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理恵の日記

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詩人名 : 理恵
詩人ID : Sakura1ie

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これは詩ではない、詞である。31
2019/04/02(Tue)

耳を澄ますと 聞こえてくるんだ
空気が流れる音が
靴を鳴らすと 進んでしまうんだ
君がいない未来へと

指切りさえ交わさなかった
君の笑顔は
心のタイムカプセルの中に
しまいこんだ

薄桃色の雨の中じゃ
濡れて惨めになることさえできない
ただ色褪せていくセンチメンタルの中に
思いを馳せていくんだ

ただモノクロの毎日の中に
歩く意味を探してたんだ
ほんの少し色づいた
君を道しるべにして
終わりにできないから求めてた
終わらせる勇気なんてなかった
だけどもう寄りかかりたくもないから

薄桃色の雨はやまない
それでも佇んだままなんていられない
この先にまだモノクロが続いてるなら
それが僕なんだろう

目を凝らしてると くらんでくるんだ
周りがまぶしすぎて
素直になったら 悔しいけれど
いつの日にか

そのままの自分でいいんだということが
わかって
心のタイムカプセルを開ける
その時には

薄桃色の雨の中で
セピア色の写真を太陽に透かし
懐かしいねって笑ってやるんだ
青い空の下 君をまっすぐ見て


不明 桜色タイムカプセル

理恵

これは詩ではない、詞である。32
2019/04/09(Tue)

鳥が歌っている 青い空の日に
まどろみの向こう側で
時計がジリジリうるさいや

今何時? 鍵はどこ?
自分で飛び出したはずなのに
駅はどっち? 何番線?
向かう場所はどこだっけ?

こんなはずじゃなかった
一人の夜は星もなくて
代わりみたいに光んないでよ
私の涙

そんな時には顔を上げて
前が滲むなら光はあるでしょ
あと少しだけ もう少しだけ
歩いたら さあ美味しいものでも買って
自分にご褒美あげちゃおう!
だってあなたは頑張っているから

こんなはずじゃなかった
夜道に放り出されたようで
心細く思っている君に届け

上を向けないくらいに落ち込む
そんな時には下を向いたらいいさ
一人の部屋くらい好きに過ごそうぜ
だって ねえ そこはあなたの城なんだよ
自分を甘やかしてしまおう!
だって明日また頑張っちゃうんでしょ?

だから 今くらい
今くらい


2020.12.6 Take it easy!

理恵

これは詩ではない、詞である。33
2019/04/11(Thu)

偶然に吹いた風が僕を追い越してく
辿った先に軽やかなピアノが歌う

歩いて 走って 止まって 走って
くるくる変わるその世界に
導かれたんだ

ねぇ 約束を果たそう
あの日の答えは
もう 決まっていたんだ


理恵

これは詩ではない、詞である。34
2019/04/21(Sun)



一人の部屋にうずくまってるのさ
テレビを消して 耳を塞いで
迫りくる夜にカーテン閉じて
透ける月明かりに怯えた

それでも音は消えない 消えない
耳の中でキラウエアの溶岩が

空になった心に 新しい記憶を
棲み付かせたい 棲み付かせたいのに
空になった心の 隙間に息つく間もなく
入り込むノイズ

一人の部屋にうずくまってるのさ
考えることは 尽きない
誰にも聞いてほしくないのに
わかってほしくてたまらない

それでもノイズは消えない 消えない
カーテンの向こうから太陽が

空になった心に 新しい記憶を
棲み付かせたい 棲み付かせたいのに
空になった心は 受け止められる器なんか
持ってないんだ

空になった僕に 新しい自分を
棲み付かせたい 棲み付かせたいのに
空になることだって 簡単じゃなかった

空になった心に 新しい記憶を
棲み付かせたい 棲み付かせたいのに
空になった心は 未だあの頃の重みを
忘れられない



不明 追いかける

理恵

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