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理恵の日記

2014年11月






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詩人名 : 理恵
詩人ID : Sakura1ie

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赤いみかん
2014/11/22(Sat)

ぼくは、生まれたときから
この色だった
みんな、ぼくを
気味悪がった

パパやママは、
やさしかったけど
社会に出すときは困っていた

でも、みんなと行けるんだから
がんばらなきゃ!

誰かの栄養に なれるように
がんばらなきゃ…………



やっぱりここでも

ひとりぼっち



みんな、ぼくを
気味悪がって
ひとり、売れ残り

かごのなか


「よし、競争だ!」
「待ってよ!
先にスタートするなんて
ズルいぞ!」


ドンッ


――あ。


彼は、手提げが
かごに当たったことなんて
気づかずに
行ってしまう。


――落ちる。


そして 転がる 坂の上。

ころころ、ころころ、
転がっていく。

ころころ、ころころ、
止まらない。


ドンッ


――わっ!


見上げれば
白い毛並みに つぶらな瞳
突き出た鼻に ピンクの舌の


犬。


じーっと見つめる白い犬。
ただひたすらにじーっと


じーっと


じーっと………



がぶっ!



――!!!


「――なんだ、中身は、
ふつうのみかんじゃんか」


ぼくの赤い皮の下は
オレンジ色のつぶつぶみかん


白い犬は、おいしそうに
ぼくをたべた




ぼくはやっと
誰かの栄養に なれたんだ




【おしまい】


――――――――――――――
遥か昔に作った絵本。
絵が載せられないので、
伝わるかわかりませんが
文章用に、手を加えました。

補足:
パパやママ
=農家の人
社会に出す
=出荷する、店で売る

理恵

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