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理恵の日記

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詩人名 : 理恵
詩人ID : Sakura1ie

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これは詩ではない、詞である。39
2020/09/16(Wed)

ゆらめく火が煙を立て
僕の歩く方を示す
この鼓動が止まればいいのに
願う先は怖くなかった

それなのに一人で生きる道を選んだ
英雄になる前に人間だったんだ

あぁ 山を駆ける風よ
火種はいつ消えるのだろう
交わることのない心は
どこをさまよいゆくのだろう


泥の中を進んだ手が
銃の引き金を引く
罪もなき命が消え
言い訳だけがここに残った

十字架のその下重なった屍を
もう一つ増やした 僕のこの手で

あぁ 空を渡る鳥よ
そこから火は見えるだろうか
水の底へと投げ捨てた
衝動は重みを感じていた

かつて神を信じていた僕が
僕を責め立てる
白い旗を上げても
生きたいと願う 
その足下にいるのは誰だ?

あぁ 目の前に横たわる
命に手を合わせている
もう煙を頼らずとも
行こう 微笑む彼らの元へ

R2.9.18

理恵

野火
2020/09/12(Sat)

私は本を読むのが苦手だ。
半分寝ながら読んで、あまり内容が理解できていないことも少なくない。
それでも読むのは、読みたいと思うからだ。

大岡昇平の『野火』もそんな一冊。
大岡昇平は『花影』を気に入ってこの人の作品をもっと読みたいと思っていた。
彼が自分の戦争体験に影響を受けて、戦時中や戦後の作品が多いことも知っていた。
だから『野火』も戦争が絡んでいることは知っていた。

酷い惨劇の話である。1944年〜1945年にかけてのフィリピンの戦いと言えば、日本が大敗を喫した地上戦である。
病気により部隊を追い出され孤独に陥った主人公がそんなフィリピンの地で生き抜く話だが、
最終的に人食を行うか否かに追い込まれる。結局彼は薄々感づきながらも渡された「猿の肉」以外に人を食らうことはなかった。
この自分から進んで人食するかどうかというのが、主人公の死生観に関わるのだろう。

時代が合わないのかわからないけれど、なんだか文体としては外国語を訳したような印象を受けた。今ひとつ馴染まない言い回しがある。花影はこんなんだったっけな?
言うて花影よりだいぶ前の作品だから、作風も変わったのかもしれない。
解説を読む限り、彼の著である『俘虜記』と『武蔵野夫人』を読むことで深まる部分もありそうだ。

私は何を書きたかったんだろう。
とりあえずあまり理解できていない部分もあるかもしれないから、こんなに偉そうに書くつもりはなかったのに。

理恵

堪忍箱
2020/03/07(Sat)

宮部みゆきの『堪忍箱』を読んだ。
なんて短編にするのがもったいない話の多いこと!!

特に『墓の下まで』はそれぞれの秘密に決着がつくまで描いてほしいと思った。

『謀りごと』以降に出てくるお駒やお品は堪忍箱やかどわかしに出てくる登場人物と同一人物なんだろうか?
『砂村新田』のお春と『墓の下まで』のおゆき、藤太郎の母親は?

『堪忍箱』のお駒は堪忍箱と一緒に自殺したものだと思っているけれど、もし二人のお駒が同一人物なら、
お駒は生きていたことになるし、ついでに性格も残念な方に変わってることになるw

そこも想像の範囲なのかな?
うーん、ぜひ宮部みゆきの中・長編が読みたくなった。

理恵

これは詩ではない、詞である。38
2019/12/15(Sun)

どうか今日の日よ消えないで
君が忘れても僕は覚えてる

眠れない夜に急に
震えだしたスマートフォン
君からの突然のメッセージ
「流星を見に行かない?」

僕が寒がりだって知ってるくせに
でも僕だってダウン引っ張り出して

午前0時の外灯の下
君の笑顔は無計画な天体観測の証
だけどそれでも僕はよかった
深い夜にきらめく星を
僕は忘れない


何時間が過ぎただろう
公園のジャングルジムの上
目を凝らしても見えない
ただ、ただ、暗い空

今夜は流星だって言ってたんだよって
ふくれる君はうつむいたね

とてもいじわるな瞬間だね
そんな時に限って流れたりする
視界の端に映った気がして
二人してもう一度見上げた
もう見逃さないように

一つ、君が指差す
二つ、僕は目を見開く
三つ、君が声を上げる
四つ、僕の口角があがる

君は正しかった 今日の空は
狭いくせにいくつも星が降る
寒いなんてこと忘れてた
ただ、ただ、嬉しかったんだ

どうか今日の日よ消えないで
終わらないでよ 君の最高の笑顔
君が忘れても僕は覚えてる
深い夜にきらめく星に
願いをかけたんだ










理恵

これは詩ではない、詞である。37
2019/12/10(Tue)

