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夢日記
2021/06/05(Sat) 夢の中で何年か前、姉の同級生が死んだ。 その時私は「ふーん」と思った。 そして、何年か経って姉が死んだ。 交通事故だった。 母と父は悲しんでいた。 私は元来の性格から、悲しむふりをしようとした。 だけど、恐らく「ふーん」と思うのが本来の感想なのだろうと思って 悲しむふりをしないようにした。 正直、姉が羨ましかった。 この光景は私が見せるはずだったのに。 だが、私は姉なきあとも、両親に関わらないようにしようと思った。 それが私がするべき態度だろう。 何年も連絡を無視しているのだから。 自宅の二階を上ると正面に姉の部屋があったが、なんだかバツが悪くて心を無にして右に曲がり、突き当りの左手のピアノの置いてある狭い部屋に入ろうとした(本当の実家は一階建て)。 その部屋で姉がピアノ(グランドピアノではなく、オルガンのような形)を弾いている。 私はここに来るまでの間に何も考えないようにしてたから、この時に姉を見ても何か違和感がある程度だった。 それで「うわ姉がいるよ、面倒くさ」と思いながら部屋に入り、なるべく気にしない素振りをしながらピアノの上に並べられた楽譜を漁りつつ、横目で姉を見ていた。何か違和感が拭えなくて、じーっと見てしまったのだ。 それでふっと思った。 「あれ?こいつ、死んでるんじゃなかったっけ?」と。 天然もいいところである。 違和感に気づいて数秒後、その重大さに気づく。「そうだよこいつ死んでるよ!これ幽霊だ!」と。幽霊に無闇やたらに触れるのも良くないと思うので、咄嗟に目線が合わないよう後ろを向いた。が、時すでに遅し。なんて言われたか覚えてないが、姉に話しかけられたのである。 で、私は言葉を返した。 それから、「なんで見えてるってわかった?」と姉に問う。 姉からは「うーん、目線?」と返ってきた。 そりゃそうだ。 まあ、そして姉は幽霊にはなるべく触れないという私の信条を察したのか、それだけ交わして消えた。 そこで目が覚めた。 理恵
これは詩ではない、詞である。51
2021/06/10(Thu) 夏がくると思い出す 最初の風が吹いていた頃を 路肩に咲いたひまわりよりも 君のほうが輝いていた いつからだろう 君へ送るメッセージの手が 止まるようになったのは 駅前もカフェもいつもの通りも 君が隣にいる景色すべてを 太陽があつく焼きつけていく うだるほど焦がれる眩しい光で そんな時が何よりも好きでした 鼓膜を震わす蝉しぐれが 二人の間を埋めていた 滴り落ちるソーダアイスだけ 時間の流れを知っていた いつからだろう 空気の熱と体温の差が わからなくなったのは 花火を両手に騒いだ後で 橙の玉を見つめた浜辺 こんな時間が止まればいいと そう願う僕は僕に戸惑う ねえ君は何を願いますか 空に膨らむ入道雲 笑顔あとの 夕立の匂い 涙 どしゃぶり 遠くの虹 ひとつ残らず きらめきだす 流れる汗に嫌気差しながら そんな毎日を愛しく思えた 空の青より優しい瞳 そこに映る景色、温度もすべてを 1つでも溢さす感じられるよう 「ずっと僕とともにいてくれますか?」 20210730 理恵
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