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理恵の日記

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詩人名 : 理恵
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夢日記
2015/08/15(Sat)

昨晩、2時頃に見た夢

場面は、神社か何かの石段下から始まる。
石段に向かって左側には、小さなお地蔵さんのようなものが3体と、それに菊の花が添えられている。

日本の霊能力者らしきおばさんが、(どういう縁かはわからないが)外国人(20〜40歳くらい、男性2人、旅行者)にここでかつて何があったか、話し始める。


神社の階段は現在は全部石でできているが、当時は途中までは石、残りは斜面を階段状に加工し、木の板で補強した造りだった。

かつてこの辺りには、村があった。その村には、男の子がある年齢(定かではないが、多分5〜7歳くらい)に達する年、その男児を神社の階段から落とすという風習があった。
その儀式には、二つの条件がある。一つは、転がる段数は4段であること。二つ目は、男児はその4段を転がるうちに、頭から血を流さなくてはいけないということ。その為に男児には、転がる前は深呼吸をしたり、階段を普通に降りる中で突き落とす側の好きなタイミングで落としてもらったり、とにかく頭から血が流れやすい状況にするため(心構えができてしまうと手をついてしまい上手くいかないため)、リラックスするように努めていた(ただし5段目で起き上がる心構えはしてる。事前に練習できないらしいので、ぶっつけ本番である)。

ところが何百年と続く中で、その風習の目的も忘れ去られ、「ただやっている行事」になっていた頃(一応最初は安全面も考慮されていたらしい)、例に見ないほど多くの男児がその年齢に達した(達する)年があった。毎年その儀式を受ける男児は2、3人であったが、その年に限ってはなぜか何十人といた(夢の設定上30人だが、実際は少なく見積もっても70人くらいいそうだった。場合によっては100人くらい?)。
儀式をどのように行うか大人たちが話し合った結果、ある日に纏めて行うことになった(それまでは決まった日時はなく、各人で行っていた)。

その日は、雨が降っていた。しかし早く終わらせたい気持ちを優先した大人たちは、儀式を決行した。
子どもたちは1列に並び、階段の最上から1人ずつ、大人二人がかりで落とす。儀式を終えた子どもたちは、そのまま階段を降りさっさと帰るよう言いつけられた。子どもたちは急な階段を慎重に降りる。大人たちは儀式を早く終わらせようと、どんどん子どもたちを落とす。自然と階段の上から5段目から最下段までは、子どもたちで埋め尽くされた。人が密集する中で余計に視界が悪くなり、子どもたちはますます慎重になった。

しかしついに、それは起きる。一番最初に儀式を終えた子が、階段を降りきるかきらないかと言うとき、階段を1/3ほど降りた一人の子どもが、足を滑らせた。子どもたちは次々と倒れ、押し潰され、雪崩れるように階段下へと落ちていった──。


階段を降りきった道を歩いていた女の子が地響きを聞き、「ん゛っ」と声を上げ、目の前に男児の群れが雪崩れ込んできたところで夢は終わる(この時女の子は、10mほど離れている)。


しかしその後、儀式は廃止され、地蔵が建てられ、花が供えられた──。
事故を目撃した女の子は儀式に参加した1人の男の子の妹だったのだろう──と直感している。
兄の安否は直感でもわからない。

理恵

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