ泣きたくて、すぐ疲れて、うまくゆかなくて、しおれそうで、それでも、なんとか頑張っていた
光を探して、目でご飯を飲み込んで、生きてきた
それを今でも、分かってる? 覚えてるか?
愛をオレンジに光らせて、さあ、また歩こう!

遠く、遠くまで、来たね    凍てつく、悔しさと、怒りと、歯痒さ、が、全身を駆け巡っている
悲しみが流れる海を見て、声を上げずに、泣こうか
恋の味の苦さを、思ったり、 ぼくが、今ここにいることが、命
頑張っても、頑張っても、ダメだった
でももう、大丈夫、足の疲れは取れた



もうだめだー
泣ける無力さに ほぞをかむ
身体はちぎれ、血が噴き出す

それを身代わりに恩を差し出す神がいる?
世をくつがえす 甘くあたたかい愛

ふれたら たちまち 胸がとろける
まぶしい輝きに、涙もにじみ、

ながい道を光らせてくれる、あたたかさ


雪 刀寿

7.3
2011/07/03(Sun)

ただしき者は、悩み多し

雪 刀寿

24
2011/06/24(Fri)

星空を見てると、宇宙ではすべてが ただ丸いと感じます。 上も下もない。前後も左右も、ない。ただ・・・まどか。 地球もそうあるべきだ

雪 刀寿

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