大丈夫だなんて
とても言えたことなんかじゃない
番号の羅列を
見て抱き合う人たちがいる

ねえ 君はどんな景色を見てるの
ねえ 私は自分から手離したものばかりだ

それでもこの羨望を
永遠と呼べる日が来るなら
遠いこの場所から
見守り続けるだけだって悪くない


目覚めたら午前四時
真っ暗な空に身を委ねたら
地平線から
やって来る朝に責められてるみたい

ねえ 今日はどんな服着て出かけよう?
ねえ 毎日はそんなに色づいてるわけでもない

それでもこの日々を
愛せると言える日が来るなら
淡い空の色を
見つめ続けるだけだって悪くない

いつかこの気持ちを
永遠と呼べる日が来るなら
遠いこの場所から
見守り続けるだけだって悪くない


理恵

これは詩ではない、詞である。36
2019/08/21(Wed)

スカイブルーに白い雲が流れて
ああ、もうそんな季節かなんて
楽しい思い出も嫌な記憶も
積み重ねてきたのに

そのどれもに あなたがいて
太陽みたいと思っていた
あなたがずっと熱いまま

ただただ内側から
外側から焦がしていくの
何年前の話なの 笑っちゃうよね
それでも まだ
あなたは私の太陽


新しい記憶を塗り重ねていく
上書き保存のデータフォルダ
それと並んでるもう更新されない
捨てることもできない

窓の外を見たら晴れだよ
触れられなくたってあなたはその
透明の壁も熱くする



理恵

これは詩ではない、詞である。35
2019/06/29(Sat)

少し大人ぶって顔を上げて歩いた
どれが相応しいかなんて頭抱えて

選んだ服は 誰も見向きもしない夜に
溶けていった

満月が煌々と輝いて眩しいくらい
でもどんなに手を伸ばしても届きやしない
沈んでく布団に薄目を開けて
微睡みに落ちていくの


体内時計は午前5時 実際は午前7時
何が必要なのか

理恵

これは詩ではない、詞である。34
2019/04/21(Sun)

追いかける。


一人の部屋にうずくまってるのさ
テレビを消して 耳を塞いで
迫りくる夜にカーテン閉じて
透ける月明かりに怯えた

それでも音は消えない 消えない
耳の中でキラウエアの溶岩が

空になった心に 新しい記憶を
棲み付かせたい 棲み付かせたいのに
空になった心の 隙間に息つく間もなく
入り込むノイズ

一人の部屋にうずくまってるのさ
考えることは 尽きない
誰にも聞いてほしくないのに
わかってほしくてたまらない

それでもノイズは消えない 消えない
カーテンの向こうから太陽が

空になった心に 新しい記憶を
棲み付かせたい 棲み付かせたいのに
空になった心は 受け止められる器なんか
持ってないんだ

空になった僕に 新しい自分を
棲み付かせたい 棲み付かせたいのに
空になることだって 簡単じゃなかった

空になった心に 新しい記憶を
棲み付かせたい 棲み付かせたいのに
空になった心は 未だあの頃の重みを
忘れられない


理恵

これは詩ではない、詞である。33
2019/04/11(Thu)

偶然に吹いた風が僕を追い越してく
辿った先に軽やかなピアノが歌う

歩いて 走って 止まって 走って
くるくる変わるその世界に
導かれたんだ

ねぇ 約束を果たそう
あの日の答えは
もう 決まっていたんだ


理恵

これは詩ではない、詞である。32
2019/04/09(Tue)

鳥が歌っている 青い空の日に
まどろみの向こう側で
時計がジリジリうるさいや

今何時? 鍵はどこ?
自分で飛び出したはずなのに
駅はどっち? 何番線?
向かう場所はどこだっけ?

こんなはずじゃなかった
一人の夜は星もなくて
代わりみたいに光んないでよ
私の涙

そんな時には顔を上げて
そこに見慣れたコンビニがあるでしょ
そんな歌を不思議に思ったり
笑えたら さあ美味しいものでも買って
自分にご褒美あげちゃおう!
だってあなたは頑張ってるから

こんなはずじゃなかった
夜道に放り出されたようで
心細く思っている君に届け

上を向けないくらいに落ち込む
そんな時には下を向いたらいいさ
一人の部屋くらい好きに過ごそうぜ
だって ねえ そこはあなたの城なんだよ
自分を甘やかしてしまおう!
だって明日また頑張っちゃうんでしょ?

だから 今くらい
今くらい


理恵

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