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理恵の日記

2022年12月




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詩人名 : 理恵
詩人ID : Sakura1ie

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これは詩ではない、詞である。64
2022/12/08(Thu)

窓を開けたら冬の匂いがして
白い息が口もとで消えた
もわりと浮かんで溶けてくそれは
いつの間に今年もやって来たんだろう

部屋に満ちた冷たさを悟って
窓を閉めたのになぜか
まだ感じていたくて

袖を通したフリースの
暖かさは冬を見せつける
なんべんも回った暁に
僕は何を期待するだろう

僕に何を期待するだろう

瞳閉じたら明日の気配がして
不安になってスマホを見る
眠れるよと謳うメロディーに
あしたの自分を願って丸くなる

思うよりも世界は小さくて
それでもやっぱりなぜか
まだ殻は破れなくて

袖を通した制服と
窮屈さは今も変わらない
一度だけ通ったはずの道
でもなんべんも通ったみたいだ

少しだけ 目線が変わった
少しだけ 季節が変わった
少しだけを積み重ねては
少しだけの絶望に顔を埋める

袖を通した今日の服
制服 スーツ 作業服
なんべんも回った暁に
僕は何を期待するだろう

僕に何を期待するだろう

僕は何に期待するだろう

僕は何を期待できるだろう





2022.12.12. 願い

理恵

これは詩ではない、詞である。65
2022/12/31(Sat)

歩いてくほどに失ってく
自信は道しるべのように
振り返れば後ろで輝く
前は石ころだらけの道

このままでいいか
自問自答を繰り返した
このままでいいか
答えは出ないまま歩くしかない

弾き出してた音は不協和音のように
響いても誰かが賞賛するんだ
弾き出された者は不況模様のもとに
日々居ても 会えたら
特別な歌になる


大丈夫と君が笑うなら
大丈夫と思えた夜も
這い上がれない暗闇の穴
底を抜いたら明かりが射した

このままでいいか
自問自答は続くけれど
このままでいいよ
涙流した君とわけあえるなら

導き出した音は無能の印のように
思えても誰かは聴いてるんだ
導かれてたそこが有象無象の街に
埋もれても 会えたら
特別な場所になる

どうかしてるよ
自問自答を繰り返して
このままでいいよ
答えるのは他の誰かでも

弾き出すまでのこと苦悩の本音だって
君がいる それだけが理由だ
導かれてたそこが混沌雑踏の中に
埋もれても 会えるよ

弾き出してる音は今日の和音になる
響いてよ 誰かの賞賛じゃなくて
弾き出された者は不条無情のもとに
日々居ても 会えたら
特別な歌になって

ここにいるから





2022.12.31. Anniversary

理恵

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